海にいけずお店に閉じこもっていますと知らない間にいろいろなことをやってみようという前向きな心が芽生えてきます。
でもそれは普通の前向きさとはちょっと違って、頭の奥からふと沸き上がってくる欲求のようなものに近いかもしれません。
今やっている動画編集もそのひとつです。
これまで動画ソフトを立ち上げることすらおっくうだったのに、今では進んで勉強しようという気概が芽生えてきています。
これはけっこう驚きです。
僕の知らない僕の中にはまだまだやってみたいことがあるんだとおもいます。
何らかの理由でそれらのものが強固に(あるいは頑固に)押さえ込まれていて、蓋の重量が軽くなるとその隙間を縫ってどっと溢れ出してくるみたいです。
枯れ切った井戸とまではいかないにしろ、残り少なくなった水を節約しながら生きていこうと思っていた僕にとっては希望がもてる出来事でした。
でも冬がすぎて夏が近づくころにはその井戸の蓋はぴったり閉じられるんだとおもいます。
そのころには動画編集なってやってられるか、と投げやりになっている可能性はおおいにありえます。
そうならないためには時間と頭に滋養のある空白が必要であるということが今回の教訓です。
新しい何かを生み出すために必要な精神的財産を表層付近に置いておくことさえできれば、記憶に収められたマテリアルを必要なときに必要な分だけを容易に取り出せるようになります。そうなれば意図したものが立体的に組み合わせることがいとも簡単になるとおもいます。
もしそんな風にしていつでも手の届くところにおいておけるのならば、才気煥発なビジョンが再復活するかもしれません。
そうならなかったとしても僕の知らなかった新しい展開が生まれるかもしれないんです。
僕はもともと未知なる暗闇に手を伸ばすことが好きな性格です。この際ダイビングショップのオーナーなんてすっぱりやめてしまって、単純作業で成り立っている会社に中途採用してもらうのはどうだろう。
(僕を雇ってくれるもの好きな会社だって日本のどこかにひとつくらいはあるはずだ)
どうせサンライズのことなんて3ヶ月もたてば夢の記憶のごとく忘れさられてしまうわけなのだし。
まがりなりにも10年やってきたおかげで人様に出しても恥ずかしくない程度のものとして(3年くらいでつぶれてしまうとなるとそうはいかないけれど)認めてもらうこともできるだろう。
ちょっとわくわくしてきました。
よし。明日は船出の準備だ。
髪でもきりにいこう。
PS
注文されていた方へ
お待たせしておりました。明日、新サンライズパーカー入荷します。
RIO