最近、釣りを再開しました。
2年前に釣具(ジギングは普通のやつとスロージギングとエビング。タイラバで真鯛。ひとつテンヤで真鯛。キャスティングでマグロ、ヒラマサ、カツオ、サワラなどの青物。ショアジギングでヒラメや根魚。胴つきでカワハギ。投げ釣りで巨ギス。ちょい投げでキス。フカセでチヌとクロ。シーバス釣り)を処分してしまっていたので、ゼロからの再スタートです。
釣りから離れた理由は秘密ですww
再スタートといっても、昔みたいに色々な釣りをやる気はありません。
始めるのはフカセ釣りだけです。
釣りやったことない人は、フカセ釣りって何?って思うでしょうね。
糸をふかせているからフカセ釣り。
ふわふわ仕掛けを落とすからフカセ釣り。
円錐ウキや棒ウキを使った「ウキ釣り」のことです。
この釣りはオキアミと高価な集魚剤を混ぜて「撒き餌」を撒きます。
5m超の細い竿を使い、細くて繊細なウキを投入します。
道糸は2号程度のナイロンで、三回〜五回使ったら全交換します。
フローティングベストと磯靴を履いて沖磯や沖堤防に渡ったりします。
現在流行しているエギングと比べますと、5倍お金がかかり、10倍難易度が高く、20倍めんどくさくて、30倍汚れる釣りです。
そんなに大変なのに狙う魚はクロとチヌの2択。
しかもボウズ(釣れないこと)は当たり前。
今時の若い子(40歳くらいまで)が絶対にやってみようと思わないのがフカセ釣りです。
現に釣り場で会うフカセ師は年季の入ったおっさんしかいません。
そんなわけで、釣具メーカーのカタログを見ても、釣具屋に行っても、シェアが年々小さくなっています。
しかし、僕にとって最も面白い釣りはフカセ釣り。
僕の原点だと言っていい釣法です。
中学生の頃からめちゃくちゃ真剣にやってきました。
投げて巻くだけのルアーフィッシングはもう一生やらないでしょうね。
ルアーフィッシングって体力は使うんですけど、お手軽で簡単すぎるんですよ。
どんだけ深めていってもやっぱり飽きちゃうんです。
これはヒラマサでしょうか?ブリでしょうか?
フカセ釣りの場合は、高い餌をあれこれ悩んで買ってきて、長崎、佐賀、大分、山口くんだりまで出掛けていって、重たいバッカンを釣り場まで運んで、臭くなりながら素手で撒き餌をこねて、めんどくさい仕掛けをつくって、撒き餌を撒いて、臭い餌が服にかかって、仕掛けをちょこちょこ変えて、なのに釣れなくて、帰ったら洗い物がたくさんあって、マジめんどくせえなあですよ。
でもその時にはじめて、俺は生きている!と実感できるんです。
趣味の世界ってそういうもんだと思うんですよ。
手軽で楽しくて汚れない、映画鑑賞、ショッピング、カフェ巡り、みたいな趣味もいいんですけどね。
僕にはぜんぜん物足りません。
ていうか、そういうのは趣味とは呼びません。
「暇つぶし」ですね。
※写真と文章はなんの関係もありません。
では、みんな知りたい「竿」を選ぶ基準を話しておきましょう。
釣具メーカー専属のフィールドテスター(名人と呼ばれている人)が釣り番組やYOUTUBEで紹介している説明をそのまんま鵜呑みにして買ったらまず間違いなく失敗します。
竿を選ぶ時は、実際に自分で釣り場に行って、竿を振らないといけません。
なので、まずは標準的な安めの竿を買います。
使っていくうちに、自分の腕の力と腕の長さで、竿の重さ(持ち重り感)の好みがわかってきます。
自分がよくいく釣り場で、釣れてくる魚種と大きさで「硬さ」も決まってきて、水底の地形を推定して、竿の調子が先調子か胴調子かが決まっていきます。
自分の好きなウキや付けエサ、仕掛けの流し方で、どのくらいの「長さ」が必要なのか決まっていきます。
最後にリールシートや竿尻の形状が自分にあっているのかが決まればOKです。
地道な作業ですよね。もちろんお金もかかります。
しかし、そのような地道な作業を繰り返さないと理想の釣具には出会えません。
同じように、リール、道糸、ハリス、ウキ、サルカン、針、クーラーボックス、タモアミ、ひしゃく、水汲みバケツ、バッカン、とやっていくので、かなり時間がかかります。
現在のフカセ釣りの主流はなんといっても「沈め探り釣り」です。
円錐ウキの00号や000号みたいなしぶしぶなウキにG6〜G8くらいのガン玉をつけて、ウキごと沈めて、道糸や穂先でアタリを取る釣り方です。
いわゆる全層釣法ですね。
つけ餌がウキごとゆっくり沈んでいくので、メジナやクロダイに違和感なく食わせやすい。
上潮が早い二枚潮でも底潮をしっかり捉えてくれるということで撒き餌との同調が簡単。
この釣り方は、僕が高校生くらいの頃からちょっとづつ流行りだしました。
大分の池永さんなんかが有名ですよね。
10mのハリスに00号のウキを使って「1000釣法」なんて呼ばれていました。
今ではこの釣り方が流行っていまして、釣具メーカーお抱えの有名な釣り師はこの釣り方の本や動画をバンバン出しています。
でも、はっきり言って僕はこの釣り方が大嫌いです。
だってウキが見えないんですよ。
こんなに大変なおもいをしてフカセ釣りをやっているのは、ウキが沈むところが見たいからです。
ウキが沈む瞬間というのはドキドキしますからね。
ダイビングでいえば、ヒレナガネジリンボウやマトウダイに近づいていく感じに似ています。
そもそも、道糸や竿先でアタリを取るなら、ぶっ込み釣りや投げ釣りと変わりませんよね。
しかも、風が強かったり、サラシが大きかったり、潮が早かったら、半遊動の方が絶対いいです。
ウキが沈むから面白いし。
ウキ釣りって、撒き餌の選び方と釣り場の選び方とウキの形状と仕掛けの流し方をしっかりわかっていれば、わざわざウキを沈めなくてもちゃんと釣れます。
沈め探り釣りだと、仕掛けがどこに入っているのかわかりませんから、撒き餌もいっぱい撒かないといけないし、魚が釣れてきてもタナがわからないので連打させにくい。
実際にやってみるとわかりますが、ラインメンディングが結構難しい。
特に(ルアー釣りで使う)PEラインなんかを使ってしまうと。
そもそも、海って大体が荒れているし、風もあるでしょ。
でも、釣具メーカーさんは、こぞって「沈め探り釣り」に特化した竿やリールや円錐ウキを開発する。
かっこいい動画を作ってプロモーションする。
知らない人はこの釣り方が最高だと思う。
でも実際は釣れない。
釣れないのは、自分のやり方が甘いと思ってしまう。
だって、沈め探り釣りは現代において最も流行っている最新の釣り方だから。
釣れない釣り師は、新しい釣具を次から次へと買い変える。
釣具メーカーさんはやったね!となる。
つまり何が言いたいのかと言いますと、メーカーさんは、売るためならなんでもするっていうことです。
ダイビングメーカーだって同じなんです。
メーカーの人が言ってることを鵜呑みにして買うと失敗するんです。
僕もかなりの数のダイビング器材を買っちゃあ捨ててきましたよね。
これは、ウッカリカサゴ。
このカサゴはめっちゃ大きくなります。
これは僕が大好きなマハゼ。
最近では高級魚です。
明日に続く。
RIO