唐津は雨がすごかった。
唐津城に差し掛かった頃、唐津湾はすでに松浦川の濁り水で真っ茶色だった。
空はピカピカと光っていた。
雷鳴は1分おきに轟いていた。
唐津の施設では、ボートダイビングのお客さんたちが出航を待っていた。
11時を過ぎた頃、雨と雷が少しおさまってきたので、僕たちも器材をセットする事にした。
釣り人はいなかった。
(釣竿はカーボン製なので落雷の可能性があるからだろう)
ダイバーは僕らの他に2人しかいなかった。
防波堤全体が、しんと静まりかえっていた。
ふじたさんのフィンはガルのミュー。
自身の脚力に合わせたフルフットフィンである。
まだ、慣れていなかったので履きづらそうだった。
今度は靴べらを持ってくるらしい。
マスクはTUSAの最高峰パラゴン。
とても見えやすくていいと言っていた。
海面から2mまでは、水潮で濁っていた。
しかし、沖に出ると上から下まで綺麗だった。
潮が当たっているところは魚が群れて、辰ノ口みたいだった。
もしかしたら、これまで潜った唐津の中でNO1だったかもしれない。
ふじたさんはもう少し練習したいとのことだったので、フルフットフィンが使えなくなる11月までに、
あと2回は潜りにくるそうだ。
この際なので、忘れかけた勘を取り戻してほしい。
RIO