人というのは本来、しばられたくないもの。
自由きままに生きていたいと、望むものです。
でも、しばられることでしか得られないものがあるというのもまた事実。
なぜなら、人間の脳というのは、負荷がかかることでしか成長していかないからです。
そしてそれは「制限」という人為的なしばりにより、加速していきます。
ダイビングにも「しばり」はありますが、それはあくまで自分とバディの身を守るためのもの。
安全と健康を確保するためのものです。
野球のルールのようなしばりはありません。
ですので、ダイビングはいかようにも遊ぶことができます。
バディダイブであればさらに自由。
何時間だって、水中写真に没頭することも可能になってきます。
そうやって自分と向き合うこともダイビングの楽しみのひとつなのですが、たまにはしばりを設けて、写真を撮るためのスキルをあげようじゃないかと企画されたのが、
「カステラカップ」
われわれのようなヘタッピ写真家に、プロの写真家あべひできさんが、採点、評価してくださるという素晴らしい企画であります。
ルールは簡単。
3名1チームで、海底にあるロープをたどりながら、お題にそって写真を撮っていくだけです。
例えば、、、
全員が海底に揃う。
白く光るロープに沿って泳いでいく。
一つ目のテーマである「ガンガゼについたエビ」をさがす。
ガンガゼについたエビはそうたくさんいるわけではない。
もうすこし先にいけば岩が見えてきた。
ひとりが撮影したら、すぐに交代する。
制限時間は50分なのだ。
遅れれば減点。
二つ目のテーマは「ハゼとテッポウエビ」
砂煙をたてれば、撮影どころではない。
誰だ砂煙をあげたのは。
みんなひっこんでしまった。
焦る。
あいつが巻き上げたのか。
くそ。
あんな重たいフィンを履いてくるからだ。
と、まあこんな感じ。
ちょっと誇張して書きましたが、実際はそんなにギスギスしていません。
砂を巻き上げても「てへ」って笑っておけばいいです。
そういうトラブルもゲームの面白さです。
テーマは5つくらいでるのですが、今回はクマノミのテーマだけに集中して、あとのテーマは捨てるという作戦は通用しません。
評価、採点されるテーマはひとつだけ、「くじ」で決められるからです。
勝利への方程式は協調性。
でも、単なる協調性とはちょっとちがいます。
騎馬戦のような、効率性を伴ったものでなければいけません。
ちなみにですが、協調性が多くありますと、大勢でボートダイビングにいったときに満足度があがります。
最後にあべさんから「これは!むむむむむむ!」と、生の感想を頂けて、なおかつ写真や生物観察への質問までできてしまうというお得なプログラム。
参加資格は、初心者から上級者までなんでもござれ。
カメラをもっていない人は、TG4でよければ貸します。
サンライズは、3チームまで参加可能。
1チーム3名ですので、「9名」でしめきりです。
ひとつのチームに、ひとりのガイドがつきますので、ご安心を。
帰りは、伊王島の温泉に入って、秋の夜長を楽しみましょう。
ご参加おまちしております。
RIO