僕は、ダイビング業界に(長くはないが、短くもない時間)身を置いてはいるが、ダイビング関係者と宥和にしている人数が圧倒的に少ない。
葉山さん、平野さん、ISSAくらいか。他にもいたような気がするが、片手で足りる人数なのは間違いない。
以前、フリーダイビング業界では名が知れた方を紹介してもらう機会があったが、丁重にお断りしたことがある。(行きがけの駄賃程度の付き合いでいいのなら構わなかったが)そもそもダイビング関係の方と一緒にお酒を飲んでも、意気投合する気がしないのだ。
これが、もし才媛の誉れ高いプロの作家を紹介してもらうのであれば、声音に喜びが弾けるところだろうが、そんな勝手都合のいい話はおそらくない。
この希望は一生、幻想として終わりそうである。
ちなみに、ダイビングの関係者だけでなく、僕が開催している素潜りコースに関しても、同じことが言える。
個人的に素潜りで記録を伸ばしたいとか、イルカと泳ぎたいなどとは毫も思っていない。
ゆえに、素潜りの練習などする気はない。
なぜなら、「水の中で瞑想を極める」こと以外に興味がないからだ。
代わりに、水の中での瞑想に関する研究は怠ることなく、常に新しい情報を仕入れているので、短時間で、誰でも深い瞑想にいれることが可能になりつつある。
つまり、新しい瞑想を編み出したいというのが、素潜りへの動機になるのだろう。
まあ、ほんの少しだけだが、フリーダイビングの未来にも貢献したいとは思ってはいるも事実なのだが。
そんなわけで、今日は朝からダイビングの仕事で使う写真の撮り方講座を開催していた。
立花さんは、写真が好きなので興味津々だった。
明日、実際に海で撮ってもらおう。
そして、午後から大分から素潜り基礎コースを習いに来た、くにひろさんと学科講習の後、国富のプールへ出向いた。
以前受講されたみかささんの紹介でこのコースに興味を持ったという、なんともありがたい話である。
気合いが入らないわけがない。
貸切のプールだが、相変わらず水温は26℃しかなく、長く入っていると体の芯から冷えてくる。
フードベストのおかげなのか、くにひろさんのコースにかける熱意なのかわからないが、寒さで集中が途切れることはなかった。
結果、5回やってベストタイムは、4回目の3分21秒。
素晴らしい。
次回の記録は、4分を超えるかもしれない。
ヘッドファーストの耳抜きがどうも苦手だったので、フィートファースト耳抜きの練習を重ねつつ、スタティックの進化版も行なった。
時間はあっという間に終わりを告げ、豪雨の中、一人大分へと帰っていった。
大丈夫だったんだろうか。
僕もビチョビチョになりながら、倉庫にあるレンタルウエットスーツをお店へと運び、整理を行なった。
なぜ、今なのか。
と自問自答は激しかったが、無事終わることができてホッとした。
そういえば、明日はふーと、ともきが早速テストを受けるらしいが、みんなに言ってなかったことが一つあった。
テストが終わったら、速やかに帰宅していただき、その2時間後に、DMグループラインで「点数だけを公開する」仕組みになっているということ。
合格ラインは50点。
誰かがうかる度に、試験内容に手を入れて、難易度を上げるつもりなので、これは早めがいいと思う。
そう、善は急げなのだ。
RIO