ブログっていうやつは罪なやつです。
毎晩決まってこの時間になるとパソコンの前で頭を抱えさせるんです。
僕はお菓子をぽりぽりかじるんです。コリコリコリコリ。ぜんまいが動きだすんじゃないかってね。
そのうちそのうちって言いきかせるんです。かなしい気分ですよ。
できることなら魂の残りかすみたいなものを絞りとって再利用したいんですけどね。
40も過ぎた男が全身を使って動いたんですよ。
もうねなんも残っちゃいませんよ。全財産を失ったドナルド・トランプみたいにすっからかんです。
でもですね。今日だけはきっちり書きたい。今日あったことを詳細に書いてみんなに読んでもらいたい。
僕の手元には今日の出来事を切り取られた切実な写真が残されているんです。
それらの写真は適切なサイズへの変更を希求し、僕の文章と相棒としてブログへの掲載を渇望している。
ふと目を閉じれば彼らが僕に手をのばしているのを見ることができる。
僕がその手をとろうと、あるいは握ろうと思えばいとも簡単に手中に納めることができる。
彼らはそれを心から望んでいる。
一切の曇りなく望んでいるのだ。
しかし僕はここで悩む。
一晩ではとうてい冷めやらぬであろうその熱を一度覚ましてからの方がいいのではなかろうか。
彼らとて、そのような勢いにまかせた若気のいたりともとれる行動で、後生にまで残されてしまうというのは本望ではないのでないか。
僕は彼らの将来をそのような危惧してならない。
いささかではあるが時期尚早であることを僕は肌で感じることができる。
それは僕の経験からくることなのだ。
うーん。断腸の思いではあるのだが、ここはひとつ手一本でしめてしまうことにする。
よー
ぽん。
おつかれさん。
RIO