いよいよ日本初の鍾乳洞ダイビングが大分から始まりました。
今回、オープニングダイブに参加したのは、福岡からサンライズと宮崎からカナロアさんの2社のみ。
初の一般人の参加ということで、大分のテレビ局が取材に訪れていました。
カメラを持っているたつぼうと大ちゃんが多めに撮られておりました。
しかも、大ちゃんはプロのカメラマンと、間違われる嬉しい誤解もあった模様です。
サンライズの女子たちは、むさ苦しく男臭いダイビング現場に花を添えていました。
今回潜ったメンバー一覧。
かなり、添えてますな。
さすが、美女多めのサンライズ。
今回潜ったのは、鍾乳洞の一番奥にある、完全に閉鎖された空間ではなく、
鍾乳洞に入って、10mほど進んだ場所です。
足は、ほとんどの場所でつきます。
深度1mくらいでしょうか。
手前側は、集魚灯でライトアップされており、幻想的です。
浅いですが、いい写真撮れます。
フィンで底をかくと、細かい砂が舞い上がり、肌がすべすべになりそうな温泉のようになります。
ここは、青海島の洞窟のように、上が開けているので、エアーが無くなって浮上しても大丈夫。
浅いので、そうそうなくなりませんが。
そのまま進んでいくと、
立ち入り禁止区域が出てきます。
浅いですが、奥に行くと閉鎖された水中空間になりますので、ケーブダイビングの資格と装備を持った方しか入れません。
さらに進むと、外に出ます。
水深1mくらいの水路になっているところをさらに進んでいくと、
水底は、普段見ない「藻」が生えており、タニシがいっぱい。
50mほどで、水門で突き当たります。
ここで水をせき止めているので、これ以上は進めません。
ここが一番深くて、水深1.4m
立つと、温泉気分が味わえます。
ほどなく、温泉気分を味わったら、
幅、5mほどの水路を鍾乳洞の方へ戻ります。
鍾乳洞を出入りする際は、このアーチがついたところから出入りしないと上から岩が降ってくるので危ないそうですので、ご注意を。
鍾乳洞の中も外も、見慣れないハヤが泳いでいます。
すばしっこいので、被写体には不向きですが、綺麗に撮れたとしても、ごく普通の形と色をした淡水魚です。
今度は、エントリーした通路の下をくぐって、反対側へ行ってみます。
こちらは、暗くて鍾乳洞感満載です。
奥行きは10m、水深は1.3mくらいですが、雰囲気はあります。
底の方は、細かな砂。
誰かが、一度でも濁らせてしまうと、風景しか撮れなくなります。
両側を満遍なく潜って、60分でダイビング終了。
エキジット用の階段を上がっていくと、待ち受ける報道陣らに、スターになったかのような錯覚を覚えました。
一番に上がった僕は、ウエイト17キロつけたフル装備で、膝をガクガク言わせながら、1分ほどカメラに向かってインタビューを受けました。
その後、カメラを持った二人に取材が集中していたようですが、取材陣が求めるコメントはバッチリ提供した僕とこのお二人、どちらのインタビューが使われたのでしょうか。
その答えは、豊後人しかわかりませんが、是非使って欲しいものです。
ここで、取材陣には喋っていない、鍾乳洞ダイビングの率直な感想を申しますと、
●器材洗わなくていいので楽
●どこもかしこも浅くて狭い
●地形の写真は撮りやすいけど、濁りやすいので、今回のような大人数では不向き
●水温が16度なので、暑いときは涼しくて気持ち良さそう
●底岩が鋭利な部分があって、スーツに穴があきそう
限定水域講習や体験ダイビングにも使えますので、夏は賑わいそうですね。
今回は、前日の雨で若干濁っていましたが、あまりに雨が多いと潜れなくなることもあるそうです。
先ほど紹介した、観光最終点(示現の淵)から潜る場合ですが、カバーンやケーブダイビングの資格がないダイバーは、「カバーン体験ダイビング」でしか潜れません。
ちなみに、「カバーン」とは、頭上が閉鎖された縦横の合計が、40mの光が入る洞窟のことです。
縦1mで横が39mの洞窟だと、奥に行くと暗くなるので、光が差し込むとこまでしか行けません。
その場合、ケーブの資格が必要になります。
カバーン体験ダイビングの参加資格は、経験本数50本、中性浮力がとれて底砂を巻き上げないスキルがある方です。(スキルチェックあります)
そして、ここから大事です。
カバーンの体験ダイビングを潜ろうと思ったら、専門のガイドさんを呼ばないといけません。(九州には2名のみ)
そのガイドさんを呼ぶ費用分もかかってきますので、通常のダイビングよりも割高になります。
人数を多くすれば安くはなりますが、潜る場所が狭いので、潜りにくくなってしまいます。
ですので、めっちゃ潜りたいとリクエストする方が6名以上いれば、開催しようと思いますが、今のところの予定はありません。
そして、カバーン、ケーブの資格と器材を揃えようと思うと、結構な費用と日数がかかります。
しかも、その資格を取ってもここでしか使えないとなると、ちょっと勇気がいりますね。
やはり、気軽に遊べるのは、今回の浅瀬で潜る鍾乳洞ダイビング。
こちらもめっちゃ潜りたいという方が、「6名以上」集まれば開催してもいいかなと思っています。
潜り終えた後は、お昼を食べて園内を散策しました。
ここでは、何かと仏教を推していました。
鍾乳洞と仏教はどう関係しているのかわかりませんが、あちこちに仏像やお地蔵様がありました。
白蛇も2匹在中。
こちらも、どう関係しているのかわかりませんが、美術館がありました。
中に飾ってある絵画は全て、PAYPAYで買うことができる斬新なスタイル。
PAYPAYは上限5万円までしか買えませんので、それ以上は現金かカードでお支払いください。
こちらは、太鼓を叩いて入る決まりの、地下へと誘われる天空洞
こちらの洞窟も、多数、千手観音様やお不動様が鎮座されていました。
そして、鍾乳洞とも、仏教とも関係がない「昭和の町通り」もありました。
中に入ると、田中時計店にあやか店主がおられました。
高級時計って何があるんですか?
ここは懐かしいといえば、懐かしいですが、
基本、年代が古すぎるので、逆に新しさを感じます。
探偵ナイトスクープの「パラダイス」に応募しようかなと思ってしまうほど、奇怪な空間でしたが、奇怪な鍾乳洞とは、ある意味マッチしているのかもしれません。
鍾乳洞を満喫した一行は、温泉に浸かりに別府まで1時間30分のドライブ。
200円で入れる別府温泉の後は、
高崎山の猿は、17時で閉店だったので、別府タワーへ
ここで観光はおしまい。
鍾乳洞からの移動が長いので、大分観光はあまりできませんでしたね。
でも、今回は久しぶりに「初」が多かったので、楽しかったです。
是非、鍾乳洞に興味のあるダイバーさんは行ってみてください。
鍾乳洞ダイビンググッズも並んでいます。
詳しくは、こちらまで。
RIO