7/21 福岡でファンダイビングとライトトラップナイトダイビングを同時に開催。

昨日、今日は久しぶりにゆっくりと過ごしました。とは言っても、ネットフリックスで映画を見ながら、ビールを飲んでいるような時間は1分たりとはありませんでした。近場ではありますが色々な場所に訪れ、色々な景色に触れ、その中から見たい部分だけ見て過ごしたのです。しかし、現実世界というのは、1日中見ていると思い出したくない現実をも思い出してしまうものですから、ちょっとの隙を見つけると本の世界に逃げ込みました。そうやって、液体が個体になる前のどろっとした澱のようなものを、使用済みの血液を流す静脈と繋がった溝の中に落とし込んでいき、その空になった溝の中に新しい酸素が供給されると、血液はさらっとした滑らかさが戻ってきました。おかげで、正確でしっかりとした循環を始めるようになりました。

そして、充分な気が僕の周辺の(気というものが存在するなら)温度を上昇させてくれるようになってきました。

この2日間で、僕が動きやすい温度には調節できていますので、明日からは体の隅々まで(言葉までも)、指令が行き渡ることを期待しています。

 

さて、この日のダイビングは昼と夜の2部構成という、「体力」を存分に使う一日でした。

人間の体の中には、思っている以上に体力というものが詰まっていますが、現代社会ではあまり外に出すことがありません。

たまに出して広げ、日に当ててあげないと、虫に食べられ使いものにならなくなります。

そうやって、食べられてしまい使い物にならなくなったものを手に取り、「年だからしょうがない」とあきらめるのは、怠惰とでも言いますか、体力への侮辱とでも言いますか、どちらにしてももったいないことには変わりはありません。

そのようなあきらめを捨てることから「若さ」というものが保たれていくのでしょう。

ハラさんとモリヤマさんは、そのお手本のように自ら海へと繰り出し、挑戦を続けていました。

ダイブショップサンライズ 白瀬

素晴らしい。

 

そして、若いといえども、その若さを持続することは人間にとって大事な活動の一つです。

ダイブショップサンライズ 白瀬

 

僕は、この3人を連れて潜ることにしました。

この3人の頭の奥を痺れさせるほど、海の中を連れ回そうと考えていました。

2週間ほど休んでいない重たい体をもってしても、その限界に挑むことは性分に合っていますので、苦痛ではありませんでした。

ダイブショップサンライズ 白瀬

 

意識があまりはっきりしていない状態では、安全に潜れないと思いました。

そこで、まずは綿津見の神にお祈りを捧げました。

ダイブショップサンライズ 祈り

 

軽い瞑想を行い、純粋に海の中を精査することにしました。

しかし、特に変わったことはなく、重たいと思っていた体も水の中に入ると思ったよりも軽くこれならどこまでも行けると確信しました。

ダイブショップサンライズ 禅

 

トータル10分ほど準備体操を行い、

ダイブショップサンライズ 足の体操

 

ダイブショップサンライズ 背筋体操

 

泳ぎまわる準備が整いました。

ダイブショップサンライズ 首の体操

この体操はドライでもできます。

 

白瀬ではここ何十年か人間が潜るようになって、餌付けされ続けたP1のキュウセンの親たちは、子供たちにも餌がもらえることをDNAの情報として引き継ぎつつあるようです。

毎年夏になると何もしなくても集まってきます。

同じように、白瀬のアメフラシたちも、小夏丸は危険だというDNAを埋め込まれる可能性があります。

ダイブショップサンライズ アメフラシ

徐々に、懐いてくれなくなっているのは、小夏丸だけの気のせいではないかもしれません。

アメフラシには対しては、豆腐を扱うように優しく丁寧に。アメフラシは(生物全般)思っている以上に、生き残ることに関しては必死なのです。

 

初夏の海はそんな生き残りをかけた生物たちの営みを見ることができます。

スズメダイの卵は目が見えてきていました。

ダイブショップサンライズ タマゴ

1シーズンに何回か産み付けるスズメダイたち。

スズメダイのように大きな群れで1個体とし、単細胞生物のように動き回る魚種は少なくありませんが、多細胞生物からわざわざ古代へと戻るシンプルな生態には驚かされます。

どのような形にしても、生物における進化とは、「実用性」であり、実用性から外れることは、虚像の発明品のように役に立たないものになりますので、シビアな進化が要求されます。

動物である人間も同じように、種の生き残りをかける遺伝子に書き込まれた情報がある種の哲学を産み、宗教をも作りだしてもいますので、スズメダイの生態を観察するのは、人生の真理に近ずくことになるのかもしれません。

人間は1億種いる線形動物とほぼ同じ構造をもっているそうですが、なぜ人間だけが思考することができるのかをスズメダイの観察から見つけられるかもしれません。

 

そう思うとロマンが広がります。

ダイブショップサンライズ シラライトウミウシ

 

P1の砂地から、P6の離れ瀬へと進路を取り、北へ向かうと透明度が徐々に上がってきました。

そして、P6からP4に向かう途中で、スレートを拾いました。

ダイブショップサンライズ スレート

海の藻屑になる前に拾われたスレートには、魚たちにはわからない言葉で「ここどこ?」と書かれていました。

泳ぐことができないスレートはただ海底でご主人さまの帰りを待っていました。

スレートは、このまま見つけられずに数ヶ月もすると、海の作用によって分解され、マイクロプラスティックに還ってしまうことも視野に入れていたのかもしれません。偶然という幸運によりスレートは助かりましたので、これからも一緒に潜ってあげてください。

 

僕たちは、2本とも70分を超えるダイビングをしており、どこを潜ったのかは覚えているのですが、どんなことを思って潜っていたのかは思い出せません。

初夏の白瀬を全体的に見渡した結果、今にも海の中が変わりそうな予感だけは感じました。

カンブリア紀に生物が爆発的に増えたように、細胞というのは高温環境とエサが必要です。梅雨明け時には毎年、知らない種との出会いが起きるのも温度とプランクトンがリンクしているからなのでしょう。今から楽しみです。

 

りんごは、ナビ講習に熱をあげていました。

もしかしたら、熱をあげられていたのかもしれませんが。

ダイブショップサンライズ 白瀬

 

数字に混乱するりんごは、コンパスの度数を計算するたびに大量の酸素を消費していました。

ダイブショップサンライズ コンパス

 

地形を覚えるという、さらなるストレスに晒されて、クタクタになっていました。

ダイブショップサンライズ P8

 

そこで、モリヤマさんにもらった栄養食品をガブリ。

ダイブショップサンライズ ウエハース

この後、どこまでうまくなったのかはわかりませんが、勢いのようなものがあまり感じませんでした。

意識の中に落とし込んでいかないナビスキルは、それにはそれなりの時間がかかりますから気長に待つことにします。

 

ハナイカは、そんなりんごを応援していました。

ダイブショップサンライズ ハナイカ

 

志賀島のダイビングが終わったら、各々の格好で夕ご飯を食べました。

ダイブショップサンライズ シャワー

 

雨の中、奈多に向かいました。

まだまだ、時間があったのでお昼寝をしてから18時に出航。

ダイブショップサンライズ ボートダイビング

 

まいちゃんと、ともきと、てるちゃんはここから合流しました。

ダイブショップサンライズ 美女

 

ポイントに着いたら、薄暗いうちからライトをセット。

ダイブショップサンライズ ライトトラップ

 

日が暮れるまで、エギでイカ釣り。

僕は、釣り歴は長いですが、イカを釣りたいとあまり思いません。そうは言っても10回ほどは行っていますが、やはりイカには燃えるものがありません。

ダイブショップサンライズ イカ釣り

 

釣りを見ている体力が残るようになったヒロロイ。

マニアックであり、高度なダイビングを経験できるようになってきました。

ダイブショップサンライズ ナイト

 

梅雨最後の大雨ということもあり、早めに帰ろうと思いました。

日没と同時にエントリーし、ライトトラップへ。

ダイブショップサンライズ ライト

 

30分しか置いてなかったので、あまり生物は寄っていませんでした。

ダイブショップサンライズ ライト

 

とはいえ、てるちゃんの初おろしカメラでは、始めてとは思えないほど綺麗に撮れていました。

ダイブショップサンライズ ギンポ

 

ともきが撮ったハリセンボンも綺麗でした。

ダイブショップサンライズ ハリセンボン

 

アナハゼは、小魚を襲っていました。

ダイブショップサンライズ アナハゼ

 

 

メリべは擬態しながら、エサを口の中に入れこんでいました。

ダイブショップサンライズ メリべウミウシ

 

このダイビングは、やるほどに発見があります。

ダイブショップサンライズ ゴンズイ

 

あまり生物がいなさそうでも、少しづつライトの周りに集まってきて、泳ぎ回る必要がありません。

ダイブショップサンライズ シマウシノシタ

今回は、ライトの位置が悪かったと置き時間が短かったので、生物の寄りが弱かったですが、今後成功パターンを見つけ出します。

 

大雨で非現実感が薄かったですが、とても楽しいダイビングでした。

ダイブショップサンライズ ナイトダイビング

もう1回くらいできたらいいとは思っています。

 

 

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