2024年以降、サンライズは「日帰りダイビング専門店」へと生まれ変わりましたが、
プロコース終了者または受講中の方を対象に、「泊まりのダイビングツアー」を開催しています。
海と生物の勉強のためにおこなうツアーですので、スタディーツアーと呼ばれています。
①与次郎ヶ浜長水路

通常の防波堤は高さがあって海側の視界を遮ってしまうことがありますが、
桜島の雄大ま景観を損なわないようにするため堤防を低くできないか考えた結果、
「水路」を設けて波のエネルギーを分散させました。幅60m、長さ1573m。
真ん中で2つに区切られていますが、今回は海釣り公園側がある南側から入りました。
閉鎖性水域ではありません。
等間隔に土管を配置して外海(錦江湾)の海水が行き来できるようにしています。

長水路は基本的に潜ってはいけない場所ですが、特別に許可をもらっているそうです。
しかし、一部行ってはいけない場所がありますので、注意が必要です。
長水路は独特な生態系を形成しているため、レッドデータブックに指定されていた
貝もここでは大量繁殖しています。

年中海藻で覆われている階段からエントリー。

ここに生えている主な海藻。
🙆♀️ショウジョウケノリ
🙆♀️シオミドロ
🙆♀️マメタワラ(やつまた目)
🙆♀️シオグサの仲間
🙆♀️ホソジュズモ
🙆♀️ウミブドウの仲間、フサイワズタ

🙆♀️センナリズタ

🙆♀️アマモ

フィンで蹴って、引っこ抜くの禁止。
水深は2m。
水温は17℃。
エアー切れの心配もおしっこの心配も流される心配も不要。
(寒くなったらあがってトイレいって、戻ってこれます)

海藻の絨毯に日光が差し込む幻想的な雰囲気。
ただし、流れがないので、がっつり巻き上げてしまうと、ずっと濁ったままです。
ダイビングスタイルはいたって自由。
バディ同士ならどこに行ってもOK。
一本のタンクで何分でも潜っていい。
陸に上がればダイバーを見失うことはない。
じっくり被写体に向き合う、生物を思う存分脳裏に焼き付けるスタイル。

緑の綺麗な海藻はオオアオノリ。
ウミウシはアリモウミウシ。

ダイコンのことも、ナビのことも気にしなくていいので、写真と向き合える時間。
緑の海藻では、ヤドカリの繁殖行動。
これは、オスがメスを誘う様子。

ねえねえねえ。
海藻の上では、酸素の気泡が出てくるところを観察。
海藻は、H2Oと海中に溶け込んだCO2を体に取り入れて、
太陽光の力で、C(炭素)、H(水素)、O2(酸素)にわけます。
水素と炭素で体を作り、いらなくなったO2は放出します。

現在の大気中のCO2濃度は0.04%
恐竜時代が0.2~0.4%
現代はCO2が非常に少ない(およそ80%~90%減)時代です。
CO2濃度が0.01%で植物は光合成ができなくなります。
みなさん、石油をがんがん使ってCO2を増やしましょう!
地球上に石油は無限にありますw
土管の中も見所満載。

タマカイメン(巨神兵の卵みたい)

それにひっつくニシキクモヒトデの群れ。

ニシキクモヒトデの大群はジブリの世界観でした。
奥に行くと、古い流木が海藻の絨毯の上で横たわっていました。

流木の上には、ウジ虫みたいな生き物が多数暮らしていました。
目も鼻も口もない筋肉だけの原生動物。
ズータニウム。
和名をもっていません。

じっとみていると、変な気分にさせられる生き物です。
写真はありませんので、気になる人は現場でみてください。
長水路の主役はサカサクラゲです。
サカサクラゲは水底で逆さになってじっとしているクラゲです。

このクラゲは、強い毒をもっています。
近くに顔を寄せると毒の胞子みたいなのが飛んできて
ちくちくします。
共生している藻が、光合成を行って生成された糖をサカサクラゲにわけます。

ウミウシみたいに撮ったのは店長のカメラ。
副食としてプランクトンや微生物を食べます。
ポンプみたいに上下させて水を動かし、プランクトンを引き寄せて、
ベトベトした腕でくっつけます。

夏になると水面にはタコクラゲ、水底にはサカサクラゲという幻想的な世界が広がります。

クラゲのポリプから、クラゲとして旅立つ赤ちゃんクラゲ。

白い丸いのが赤ちゃんです。
マクロ派の人は自分なりの写真が撮ってみたくなるのではないでしょうか。

70分を2回潜っても、12Lタンクで十分たります。

ここは鹿児島市内から近いので、ロングデイトリップを企画予定です。
基本、ガチフォトダイバーだけで行くのがいいでしょう。できたら一眼組のみ。

フィンで巻き上げないかどうかのスキルチェックをしてからでないと
連れていけません。
水深がないので中性浮力がちょっとむずかしい。
潜ってみたい方は、浅いところでのあおり足と中性浮力を徹底的に練習しておいてください。
RIO


