9/4 台風の合間の調査ダイブ報告。

こんばんは。前田です。

今週は台風9号と10号により海に行くのを阻まれております。

お陰で事務仕事も片付き、久々に旧友と会ったり、借りていた本を読み漁ったり、気になっていたお隣のKino cinemaで映画を楽しんだりする時間が出来ました。

台風様々です。

台風は自然をフィールドに仕事をしているわたし達にとっても大事なシステムの一部ですが、地球にとっても大事なシステムの一部であることを毎度この季節に思い知らされております。

今年の志賀島白瀬、猛暑日が続き水温は28~30℃に達していました。

梅雨時期に降った大雨の影響でかなりの土砂も海に流れ込んだので、海底の石には粘りっけの強い泥や汚れが付着していました。

台風が来ると、そんな水中をかき回し、岩に着いた汚れを洗い流し、酸素の少ない深場の海水と酸素の多い表面の海水をかき混ぜ、水温を一定にし、生物が住みやすい環境を作る手助けをしています。

強いうねりや激流に耐えられない生物は息絶えてしまでしょう。

魚だけではなく、野鳥も台風の影響でかなり死んでしまうそうです。

現代人の生活では台風が来てもご飯は食べれるし、死ぬことはまずない。

海に潜ることは、そんな生活の中で、わたしに自然を実感させてくれる唯一の場所なのかもしれません。

今週台風の影響で海に潜れない日が続いていましたが、昨日は潜れる予報でした。

もちろん行ってきました。

ダイブショップサンライズ 白瀬

つい先日まで少しの作業で体中から瀧の様に流れ落ちていた汗が嘘のように、北から吹く風が心地良く感じられる朝でした。

生命の危機を感じていた灼熱の太陽のエネルギーはもうありませんでした。

完全に夏が終わりました。

もちろんここには誰も来ておりませんでした。

ダイブショップサンライズ 白瀬

と、言いますがサンライズもノーゲストなんですけどね。笑

海況が良いのにゲストおらず・・・。

よくあること。

仕方ないので非常勤スタッフのMEGUと2人で調査を兼ねてバディダイブ。

ダイブショップサンライズ 白瀬

調査ダイブという名のファンダイブ。

ばんざーい!笑

先日熱帯低気圧に変わった台風9号が水中をかき乱してくれたおかげで、猛威を振るっていたアンドンクラゲがピーク時の1/5くらいに減りました。

ダイブショップサンライズ くらげ

28~30℃あった水温が全体的に26℃台に安定しました。

魚も増えました。

ダイブショップサンライズ 志賀島

コロダイも成長しています。

ダイブショップサンライズ コロダイ

浅場ではソラスズメダイ達の群れがキレイでした。

ダイブショップサンライズ ソラスズメダイ

いつも同じ場所に居る魚達もみんな元気にしていました。

ダイブショップサンライズ コケギンポ

しかし、透明度がかなり悪くなっており、浅場はなんとか2~3m見えるのですが、、、

沖に行けば行くほど視界は奪われ、目的地を見失いそうになりました。

ダイブショップサンライズ ブイ

P3よりも沖はひどいもので、四つ岩では50cmくらいしか見えません。

ダイブショップサンライズ 透明度

近くに居る筈のMEGUを何度も見失いそうになりました。

魚の気配はむちゃくちゃあったので、透明度が良ければ言う事なかったんですけどね。

ダイブショップサンライズ 魚

でも透明度が悪い日は魚に寄れるので、その点だけはラッキーなのかな。

しかしまぁ、このひと月、講習と体験がメインだったのでP8より沖にはほぼ足を運んでいなかったわたしには透明度の悪さは大した問題であるはずもなく。

MEGUも8月は全て過酷な課題を強いられてのファンダイブのガイドや、緊張の体験ダイビング等を担当してもらっていたので、久々のファンダイブに透明度の悪さは物ともしていない様子で楽しんでいました。

いつかのファンダイブで大ちゃんが見つけて、話題だったオトヒメエビ。

ダイブショップサンライズ オトヒメエビ

やっとこさ見れました。

小ぶりの個体でしたが、仲間の居ない場所で逞しく生きていました。

相棒が見付からないとこのままここで死んでいくのかと、可哀想でなりません。

余計なお世話かな。

相棒が見付かったウミウシ達は仲良くイチャイチャしていました。

ダイブショップサンライズ アオウミウシ

ダイブショップサンライズ コモンウミウシ

ウミウシの卵もあちこちで観察できました。

ダイブショップサンライズ 卵

ダイブショップサンライズ ウミウシ

台風で吹き飛ばされないことを祈っています。

もう何か月も同じ場所に居るこちらのタツノオトシゴもまだ元気にしていました。

ダイブショップサンライズ タツノオトシゴ

この調子で台風のうねりに負けず、信頼できる海藻を頼りに踏ん張って欲しいものですね。

新たにMEGUが見つけたチビのハナタツは超かわいかったです♡

ダイブショップサンライズ ハナタツ

こちらも頑張ってすくすくと成長してほしいものです。

約一ヶ月間卵を抱えていたマダコの巣穴も久しぶりに覗いてみると、完全にハッチアウトを終えていました。

もちろんそこには母ダコの姿はなく、カスカスになった卵の房だけが残っていました。

卵の成長を見たかったので少々残念でしたが、別の岩の隙間に2匹で腕を組んで寄り添っているマダコの姿がありました。

ダイブショップサンライズ マダコ

ライトを当てると、組んでいた腕を離し威嚇体制に入るので、写真はこの1枚しかありませんが、とてもほっこりする仲睦まじい姿が見られて嬉しかったです。

この日約3~4時間は2匹でおなじ巣穴に滞在していたと思われます。

この時に交接が行われていれば、次回はこの場所に卵が産みつけられているのではないかとワクワクしています。

海の中は、いつも同じ場所に居る生物が居たり、住処や縄張りを持たない生物も居ますが、どの出会いもとても貴重で、何度潜っても生物との出会いは感動を覚えます。

サザエの殻を住処にしていた赤ちゃんタコ。

ダイブショップサンライズ ヒョウモンダコ

よくよく覗いてみるとヒョウモンダコでした。

ダイブショップサンライズ ヒョウモンダコ

猛毒を持っているとは思えない臆病っぷりを発揮しており、一向にサザエの殻から出てきてくれませんでした。

だれがこんな小さくて臆病で可愛いタコに噛まれるのだろう?

こちらのコウイカもチビでした。

ダイブショップサンライズ コウイカ

岩に同化して私たちの目を惑わすのがお上手でございました。あっぱれ。

2本目は久々にP9エリアに足を延ばしてきたのですが、ガンガゼの多さに驚きました。

ダイブショップサンライズ P9

そこはまるで辰ノ口。

ダイブショップサンライズ ガンガゼ

ホンソメワケベラやナガサキスズメダイ。

ダイブショップサンライズ 長崎スズメダイ

ハコフグの幼魚までがガンガゼに棘の隙間で暮らしていました。

ダイブショップサンライズ ハコフグ

先日はオドリカクレエビやアカホシカクレエビも出てきた志賀島。

そのうち辰ノ口みたいにカエルアンコウがトコトコと歩いているなんて場面に遭遇するかもしれません。

楽しみでもありますが、、それはそれでどうなんでしょうね。

そんなことを考えながら泳いでいると・・

なんと!

ダイブショップサンライズ フジナミウミウシ

朝から『白瀬でもフジナミ見たいね~』と、MEGUと話していたフジナミウミウシの姿がありました。

RIOさんに9~10mラインが狙い目だと聞いていましたが、まさにそのラインP9に居ました!

時々強めのうねりが入ってきますが、気にせずに活発に動き回るフジナミウミウシ。

ダイブショップサンライズ フジナミウミウシ

MEGUとハイタッチを交わし、撮影をお願いしました。

ダイブショップサンライズ フジナミウミウシ

かわいいのぉ~~♡

ダイブショップサンライズ フジナミウミウシ

フジナミウミウシが見られる期間はあっという間。

毎年、突然現れて突然姿を消します。

姿を消す前に見に来てください。

と、言いますか、台風が去った後もここに居てください。

長くなりましたが昨日の調査ダイブのご報告でございました。

今日も明日も海はお休みです。

お店は通常営業の予定です。