今日の玄界灘は、空と水平線の境目が上下していました。
それはよく見てみると、うねりでありました。
そのうねりは、あがったりさがったりしながら、浅くなるとともに、高い壁となって、波打ち際に押し寄せてきました。
思っている以上に、巨大な力で引っ張られました。
フィンを履くのも一苦労でした。
でもよくかんがえてみれば、風は南風です。
波が立つ原因はどこにも見当たりません。
どうやったら、こんな高性能な波浪を作れるんでしょう。
とっても不思議でした。
僕たち素潜りチームは黒瀬をあきらめ、白瀬でおこないました。
カリキュラム通り、午後は深場へと移動しました。
午後から、うねりは激しく押し寄せていたので、幸運でした。
深い方へと行けば、うねりは単なる上下運動にすぎません。
でもそうなるためには、p5までいく必要がありました。
ずいぶんと泳いできたので、足が疲れました。
でも、ここなら集中して海を楽しめそうでした。
水深10mのところでも水底が見えました。
沖縄の海と言われたらそのまますっかり信じ込んでしまいそうな透明度でした。
魚はこぞって福岡の魚でしたけど。
10mの水底へと目指し、フリーイマージョン。
水底近くまではいくものの、完全には降りていけません。
息が苦しいみたいです。
でも、これだけ綺麗ならただ潜るだけでも爽快になれます。
最後に少しだけ時間をかけて。
素潜りに適した呼吸法をおこないました。
すると、ふたりとも水底まで簡単に降りていくことができました。
記録は水深10mで潜水時間43秒。
お見事。
こんな風にどんどんうまくなってもらえると、おしえがいがあります。
でも、だからといって、急激にうまくなる必要はありませんし、すべてを飲み込む必要もありません。
できないことがあったって、あたりまえです。
頭に染み込ませた素潜りの技術を、体に覚え込ませていくのは、今後、ご自身が行う継続的な努力です。
そこにはある程度の時間が必要になります。
その時間をどう効率的に使えば最短距離でうまくなれるのか、素潜り基礎コースではそのお手伝いをしているにすぎません。
次回も気楽に受講してみてください。
RIO