暑い。
いつになったら涼しくなるんだ。もう9月も半ばだぞ。
これは福岡県民が全員思っていること。
だから、福岡に住んでいるうさぎのレオくんだって、同じことを思っていると思う。
だけれども彼は一言も発さない無口な性格なのだ。
そんなレオくんを心配して、朝顔さんがタコ釣りの前にトリミングをしにきてくれた。
朝顔さんは職業柄とっても器用なのでレオくんを怖がらせることなく効率的に無駄毛を取り去ることができる女子なのだ。
あなたウィンちゃんと違って体がでっけぇねえ!まだいっくらでも毛が抜けるけれど今日はここまでね。
お尻の毛までむしりとったら、特製もつ鍋に入れてぐつぐつやって食べちゃうわよ。
っていうのは、冗談よね〜。
信じたらだめだよね〜。
そして、釣りの前に昼ごはんを食べに放生会にいってみました。
暑すぎるので、隣のマックスバリューに避難してる人多数。
左耳がひどい外耳炎で軽い減圧症で腰がぎっくり腰だった僕はここに来たことに完璧に後悔した。
こんなに暑いのに人が多すぎてて、色々な匂いが混ざってて、露天で食べたいものが一つも見つからねえ。
ちなみに東区出身の僕は幼少の頃、誰よりも放生会に通ってました。
でも、もう放生会なんてだいだいだい大嫌い。
2度と行くもんか。
でも、この前のサンセットライブと同じで、僕以外の人たちはそれなりに楽しんでいたみたい。
ふじこはバイキンマンのみずぶえ買ってた。
底に穴が空いて、水が漏れるとか言ってたけど、普通に横からこぼれてるだけだった。
一応、エアコンの効いたお店を見つけて、昼飯パパッと食べて、
14時30分に釣具屋でおーちゃんたちと合流して16時ごろ釣り場に着いた。
向こうの方で雷ピカピカ。
ここは宗像の神湊漁港です。
着いた早々、対馬っ子フーミンがフエフキダイの子供を釣り上げる。
前回、1匹釣るのに苦戦してたけど、今回は幸先がいい。
ブラクリマスターサチコはカサゴをバス持ち。
ここはちょい投げをするには、根が多くて根掛かりが激しいから仕掛けがすぐになくなってしまう。
さっき買った朝顔のウキマロくん天秤も切れてしまった。
しかも、雷が迫ってきて風も強くなって、このままだと雷雨の餌食になってしまうので、
店長の1匹を最後に移動開始。
神湊から北九州方面に向かって海沿いを20分も走ると見えてくる波津漁港。
ここでも最初に釣ったのはふーみん。
ゴンズイさん。
こいつ棘で刺してくるから毒魚ハサミで掴んで針を外そう。
このハサミとプライヤー持ってない人はタオルでくるんで外そう。
こいつに刺されると一晩ねれないぞ。
おーちゃんが釣ったのはこれまたフエフキダイ。
こいつがいるってことは、水があったかいってこと。
そんなことダイバーだから知ってるんだけどね。
こちら朝顔さん。
釣れたのにあんまり嬉しそうではない顔。
なんで釣れたのか、ちゃんと理解しないと嫌なのだ。
人生初の魚釣りなのに、ちゃんと理屈を考えながら、釣ってるなんてすごい。
サンライズには賢い女子が多いのだ。
気配り心配りの天才よっちゃんはみんなのために秋の旬のクリおにぎりを一人2個ずつこしらえてきてくれた。
しかも、食べやすいサイズ感。
体に溜まった乳酸をすーっと取り除いてくれる。
これが24時間闘えるよっちゃんおにぎりの力。
堤防飯って最高だ。
なし、ぶどう、パイナップル、そしてみかんでビタミンと糖分補給。
よっちゃんいつもありがと。
疲れが癒されたフジコの竿を孤の字に曲げたのは、おふぐ様。
エサのゴカイと違って、ふじこは喜んで触ってた。
皮一枚。
そして、最後に店長がでっかいカサゴを釣ってタコ釣り会終了。
えっ?タコ釣ってないの?
うん。一応やってみたんだけど、釣れなかったよ。
なんの反応もなくて、心が無になってしまったんだ。
あのさ、俺、もうタコ釣り部やめようと思ってんだ。
なんでだよ?あんなにタコ釣り好きだったろ。すんごく楽しいって言ってただろ?
好きなんだけどさ、もう疲れちゃって。
さっき耳鼻科に行ったら左耳からガッツリ膿が出て化膿しまくってるって言われたし、前日100分潜ったナイトダイビングのせいでぎっくり腰はぶり返すし、軽い減圧症の症状だって出てるんだ。もちろん体も疲れまくってるさ。
今日は休みだっていうのに2つもブログを書いたり、みんなが撮りまくった写真を整理したりして。
ずっと疲れまくってるし、疲れが取れる暇がないんだ。
みんなが思っている以上に講習やガイドっていう仕事は疲れるんだよ。
運転したり荷物を下ろしたり積んだりする作業が多い「都市型のダイビングショップ」は特にね。
うちの店長も同じようなこと言ってたよ。
わたし、講習とガイドと経理と事務と動物の世話とお客さんの予約の管理などなどもう手一杯。
タンク運びすぎて腕も痛いし、骨盤も痛いし、よく外耳炎になるし、下痢にも便秘にもなるし、齢40半ばでこんな生活無理だって。
でもそれは俺も同感だと思ったよ。
40代も後半になってくると回復力が恐ろしく遅くなってくるんだってこと。
しかもこんなに暑いんだからなおさらだよ。
10月から毎月登山が始まるけど、このまま疲れが取れないままだと本業に力が入らなくなってしまうのは目に見えてる。
だからもう登山部もタコ釣り部も毎月やるのはやめようと思うんだ。
登山は年に一回、ベストシーズンの阿蘇とか九重とかに行くようにしてさ、
タコ釣りも年に一回、ベストシーズンの5月だけ行くようにするんだ。
お花見だって、海の家で遊ぼう会だって、水中清掃だって、忘年会だって、カステラカップだって、大ちゃんの結婚式だって、年に一回しかやらないだろ。
だから、登山もタコ釣りも年に一回で十分だと思うんだ。
しかも福岡にタコなんて数いないんだ。釣れる確率は宝くじで20万円当たるのとおんなじ。
だからさ、これからはみんなでワイワイの大勢イベントを極力減らしていって、海の帰りに少人数で地元の祭りに行ったり、ダイビングの合間にちょっと釣りしたり、ツアー中に小高い山に登ったりして、負担にならないよう楽に楽にやるよ。
そうフリースタイルでね。
それにさ、今の時代、みんなでワイワイなんてものはあっていないんだ。
その証拠に来月の登山だって二人しか入ってないんだよ。
さすがに二人では中止になるけどね。
登山のやり始めは十人とか集まってたんだ。
登山だったら、色々な人が参加してくれて「ダイバー交流の場」として機能してくれるだろうと思ってたんだけど、回を重ねるうちにメンバーが固定化されるのも謎なんだけどね。
今はタコ釣り部も人は集まるけど、そのうち二人とか三人とかしか来なくなるんだ。
大体、そういうもんだよ。
とりあえず、これからは残り少ない体力を「ダイビング」に向けていこうと思うんだ。
でも、登山やタコ釣りを楽しみにしている人たちもいるんだろ。
その人たちはどうするんだ?
それはもう「UP TO YOU」って答えるしかないんだよね。
残念だけど。
RIO