そういえば、今回の奄美ツアーは「全部入り」でと店長にお願いしておりました。
全部入りとは、時間の許す限り全部するという意味ですが、100%に近い満足度は達成できました。
それもこれもたまおによる下調べの賜物だと感じています。
時間の調整が完璧で、無駄がありませんでしたから。
そういった一面から、たまおはIQが高いのだと思われます。
しかし、そのIQを最大限に生かしている場面は、自分の好きな部分に限られています。
そのあたりが、やはりサンライズっ子ですよね。
サンライズっ子代表 砂かけおにい。
キラ〜ン
酒が入って、ゆっくり食べ過ぎてしまったせいで、出発が30分遅れてしまった。
今回ガイドを務めてくれる西さんが待っている、奄美市街地のファミマまでも30分遅れて到着。
ごめんなさい。
そんなことを気にする様子もなく、懐中電灯とスパイク付き長靴貸してもらいました。
しかし、酒臭い。
ごめんなさい。
通常であれば、西さんが運転する車に乗り込み、ところどころで生物を観察するスタイルなのですが、今回はこちらのハイエースに乗り込んでもらうスタイルに変更してもらいました。
まずは、細い路地に入り、用水路に住んでいるテナガエビの観察。
さすが、自然豊かな奄美大島。
こんなどこにでもある水場に大きめのエビを発見。
そろそろ世界遺産に認定になるのもわかりますね。
でかいカニもいました。
モクズガニです。
ちなみに、海にはモクズショイというカニがいます。
さらに車で山道を進むと、今度はカエル。
奄美大島固有種「アマミハナサキガエル」
食物連鎖の頂点にはハブしかいなかったことで、弱い生き物でも繁栄できました。
それで、固有種が増える原因になったとおっしゃっていましたが、もしかしたら、昔ハカタガエルがいたのかもしれません。
ガイドの西さんの専門は昆虫。
その世界では有名な方だそうで、以前にはイッテQのイモト珍獣ハントに同行したこともあるとのこと。
他には爬虫類や両生類も得意だそうですが、いきなり車からおりて、蛇の尻尾を掴んで、ぐるぐる回す姿は爬虫類ハンターの加藤さんを彷彿とさせます。
小さいけど毒は強いガラスヒバ
素手で掴んで嬉しそうな大人を初めて生で見ました。
攻撃性も高く、飛びついてきました。
カーーー
ハブと名がついてますが、全く別種のヒメハブ。
超おとなしくて、鈍臭そうな蛇。
夜中の山間道路で探している姿はクレイジージャーニー
イモトが探していた、サソリモドキもいました。
触ると、酸っぱい匂いを出します。
でかいナメクジ。
ウミウシ好きなきゅうはナメクジも好き。
これはアカマタという無毒だけど凶暴な蛇。
獲物を捕まえて絞め殺すらしいです。
ハブすらも餌にする恐ろしい蛇。
ちなみに、毒がある蛇は絞め殺すのが苦手だそうです。
だから、マングースに負けるらしい。
寝ているトンボも発見。
リュウキュウハグロトンボ。
小さなくリュウキュウコノハズク。
店長の興奮が止まりません。
光を当てすぎると飛んでいきました。
ある程度見ると、今度は沢に降りていきました。
夜中にこんな沢に入ることなんて、人生初です。
スパイク付きで滑らない。
透き通った水が綺麗でした。
蜘蛛もいました。
名前は何回言われても覚えられませんでした。
講習生が魚の名前覚えられない気持ちわかります。
ノウナギもいました。
80センチくらいの大ウナギ。
これには驚きました。
30分ほど、沢の中を歩いていると、ちょっと水かさが増してきたところで、かかとのあたりからじわっと水の感触が。
借りた長靴にピンホールが空いているらしく、左足を水につけずに歩かなくてはいけなくなりました。
歩きずらい上に、足がぐちょぐちょの気持ち悪さ。
足湿疹の部分が擦れて痛くなり、テンションガタ落ち。
お酒と疲れによる眠気とも戦いながら、1時間近く沢を歩ききりました。
これはオルトマンワラエビに似ている蜘蛛とダニの間に分類される生き物。
「ザトウムシ」
どうなったらそういう進化をするのかわからない生き物。
「オオゲジゲジ」
映画ゴジラに出てくる木
「ヒカゲヘゴ」
一見、ゴキブリに見える
「クワガタのメス」
確か、固有種だったはずですが、何クワガタか忘れました。
もう、意識が朦朧としすぎて、それどころではなかったのでした。
沢を上がり、いよいよメインイベント奄美のクロウサギ探し。
西さんは夜中でも超元気。
どんどん知らない生物を教えてくれます。
運転して、探して、捕まえます。
リュウキュウアオヘビ。
最後の力を振り絞り、なんとか食らいついていく。
幸いなことに、遅刻が功を奏し、0時を回っていたせいで、他の観光客がおらず、ウサギたちの警戒心が解かれ、8個体ほど観察できました。
が、その頃の僕はウサギ全部を見る気力は残されていませんでした。
全部入り、恐ろしや。
次号に続く
RIO