長崎沿岸は対馬海流(黒潮が分岐した暖流の4~10%)が当たりますので、
水温が少し高めになりますが、夏場は玄界灘もあったかくなるのでその差はありません。
しかし、10月ごろになると、玄界灘では水温がぐんぐん下がってくるのに対し、
対馬海流の当たっているところは、水温の落ちがゆっくりなのが特徴です。
現在、浅場では26℃、深場では25℃もあります。
10月はウエットスーツでもぜんぜん大丈夫です。
ただし、秋は(日本の海は秋がなくなりかけてるけど)、北寄りの風の影響で
濁り気味になります。しかも水温が高いのでプランクトンが減らず、
それも相まって濁りがひどくなります。
辰ノ口は上げ潮に入ると、南から澄んだあたたかい水が入ってくるので
若干、透明度があがりますが、水温はそれほど変化しません。
現在、温暖化の影響で、黒潮が北側に進路を変えたため、
地衡流と沿岸捕捉波が強くなり、日本側の海面が上昇、
その影響で、対馬海流の流れの威力が増しています。
今年、黒潮の大蛇行が終わったと言われていますが、北部九州にはどんな
影響がでるのでしょうか。
ていうか、ほんとに大蛇行が終わったのかどうかわかりませんけどね。
海がどう変化していくのかは、ダイバーだけのお楽しみです。
JAMSTEC APL「黒潮親潮ウォッチ」掲載図。海面高度(色)と黒潮流路(矢印)による変動。
引用フォーマット:
出典:JAMSTEC/黒潮親潮ウォッチ “黒潮の位置はどのように変化するの?”
UO的には下げ潮がいいですけどね。
かんちゃんの群れ。
さて、今回の講習生はやのさん。
素潜り基礎コース最終日です。
最後は大自然の中で素潜りします。
気持ちがいいですが、ストレス度合いはプールとは段違いです。
耳に水が入ることが気になっている様子です。
慣れてくると、入っていることに気が付かなくなります。
素潜り的レスキューを終えたら、バブルリングを作ってみます。
最近、禁煙ブームでタバコ吸う人減ったので、それに
比例して、バブルリング作れる人減っている気がしますww
インスタ360エースプロ2で写真を撮る練習もしてみました。
被写体は、GOROGORO岩?ですね。
50分も海にいるとへとへとになって陸にあがりたくなります。
休憩。
午後からは西口の三本根の底にロープをくくって、
水深10mとりました。
やのさん、足から入っても耳が抜けにくくなっていましたが、
がんばって降りていきます。
根性で水底までいけました。
結局のところ、根性でやっていると、体とこころが海に馴染んできます。
人間の適応力はすごいですね。
おめでとうございます。
やのさんは、海に潜るなんて、一生やることはないと
思っていたらしいのですが、出会いとご縁で長崎の水底を見ることが
できました。
これにこりず、また練習しにきてください。
素潜り基礎コースは11月に、3グループ目がやってくるそうですが、
水温が下がらないことを祈るだけです。
RIO