山口はなんでこんなに寒いんだ。
下関過ぎたら雪降ってたぞ。
青海島の気温は4℃。
北風はビュービューなのだ。
寒さレベルは、前回ほどではないけれど、まあまあいい線いってたよね。
今回の荷物運びマンはこの二人。
この台車、持ち手が鉄パイプだから、指先がつめたいよね。
がんばれ〜。
着いたら雪。
水温は2℃上がって13℃。
水のあったかさが普通に春。
潜降中、よっぴーはふわふわ浮いて手こずってたね。
ドライスーツはそうなっちゃうよね。
逆に桜庭は水底までドスンと落ちてたよね。
ウォータープルーフの分厚いインナーだったけど、おもり17キロはちょい重すぎたね。
一目散でクサウオゾーンに向かう。
早く行かないと、平均水深19mだから、すぐにDECO出ちゃうよね。
前回観察したクサウオの卵はスクスク成長していたね。
でも、お父さんクサウオはいなかったよね。
1匹、卵から出かかっているよね。
どれかわかるかな?
すでに息たえているような気もするよね。
新しい卵あったね。
守らなくていいのかなあ。
ロープに沿って、沖に行った。
ちょこちょこ出会う魚はマトウダイ。
君のことは大好きなんだけど、今は君じゃないんだ。
コウイカのペアはいたけれど、クサウオの気配はないみたい。
水温が上がって海藻が増えたから、コトヒメウミウシがいたみたい。
今年初のクロコソデウミウシも見れたみたい。
ヒカリウミウシを見ていたら、唐津の気分になってきたみたい。
ウミウシなんて前回ほとんどいなかったからね。
クサウオの雰囲気がないみたい。
セスジミノウミウシ素直に喜べないみたい。
1本目はクサウオを見つけることができなかったよね。
そりゃ悲しいよね。
仕方ないから、石鯛にご飯をあげながら安全停止するよね。
上がってきた別のダイバーに聞いたら、クサウオは誰も見てないという最悪の報告を聞いたよね。
クサウオの時期は終わってしまったのね。
二日前にはいたということだったけれど、海は1日でガラッと変わることを知っているんだ。
ここまで来たのに、2本目はから消化試合的ダイビングになるとはね。
ついてないみたい。
2本目。
前田、桜庭チームは諦めずにクサウオを狙って、反対がしまで泳ぐんだって言ってたさ。
クサウオを見つけた時は、水中ベルを激しく鳴らして教えてくれるんだってさ。
だから、僕たちのチームはミジンベニハゼとミズタマウミウシを探すことにしたんだよね。
だって、クサウオの可能性はゼロ%だもん。
話は変わるけど、マトウダイの正面顔が僕は好きなんだ。
好きな理由は簡単でして、
鼻のところに、黒い壁にぶっつかったみたいな意味不明な「線」があるからです。
ミジンベニハゼは期待を裏切らない魚だったね。
いっぱいいたよ。
でも、全然出てこないのはなんでだろ。
臆病者。
枯れ木の隙間に挟まっている個体がいたね。
可愛い。
そうこうしていたら、
向こう岸まで行った前田桜庭チームが戻ってきた。
桜庭はあばれる君。
あばれる者はかくして煙幕をこしらえるものだ。
僕はスレートを使って、マトウダイはいないの?と店長に聞いた。
店長はチリンチリンとベルを鳴らした。
もちろん嘘のチリンチリンだ。
やっぱりかと思う。
水深20m。
そろそろDECOが出る。
僕は戻る準備をした。
突然、ベルが鳴った!
クサウオだ!
40センチくらいだろうか。
小ぶりだけれど、クサウオはクサウオだ。
最後の最後で見つけてしまったのは非常勤スタッフのふーみん。
まさかの500本記念ダイブの強運。
ほんとすごいと思ったよね。
すぐ近くに死んだばかりのクサウオもいたよね。
これは60センチくらいあったよね。
ヒトデのつき方からして、昨日かな死んだ日は。
ここで桜庭が突然首を切る合図を見せたんよね。
エア切れなんよね。
2分前に店長が聞いた時に、桜庭は10と答えたらしいけど、店長は勘違いして100だと思ったらしいんよね。
その時、店長は120あったし、桜庭は少し浅いところを泳いでいたから、エアーがもったなあと思っていたらしいんよね。
結局、クサウオは諦めて、オクトパスを渡して、そのまま浮上したらしいんよね。
5mで停止していたら、めちゃくちゃ店長のエアーが減ったらしいんよね。
危ないからまずは50で教えて欲しいんよね。
僕もDECOが出そうだったから、よっぴーと二人でロープ沿いに垂直に上がって3mのところをロープに沿って帰ってきたんよね。
ダイコンの残り時間が「1分」になってしまってたから、普通に減圧症になっちゃうんよね。
安全停止、15分したんよね。
実は、その後、琴音とふーみんは某SNSで見た「釣り糸の巣」を見つけたんよね。
そこにはもちろん大きなクサウオがおったんよね。
パーフェクトな偶然なんよね。
運がすごくいいんよね。
この場所はわかったんだけど、どこにあるのか教えるのが難しいんよね。
しかも、今年のクサウオはおしまいだから、もうどうでもいいんよね。
とにかく、ふーみんの運が「異常に良かったこと」は確かなんよね。
帰りに、荒れている方の海を見に行ったんよね。
そしたら、運がいいけん、5個ゲットなんよね。
というわけで、本日はふーみんさまさまの一日でございました。
500本もおめでとうございました。
RIO