今日の水温24度になってました。
日曜日の海水温は21度だったので、この3日間で3度あがっています。
そのせいで濁りはあきらかにひどくなっていました。
気の進まない環境でしたが、こなつのDM再ガイドテストが今日行われました。
玄界灘生来の非エレガントさはなりをひそめ、お上品なテーブルクロスのように海の上はしわひとつなく整っていました。
空は曇ったり晴れたりを行儀良く繰り返していました。
僕はせっかちにもロクハンを着てしまったあとで、こなつのダイブブリーフィングがはじまりました。
そのせいでペットボトル半本分は汗をかきました。
夢でもみているかのようにぼーっと聞いていました。
僕たちは浅く濁った海の底へと降りていきました。
でも体に残った熱は30分そこらでは冷めませんでした。
そもそもロクハンは意図的に水を入れやすくできるようには設計されていません。
新鮮な水の循環にはノズルのついたホースのような強い水流を発生する装置が必要になります。
しかしそんなものが海にあるわけはありません。
僕は暑いなあと思いながらそのまま潜っていました。
今日の小夏のガイドは見た目とは裏腹にとても丁寧でした。慌てたところもありませんでした。
もしいつものように暴れたり、泳ぎ回ったりしていたら僕の体の中の細胞はもっとカラカラに乾いていたと思います。
それが不幸中の幸いです。
シャワーに戻り僕はすぐに野菜炒め定食とバナナジュースを注文しました。
さんざん汗をかいたはずなのにあまり喉が渇いていませんでした。
いつもならコップ2杯分は軽く飲み干してしまうはずなのですがこのときはコップ半分で満足しました。
ログ付けのとき僕は一番奥の席に座っていました。
ぜんぶ食べ終えたあと、エアコンが弱くて暑いなあと思いながらうたた寝をはじめました。
小夏の声が遠くに聞こえていました。
首がゆっくりと折れ曲がり、呼吸が浅くなっていました。
はっと起きたときには胃の中のものが重力に逆らって押し上げられている感覚がありました。
目の最奥部には重たいなにかが据えられていて、視点を結ぶのがむずかしくなっていました。
汗がひたいから流れはじめていました。足の力はすっかり抜けていました。
はじめは食中毒だと思いました。
時期も時期ですし、豚肉かなにかにあたったのだと思いました。
僕は小夏のトークの隙をみてトイレに駆け込みました。
便器にしゃがみこみ3分待ちました。
食べ物が食道をあがってくる気配はありませんでした。
毛穴から汗が出て行くのと同時に汗がひく感覚がありました。
僕は薄められた塩素系洗浄液が胃の中に溜まっているところを想像しました。
間違って毒物を飲んだことにすればなにもかもがしっくりきたからです。
そこで毒物はなんだろうと考えてみました。
余計具合が悪くなりました。
仕方がないので座ったままおしっこをしました。
すると少しだけ楽になりました。
ここを出てどこか平らなところにゴロンと寝っ転がりたいとおもいました。
怪しまれないようにみんなのところに戻りました。そして冷たい水を飲みました。
みんなに顔色が悪いと言われ、それはたぶん貧血だと言われました。
そんなことを話し合っているうちに吐き気がおさまり気分が正常に服してきました。
天神に帰ってきてから店長にそのことを話すと、それは典型的な熱中症の症状だと診断を受けました。
実を言うと僕はこれまで人生で一度も熱中症になったことがありませんし、貧血だってありません。
僕は自慢ではないですが過酷な状況で肉体を限界まで駆使してきた経験があります。
これしきのことで具合が悪くなるはずがないと思い込んでいました。
しかし事実は違っていました。僕の回復力と体力は弱ったゼンマイのように遅く弱くなっていました。
そして、このブログをかいているとトイレにいきたくなりました。
お昼にたべた野菜炒め定食が未消化のままでてきました。
やっぱりきちんと胃が腸が動いていなかったんだ。
しかもまだ機嫌の悪い犬みたいにぐるぐるいっている。
この日は土曜日の眠気と疲労が取れていませんでした。
だって寝たのは5時でしたから。AMの。
僕の熱中症物語はこのときからはじまっていたんです。
みんなが楽しそうに潜っているあいだ、僕はどこかで寝ようと考えていました。
この日は日曜日。
アイランドアイのスパは大渋滞だとつるっこは言っていました。
僕はあきらめて古賀の温泉にいくことにしました。
天神に10時集合で、白瀬におりたのが12時でしたから、僕の自由時間は4時間30分ありました。
透明度は10mちかく抜けていたみたいです。
僕は渋滞を抜け、古賀の温泉につくまで40分かかりました。
イサキが群れていたみたいです。30センチクラスが20匹くらいにまとまって。
ちなみに今日は1匹も見ていません。
今日の透明度が3mだったので、いても見えてなかったかもしれませんが。
センヒメは残り一個体となりました。
これが死んだら夏の海でみることはできません。
僕は温泉につかったあとにマッサージを受けました。60分間。
ウミウシもちらほらいました。
ちなみに今日もちらほらいました。
テストの小夏はあまり見つけれなかったですが。
小夏はこのミヤコウミウシクラスも見過ごすほどでした。
でもこの日のメンバーはリラックスしていたのでミヤコウミウシたくさん見つけました。
マツカサウオはひさしぶりにみました。
この魚はあたりまえですがじっと見ないといけません。ぱっと見ただけではいいところもわるいところも見えてきません。
黄色と黒は定番カラー。
でもツノがない。このウミウシはじっとみてもみなくてもどっちでもいいです。
ネンブツダイはP6に相変わらずいます。
体が小さく顔がでかい魚。育てるために生まれてきた魚。
真鯛の子供は顔もヒレもでっかい。耳も目も垂れてる。ゴールデンレトリーバーみたいな魚。
カサゴは爬虫類顔。
イグアナに見えます。
これ綺麗ですね。たつぼうが撮ったソフトコーラル。
ふんわりしています。
僕は古賀の温泉で15時45分までお昼寝をして16時30分に戻ってきました。
そこまでしてもまだ土曜日の疲れは月曜日にもひきずっていましたし、火曜日にもまだ残っていました。
これからは疲れは残さないようにせんといきませんね。
RIO