8/17 PADIオープン講習のプール。

オープンウォータープール講習の後、15時からこなのDMの学科が予定されていた。

週末の天神は、県外ナンバーの車の群れで渋滞していたが、15時までにはどうやら間に合いそうだった。

ちょうど、駐車場に着いた頃、僕の携帯にラインが鳴った。

2台停められる駐車スペースの一番奥に、エスティマをバックで駐車し終えると、誰からか確認した。

それは店長からだった。

こんな時間に店長からラインが来ることなど滅多にない。

急用なのかと思い、開いてみると、そこには2枚の写真が貼り付けてあった。

浅手ではあるが、ボディに傷が入った痛ましいハイエースの姿がそこにあった。

ダイブショップサンライズ ハイエース

 

夏の穏やかな海は誰に邪魔されることはなく、静かに波を受け入れていた。その波のリズムは完璧に一定で、それでいてどこか不完全さも併せ持っていた。

そのリズムはまさしく、静寂と安定そのものであり、破壊できるものがこの世に存在するなどという考えに及ばない。

いつまでもそこにあり、いつまでも変わらないのだ。

 

突然、心臓が万力で締められるブリキのようにギリギリと音を立てた。

まともに動かなくなった心臓から排出された瘴気が血液を通じ、身体中へと運ばれていくと、徐々に手足の力が抜けていった。

どうしたものか。

とにかく、一度、時系列を確認してみる。

10日に車検から帰ってきた。

今日は18日。

計8日。

その間に、使ったのは3日間。

たった3日使っただけで、あっさりぶつけている。

あれだけ、忠告したはずだが。

待てよ。

もしかしたら、当て逃げの可能性もある。

写真をもう一度確認してみた。

棒のようなもので引っ掻いて、横に線が入っている。

どう見ても、当て逃げされたような傷ではない。

単に気がつかなかっただけなのか。

いや、あの傷だと、大音量で音を流していても、伝わる衝撃がドライバーの五感に響くはずだ。

 

このまま、知らぬ存ぜぬで、何事もなく済ましてしまうつもりなのだろうか。

皆、協力的に運転してもらっているという恩義はあるものの、やはりぶつけた人から一言欲しい。

ここにきて、一寸刻み五分試しにするつもりはないし、謝罪を求めようとも思ってもいないのだ。

 

僕は、何に腹を立てているのか。

もう一度考えてみる。

ぶつけたのは仕方がない。

不注意は誰でもある。

しかも、運転してもらっているのだから、清濁併せ呑む気持ちは十分にある。

 

 

時折、暗い底に沈んでいた感情の波が、論理的で冷静な判断を押しのけてくる。

見た目ほどに波は力を持っているようには見えないが、もし、その波を受け止めようと立ちはだかれば、いとも簡単に足元をすくい、僕を沖の水底へと陥れてしまうだろう。そこはほのくらく、冷たく、海藻が漂っている。

 

ほどなくして、

「バレなければ、別にいい」

その一言が、頭の中をぐるぐる回りだす。

車載カメラがあるわけではないので、自己申告しなければ誰に責められるわけではない。

しかし、サンライズにそんな不正直者がいるなんて思いたいはずもない。

どうやれば正解なのだろうか。

気がつくと、足元まで波が押し寄せていた。

 

いつもそうだ。勝手に思いこんでしまう。

ハイエースは、自然劣化でともに深い味わいとなり、渋い車へと変わると思っていた。

思いこんでいた。

初代ハイエースはあちこちに傷を負って、去っていった。

傷を負っても直そうとしなかったのは、諦めていたからだ。

 

しかし、今回は違う。

このハイエースが壊れると、次があるのかわからない。

気軽にぶつけられれば、ハイエースの寿命は短くなるだろう。

 

僕は、入り乱れる感情を怒りという形で表現したが、本当は怒っていなかった。

今後、どうしていけばいいのかわからない苛立ちからくる見ようによっては全く違うものだ。

迫り来る自己表現といったほうがいいのかもしれない。

 

1時間後、店長の勘違いだということがわかり、何事もないことがわかった。

おそらく、僕はいい年をした中年のくせに、怒りをあらわにする変人という扱いになっているだろう。

いや、なっているはずだ。

本人は変人のつもりはないのだが、第三者の意見の方が正しいのは歴史の教えでもある。

もちろん、変人街道を突っ走っていくつもりはないし、すでに構築されてしまった変人気質を誰かに正してもらおうと、唯々諾々になるつもりもない。

しかし、これを機に、少し調和性を育ててみてもいいかもしれないと思う。

経営者は、調和性がそこまで必要ないとはいえ、無為に人を不快にさせるのもどうかと思うからだ。

まあ、育てるだけの芽があれば、の話なので、一度自分を確認するのが先決なのだが。

 

 

話が逸れましたが、この日はかなさんのプール講習でした。

ダイブショップサンライズ マスク

 

 

室温35度、水温29度のプールは教えるのは最高の環境です。

ダイブショップサンライズ マスククリア

 

貸切の状態は、最高の状態に拍車をかけましたが、夏特有のプールプランクトン(僕はそう呼んでいる)が大量発生してました。

ダイブショップサンライズ 潜行

水を飲むことは絶対に許されない。BY 腸内細菌

 

次回は海ですので、喉が乾かない程度に飲んでも大丈夫でございます。

 

頑張りましょうね。

 

RIO