夏も終わりに近づき日が暮れるのが早くなってきました。
太陽の力が弱まってくれば、夏の暑さも和らぐわけですが、日本の残暑はしつこく10月くらいまで離れません。
そのしつこい暑さによってインストラクターの疲労が満タンを迎える秋は、全国的にダイビングの事故が増えると言われています。
みなさんも気を引き締めていきましょう。
スキルと経験値があなた自身の身を守ります。
僕もこの夏、この黒い手を駆使して素潜りをおしえてきました。
疲れは指先の神経にまでに達しています。
素潜り講習は身ひとつで行うわけなので、体への負担は大きくなります。
講習生はたまのことですが、これが毎日となると一筋縄ではいきません。
この日は少しだけうねりはありましたが、素潜りにはそこまで影響はありませんでした。
これまで長いフィン(ワープ)を履いて講習生を引っ張っていたので、膝の靭帯を痛めてしまいました。
そこで素潜りには適していないんだけれど、先割れのフィンを履いて膝の負担を減らすことにしました。
身体の状況と環境に応じて器材を使い分けるのはやっぱり大事なんです。
このカワハギだって、身を隠すクラゲがいないときはブイに身を隠しているんですから。
なかやまさんは鯨と仲良く泳ぎたい一心で練習に励んでいました。
僕だけスキューバ(BCとレギ)を背負って撮影しました。
スキューバを背負うと、一気に体への負担は軽減するんですよね。
水面で浮力確保をするのがこんなに楽なのかと感心してしまいます。
そして、クラゲがいない水底へと逃げることもできますし、日焼けからも回避できます。
ほんとすごい機械です。
そんなわけで、僕は素潜りに関しては、スキューバの合間を見つけて、瞑想するようにひっそりと行うのが一番いいのではないかと思っています。
海に慣れてきて上達のきざしがみえてきました。
素潜りを専門でやりたいとおっしゃる方たちは、口を揃えて、スキューバは重い、気軽じゃない、複雑といったことを口にします。
黒くて、がたいのいい人は、みんなガテン系だと思うように、僕はそれはバイアスだと思っています。
ちなみに、僕は居酒屋の店員かガソリンスタンドの店員に見えるそうです。
そりゃないだろうと思うんですが。
素潜りは、海のほんの一部分しか見ることができない仕組みになっていますから、深く潜れるようになっても、見聞が深くなることはありません。
そうなると、人生において一番大事な部分が育ちにくくなってしまいます。
まあ別にそんなこと気にならないというんであればそれでも構いませんが、ちょっともったいないですよね。
僕はそうならないために日夜、悪食だと思われるほどに何にでも興味を示すようにしています。
なかなか疲れが取れないのはそのせいかもしれません。
RIO