し・し・し・しかのしま。
しかのしまは近くて便利。
でも不便もいっぱい。
いつの季節も長所と短所がせめぎあい。
とってもいじらしいポイント。
それがしかのしま。
こんなにも可愛いエビがいるんだけどね。
というわけで、僕はオープンウォーター講習の初日を担当。
講習生はこの1回目の海で、悔しくもご卒業することになったひろさん(左)。
朝、満面の笑みでやってこられたひろさんでしたが、水中に入られますと、う〜〜ん、いっかなことが運びません。
彼の外見からは想像ができないほどに、胸の内は怯懦に支配されていたのでありましょう。
そうなってきますと、僕のささやかなるダイビング人生でつちかった全技術を総動員することに相成るわけでございます。
鬼手仏心。
しかしながら、あと一歩、いや十歩。力及ばず。
2ダイブ。
トータル2時間の浅瀬講習では、彼に巣食う恐怖心を克服するにはいたりませんでした。
マスクを取り外すは、三途の川を渡るかのごとし。
わたくしめは、拱手傍観することしかできませんでした。
もちろんサンライズでは何回でもチャレンジされてもかまわないわけなのですが、ひろさんにはもうそのような気力が一片たりとも残されていないとのこと。
さようなら。
残念ではありますが、仕方がありません。
こればっかりはカウンセラーでもあるまいし、どうしようもありません。
わたくしがいかに長く潜ってきたからと言いましても、なんの意味も持ちません。
そのことを腹の底まで痛感した1日でございました。
しかし、この日は他にも講習生がおられました。
こちらの御二方のように、あっけらかんと潜ってしまう講習生の方もいらっしゃいます。
なにせ、海は穏やかで大潮の満潮ときております。
メバルたちが眠そうに並んでおられる姿は、なんとも心やすらぐ光景でございます。
沖の方にいきますと、若干にごってはきますが、それでも恐怖を覚えるほどではございません。
本日付けでOWの講習を終える同期のおふたりは童心に戻ったかのように楽しんでおられました。
最終ダイブはお二人でバディーダイブ。
監督はもちろんめぐでございます。
教えるというのは、ほんとうに身になる経験です。
習っただけでは、すぐに剥がれ落ちてしまいますのは世の習い。
授かったものは、譲り渡すことで、正しい循環が始まるというものでございます。
満足に講習を終えることができまして、最後に記念撮影。
お仕事と勉学の関係ですぐにはダイビングを継続できないおふたりですが、必ずやまたダイビングの世界に舞い戻ってきてくれることを期待しております。
ダイビングは旅行先でちょこちょこっと潜るだけでは、ほんとうの楽しみは見つけらません。
潜る意味を見いだせないといいましょうか。
通り雨のごとく、一瞬の出来事のごとく、ダイビングに飽きてしまわれるわけです。
そこでやはり大事となのは起点となる「ホームグラウンド」を見つけることです。
ホームグラウンドはいつでも潜れる環境です。
何事にもよらず、「距離」が大事なのでございます。
にーにーに別れて潜られたわけですが、こんなに綺麗に成長することができたナガサキスズメダイをみておられました。
こちらはセイテンビラメでございましょうか。
バディダイビングですので、じっくり見ておられます。
僕はひらべったい魚を見るのが大好物です。なんともうらやましい限りでございます。
たつぼうは正面にはまっておられるようです。
への字口は誰かに似ておられますね。
○ずーですかね。
こちらは前鼻孔と後鼻孔をお撮りになっておられます。
端的にいってしまえば、鼻の穴でございます。
寄生虫みたいですね。
最後はソラスズメダイでございます。
12月くらいまでは泳いでおりますが、それ以降は徐々に体力を奪われ、最後はヒトデの餌になってしまいます。
ありがとう。
ソラスズメダイ。
また会う日まで。
RIO