新年あけましておめでとうございます。
本日、長めの正月やすみが無事明けました。気がつけばもう7日なんですね。
それどころか雪が降っています。困ったものです。
合計7日間のお休み期間中はただただ食って寝る。それ以外はごろごろしながら動画(テレビも含む)を見るといった正月的価値基準軸を忠実に守りながら過ごしていました。
多少の外出はあったもののこんなに長い時間を室内で過ごした経験は20代のころに肺炎で半強制的に入院させられたきりでしたのできわめて特殊な時間になりました。
お正月そのようにして過ごしていますと(うっすらとではありますが)体型の変化が訪れてきます。僕も例外なくその変化をみてとることができます。とはいってもプラス3キロ程度の増加ですから健全な範疇ではないかと思っています。1月から3月まではイケメン仰天チェンジをがんばりますので乞うご期待。
さて、昨年はコロナの流行に始まりコロナの流行に終わりました。コロナという言葉を聞かなかった日は一日たりともありませんでしたよね。
ダイビングツアーの開催は(3月の知床を除いて)見送られ、日帰りのダイビングに特化する結果となりました。
それはある種の強制的なルール変更です。その新ルールの中を目隠しされた状態で進んでいくうちに(僕の暗くなっていく気持ちに反して)サンライズが掲げる命題へと辿り着くための有効な手段をみつけるきっかけをつかみました。
そのきっかけとはこれまで以上に足繁く海に通うことで海の四季に関する「知識の蓄積」が起こったことによるものです。都市型のショップでは平均して週に2~3回潜ればよく潜っている方ですが、サンライズでは講習とファンダイビングを織り交ぜながら週に4~5回は潜りました。
夏場にいたっては週に毎日という記録も出しました。それにより生物、プランクトン、海藻などの変化をリアルタイムに追うことができ、系統的に分析し整理することが可能になりました。バディダイビングの内容も以前に比べて重層的になっていきました。DMたちの精神的、技量的向上も起こりました。昨年はある意味でサンライズのあり方と立つべき場所を確認する最適な状況だったといえます。
僕がそんな状況の中手探りで進めていくうちに感じたことは新しい構造変化へと向かうフェーズおいてはコロナ中に培った自律的パワープロセスを生かすべきであり、コロナ前に培った(僕が青年期に修行した)一般的なダイビングの思考システムを意識的に排除していかなければならないということです。
コロナ後に華麗な転身ができるかどうかというのは、ざっくばらんに言ってしまえばに「メーカーとしてプレイヤーとして足元に向けて強い光を当てられるかどうかということ」になります。自ずとそれが今年最大のテーマですね。
震災の年2011年にサンライズは現在の今泉の拓栄ビルに出店しました。
実際は2010年からオープンしていたのですが、自宅兼店舗でやっていましたので店舗を出店した2月10日をオープン日に設定しなおしました。その方が覚えやすいですからね。
今年は2011年から数えて記念すべき10周年の年になります。あれからもう10年も経つのかと思うとちょっと信じられません。とてつもなく長い時間を過ごしたようにも感じますし、あっという間だったいえば、あっという間だったようにも思えてきます。
あの頃の僕は若者の面影を残した32歳で明確な希望と荒くれる野心に燃えていました。はげてもいませんでしたし、肉のついていない体を持っていました。毛髪の濃さと体型の変化が進むにつれて規模や数字といった経営的指針に興味がなくなっていきました。いつからなんでしょうね。僕自身のゆらぎに身をまかせるようになったのは。はっきりといつからだということは僕にもわかりません。
10周年だからといってなにか特別なことをするわけではありませんが、「2月10日」だけは外には行かず、10年前と同じようにスーツでめかし込んで、11時から20時まで誰かが来るのをじっとまってみたいと思っています。
これはこの10年を黙って支えてくれた拓英ビル602号室への敬意でもあります。
最後に今年はダイビングにアートの要素を付け加えて、個の表現をみんなで身につけいきたいなあと思っています。何より僕がアートに興味があるからなんですけどね。というわけで今年も頑張っていきましょう。本年もよろしくお願いいたします。
(くわしくはD-PASSページをご覧ください)