えっさ。えっさ。

荷物を移動させていると汗ばむ陽気ですが、そろそろ普通のウエットスーツでは保温が難しくなってくる季節です。
素潜りはスキューバと違って寒くなりにくいのでまだまだ大丈夫なのですが、フードくらいはかぶったほうが快適に過ごせます。
この日、北風が吹く秋の白瀬に集まってくれた素潜り講習生はたいせいくんと、

まえださん。

ウエットスーツと皮膚の間に忍び込んでくる海水の感触がはっきりわかる季節ですがおふたりとも揃って元気でした。

穏やかでした。こんなに穏やかな白瀬というのは10月にあっては奇跡に近いと思います。
ブイに着く頃には、ウエットスーツ の中に入ってきた海水があっためられて冷たさを感じなくなってきました。
水温は24度です。

穏やかな水面でのレスキュー講習。
高校生とOLの禁断の恋を連想させました。

おれはイシダイ にしか興味はないんです。

バブルリングも作ってみました。
こうやって鎖で体を安定させると簡単です。

P5でも潜ってみました。水面移動で15分ほどかかりました。
満ちていたので水深は11mでした。

交代で潜りました。
濁りがひどい。

底のほうはより濁っていたので、プランクトンたちが大集合だったんでしょうね。

旧つぼやんウエットはこんなときでも目立ちます。

ふたりとも、9m付近にいるオトヒメエビの観察ができるようになりました。
素晴らしい出来だと思います。

いくら穏やかとはいえP5までの水面移動では遠すぎます。帰りはブイを持ってもらって、僕が水中からロープを引っ張って帰りました。
ふたり分引っ張っていったので、シリンダーのエアーがゼロになるのは早かったです。
それでもP1までは引っ張れました。
そのあとはヒョウモンダコの写真を撮ったり、

バブルリングの写真を撮ったりしながら

無事終えました。
希望者にはスキンダイバーの認定カードを差し上げています。
有料ではありますが、どこかで役にたつときがくるかもしれません。

ふたりはすがすがしく志賀島をあとにしました。
これで講習が終わりだなんて、なんだかさみしいなあ、とまえださんがぽろりとこぼしました。

それは素潜り講習生における共通の本音なのかもしれませんね。
RIO


