玄界灘の水温、22℃まで下がりました。
そろそろドライスーツに衣替えですね。

わたくし前田もお2人に合わせて今季初のZERO着てみました。
前シーズンよりもラジアルが肌に馴染んで動きやすくなった気がしました。
インナーが薄着なのでウエイトもロクハンと2kg しか変わらないし、ゆっくりとウミウシ探しをしたり生態観察をしたりするにはこの季節ドライスーツが正解。
とはいえハードに泳いだりダイブタイムが短いダイビングならまだウエットスーツでも大丈夫です。
その日の潜る場所や天気、体調などで快適な保護スーツが違ってきますからね。
さて、この日は前日松島でトゲトゲウミウシ出たという情報を聞きつけて、呼子エリアにちょいと足を延ばしてみましたよ。

北風が続くとこちらはなぜか透視度が上がります。

魚は相変わらず多く、亜熱帯の魚やエビも多く観察できています。

かと思えば、メバルやイシダイにメジナなど温帯の魚も入り乱れていて、なんだかおもしろいそんな季節。
水温が下がったので、ウミウシも幾分増えている印象でしたが、

去年の12月、20個体以上も観察できたトゲトゲウミウシはおろかレア種は何にも発見できませんでしたがね。
先週に引き続き普通種たちの観察と撮影を楽しみました。

午後からはところ変わって捨て瀬へ。

すてぜのくろうさぎ。
コンバットのことをガチャガチャしてるといつも思っていたけど、コンバットより私の方がガチャガチャしていることを知りました。
人って自分のことが分からないんですね。ふふふ。

捨て瀬も視界良好。
マアジの群れに加えてこの日はたくさんのアオリイカが揺らめいていました。

ここではウミウシは2匹しか見てませんが、小さなカニやギンポ類などマクロ生物探しは楽しい時間になりました。

タツノオトシゴは相変わらず10個体以上観察できています。

いつものウミトサカにはテンロクケボリが2個体。
外套幕の下の貝殻に点が6つあることが名前の由来だそうですが、こちらの貝をトモさんが面白い角度から撮ってくれました。

そしてテンロクケボリにもちゃんと目があることを知りました。
目を見るとなんだか急に生き物感が増して愛着がわきますよね。
何事も予備知識というもはあればあるだけ、色んな物事を色んな角度から楽しめるから、知識って大切ですよね。
中島さんがいつも言う『ダイビングは知識で遊ぶレジャー』だと。
知識が無いとなんのこっっちゃ分からないから、飽きが来るのも早くなりがち。

共食い?

接吻?
予備知識が無いとカサゴの縄倍争いにも、ウミタナゴの恋の季節にも気付かない。

婚姻色のオスがメスを追いかけまわして体を曲げたり、円を描くように泳いだりして求愛している姿も見逃しちゃうなんてもったいない。
バカの壁というやつですね。
生き物興味ないっす。大物派っす。地形派っす。
みたいなダイビングってホントもったいない。
広い海の中で生命の営みを目の前で観察できるってとても貴重な事だと思いませんか。
しかも、それがいつもじゃないっていうのもいいんですよね。
突然遭遇する貴重な瞬間を見逃したくないし、そんな楽しみをもっと伝えていけるいインストラクターでありたいなと感じた良き一日でした。
トモさん、サナエさん、ご参加ありがとうございました!
明日は辰ノ口でカエルアンコウ見てきます!笑
ちなみにこの日、お隣ではPADIレスキューダイバー講習が開催されました。
明日のブログでご確認くださいまし。


