こんばんは。まゆこんぐです。
今日は北風が吹く長崎辰口で体験ダイビングの講習をしました。
ザッキーさんはダイビングを始めたばかりの人になりきる名役として有名です。
ザッキーさんの名役ぶりはブルーアースさんに到着したときから見事に演じられていました。
沈黙を保ち、呆然と立ち尽くすザッキーさん。
これがリアルな状況なのだろうと感じたと共にそれはそれは多大なる威圧感を感じました。
結果からお伝えしますと、事前に打ち合わせしていたことなんて頭からすっかり飛んでいき支離滅裂なブリーフィングとなり、水面での講習もてんやわんやとなりました。
足が極太短足な容姿もこの時ばかりは気になりません。
講習をするといつも思うのが自分ではわかっているつもりでも人に伝えるとなるとまるっきり違います。
理解が浅いんだなーと現状に痛感します。次こそはしっかりと準備をしてスムーズにできるようにと意気込むのですが、なかなか自分の想像通りにはいきませんねー・・・。
そんな自分に途中嫌気がさしてきて自分にイライラしてきていました。それが思いっきり態度にでていたそうです。
寒い中講習してくださっているのに申し訳ありません!
リアルな状況をつくって長時間休憩もなしに講習してくださって感謝しております。
できないことがあるとへこんだりイライラしたりしますが、やっぱり知りたいと思うし絶対に今よりも自分の中でダイビングを深めることができるだろうと思います。
要点をしっかり押さえて十分な準備をする!まずはここからです!がんばります!
僕から、まゆみさんに一家言あります。
今回も、あなたさまのおかげで体の芯から疲労することができました。
ありがとうございました。
今朝、目を覚ましますと、体のあちこちにしこりがあり、頭頂部には鉛をぶさげたような重厚感がありました。
かような深い睡眠は、名門の高校ラグビー部に入部し、部員たちと切磋琢磨し、汗水を流さなければ、不可能であったと思います。
まゆみさんを教えるということは、僕の人生の裏側で、僥倖の連鎖が環となる、ということなのかもしれません。
では、なぜ僕はそのような深い睡眠にたどり着けたのか。
それは、講習の時間が非常に長い、ことに起因しています。
まゆみさんの立ち居振る舞い、所作、動作のすべてにワンテンポ、ツーテンポ、スリーテンポの遅滞が見られるため、何をするにしても多大なる待ち時間が発生します。
それは片田舎のバス停で、いつやってくるともしれない市営バスを待っている気分に似ています。
予定到着時刻は刻々と過ぎていき、それについての知らせは届かない。
前のバス停で、お年寄りが支払いに戸惑っているのかもしれない。
車椅子の人がやっとこさ、乗車しているのかもしれない、と思い巡らすまでである。
僕は寒風にさらされながら、ひたすらに待ち続ける。
率直にいえば、それが前回と今回のDM講習の感想です。
しかし、海はバス停とは違い、体力の消耗に大きな差がでます。
まゆみさんはこれから、そのあたりのところを真剣に考えなければいけません。
なぜなら、水というのは不思議なもので、ただプカプカと浮かんでいるだけでも、体温を奪い、筋肉を酷使し、気力を削いでいくからです。
今回の体験ダイビングの講習では、昼休憩なしで3時間半ほど水に浸かっていました。
外ブリーフィングを入れれば、5時間です。
今回、お相手がざっきーさんだったからよかったものの、これがもしことねだったら、まゆみさんがお話されている間に、皮膚から水を吸収して、セイウチのような水死体になっていたかもしれない。
そう思いますと、高手小手に縛られながら、付き合ってくださったざっきーさんには頭がさがる思いです。
海は荒れていましたし、北西の冷たい風がびゅーびゅーと吹いているところでの講習はほんとうに辛いものですからね。
最大瞬間風速12mでした。
平均9m。
辛い講習の最中、このおふたりが、またまた快挙をなしとげてくださいました。
カエルアンコウの発見です。
湾内のテトラについていたところを、はっちさんが、見つけてくださいました。
快挙です。
体験ダイビング講習の疲れが吹っ飛びました。
体色は地味ですが、模様は来年の干支、トラ柄です。
スマートに擬態をこなすことができたから、仲間がいなくなった今でもこうして生きながらえていたのでしょうか。
はっちは、前回の家康ポイントで見つけたカエルアンコウに続き、今季2回目の発見。
はっちは、カエルアンコウの女神だったんですね。
ちなみに、このあたりで一帯では、3〜4年くらい前、カエルアンコウがよく出ていた場所ですが、最近ではめっきり出なくなっていました。
まさか、再度、同じ場所に出てくるとは思っていなかったので、
ヒレナガネジリンボウを目指していったこちらの御三方も、これには舌をまかざるをえませんでしたね。
ログ付けも神妙なご様子でしたから。
これだけうねっていては、ヒレナガネジリンボウも出てくるはずがありません。
水中ライトを三脚で据えた撮影にも向いていません。
流れも強かったので、とにかく撮りにくかったと、きいています。
大ちゃんはいまだ、カメラとライトとストロボの設定をつかみかねていました。
水中写真は陸上と違って一筋縄ではいきませんよね。
名機を自在にあやつり、良写真を量産できるようになるためには、まだまだ時が必要ですかね。
来年も期待しております。
こうやってつらつらと写真を流し見していますと、ようやく冬がきたんだなあと思いましたね。
マトウダイです。
深い海の底から、産卵のためにやってきました。
1月、2月はこのマトウダイの勇姿を目に焼き付けておきます。
その姿は苛烈な夏を乗り切る糧にします。
やっぱり僕は冬が好きなんですよね。
寒くても。荒れてても。待たされても。
RIO