こちらのプール、雨の日が続きますと、水入れたてでもGREEEEEENになります。
GREEEEEEEENになると、水生生物見レマス。
アメンボとゲンゴロー。
そういうことであれば、問題なし。
問題ありと思う方は、本物のダイバーにはなれませんねん。
本日の講習生は、ゾウと虫以外はこよなく愛する動物大大大大好き女子。
僕よりもはるかに動物好きでした。
マスククリアに苦戦気味の彼女。
苦戦の理由は、マスクに水が入った時、鼻から息を吸ってしまうからでした。
ゲホゲホ。
そういう時は、鼻つまんでおきましょう。
鼻から水を飲まない方法を教えておきましょう。
口から吸うんだ、口から吸うんだ、口から吸うんだ、口から吸うんだ、と前頭前野に言葉で教え込ませることです。
脳が覚えたら、自然と飲まなくなります。
水を飲んでびっくりしたとき、水面に上がる癖をつけてしまうのはよくありません。
深いところでびっくりしたとき、すぐには上がれないので、パニックを起こす可能性が出てきます。
この場で対処できるしなやかな精神力を養います。
レギュレータークリアのスキルは、マスククリアに比べると、ストレスが半分以下。
楽勝でできていました。
深い方にいくと、池で潜っているような気分でした。
近くに行かないと、ホバリングしているのわかりません。
ウエイトの脱着をしました。
フィンが大きすぎたせいで、たびたび外れていました。
フロートをあげました。
これくらい濁っていると、実践的です。
チョウチョウウオ、キンチャクダイ、マンタ、クマノミ、ナンヨウハギ、ウメイロ、タカサゴ、ナポレオンなどなど。
熱帯に住んでいる魚たちは好きですか?
僕は好きです。
でも、10回見たら飽きます。
飽きるはずがないと思うのですが、やっぱり飽きます。
カラフルで美しい熱帯魚たち。
そんな魚たちがいる海は素敵ですが、実際潜って見てみると、「な〜んだ、こいつか」となってしまうのはなぜでしょうか。
その答えはとても簡単です。
「馴染みがない」からです。
例えば、ウメイロ。
見る(映像も含む)、さわる、食べる、時間がトータルで、1年で30秒あるかないかだと思います。
ダイビングの仕事をしている僕は、トータル、3時間あるかないかです。
タイはどうでしょうか?
タイの塩焼きが出てきたら、最低30分以上鯛と触れ合います。
アジ、サバ、イワシになると食べる頻度が多いので、もっと長い時間触れ合います。
釣りをしていると、カサゴやメバルやハゼやキスやボラなどが釣れることがあります。
それを持って帰って、さばいて、食べます。
もっともっと、長い時間触れ合います。
普段、触れ合っている魚のことは無意識に記憶されていきます。
こいつは背鰭が痛いな。
こいつは顔がでかいな。
こいつは色が綺麗だな。
こいつは腹に泥が溜まっているな。
こいつは歯が鋭いな。
いつも触れ合っている魚たちを水中で見ると、たくさんの発見と驚きがあります。
一見地味ですが、内在している魅力は過去の記憶量と比例します。
ですので、熱帯の魚を好きになろうと思ったら、熱帯に住むしかありません。
でも、大人になると、「好きという感情」が潜在意識に入っていきませんので、「25歳」をすぎてしまった人はあきらめてください。
日本の海でライセンスをとって熱帯地方でしか潜らない人は、2年以内に飽きてやめていきますね。
僕の統計だと90%近いです。
人間って面白いですよね。
てなことを、話しながら帰ってきたとかこないとか。
RIO