ここ数日間、講習生のすえながくんと連続的に顔を合わせていました。
そのおかげで、彼の生まれもった性格や、打ち消すことのできないナーバスな視点を把握することができました。
その成果はわずかばかりとはいえ、短期間に高頻度会うことのメリットを教えてくれました。
しかし、そんなこんなも今日が最後。
言い方を変えれば、卒業の日。
キングオブ無口の彼と離れるのはすこし寂しい気持ちになりました。
今日の彼はというと、束の間の呪縛が解かれたように、無口ではなくなっていました。
なぜなんでしょう。
それはわかりません。
目をあけると、そこには夏の海がひろがっていました。
おとといとは比べものにならないほど夏の光に満ち溢れていました。
最終日はフォト講習をやりました。
綺麗に撮れていますよね。
これは足がつくところで撮っています。
一丁前に半水面も撮ってみました。
これは鳥岩。
まあまあですかね。
でも、どう考えても素潜りの写真はワイドがいいです。
マクロは難易度高すぎます。
後半は、バブルリングを作ってみました。
たばこの煙をワッカにするように、水面に向かって吐いていくと、徐々にそれらしい丸ができてきました。
こういった小技は素潜りには欠かせません。
そのあとは、海水の中に含まれたひかりの断層をすり抜けるように、彼の体は沈んでは浮いてを繰り返していました。
樹海をさまよう牡鹿のように、海に住む生物たちを観察していました。
最後は、波酔い、ダウンしてしまいましたが、いい講習ができました。
それも海のコンディションと彼の人間性のおかげだと思います。
出会いと幸運に感謝。
またいつか一緒にもぐれることをたのしみにしております。
RIO