出発からの朝食
和室。
アジ定食。
太平洋のアジは黒い。(玄界灘のアジは黄色い)
ごはんは食べ放題。
大瀬崎から田子への移動
海岸線くねくねを四十七キロメートル走る。
行きがけに寄れる観光地を調査する。
1、出逢い岬(富士山ビュースポット)
雨のため、近くにあるはずの富士山は全く見えず。
眼下に見える「御浜岬」はカーブしていて天然の港になっている。
九州では見れない景色。
2、土肥金山
体験できるスポット多数あり
参考資料→files20230503091436
中に入る暇がなかったため、外観のみチェック。
西伊豆の海岸道路は狭い。
しかもくねくねしているので車酔いする人は、船酔い薬持参。
一部、崖の上も走るので景観がよい。
港の中には、遠洋系の大きな漁船が多い。
観光地というより、漁師の町といった感じ。
田子ダイビングセンター着
挨拶直後、オーナーのおじいさんが仕出の弁当は何にするかとCカードのランクを聞いてきた。
タンクの場所とウエイトの場所は教えてくれるが、それ以外の説明はない。
ここにもガイドはいない。
水中のことを聞くと、マップを渡されてひどく簡単な説明をしてくれる。
セッティングと着替えを済ませて待つこと40分。
ダイバーがわんさか乗ったボートが戻ってきた。
入れ替えで乗り込む。
1本目エントリー
「太根」
ボートには、船長がひとりと、サンライズっ子プロダイバーだけの世界。
ポイントまでは10分。
海の上にはブイが「連玉」になって浮かんでいる。
連玉になっているのは、潮の方向を見定めるためだろう。
潮上からバックロールで入り、必ずブイをつかむように指示される。
ブイをつかめなかったら、ボートにひろってもらわなければならない。
潮が早いと、自力でブイまで戻るのは無理なのだ。
幸いにもこの日の流れは弱かった。
潜行ロープ。
トップが8m。
太根は根がそりたっている。
しかも大きい。
群れオキナヒメジ
太い根のまわりには、キンギョハナダイ、スズメダイ無数。
レンテンヤッコ。
群れイサキ。
アオブダイと群れブダイ。
群れシラコダイとヘラヤガラとタカノハダイ。
シラコダイアップ。
寒いところに強いチョウチョウウオ。
ミギマキ。
スジアラ。
大瀬崎ではほとんど見れなかったウミウシが田子では3種確認。
1、コイボウミウシ
2、キイロイボウミウシ。
3、サメジマオトメウミウシ
「太根」は潮が当たるポイントなので、群れと大物が多い印象。地形もダイナミック。
水深30mまで降りると、水温は17.9℃まで低下。
下を見ると、水深40mくらいは余裕であったが、さすがにいけない。
水深7mまで戻ると23℃。
寒くなったら、潜行ロープをたどって水深7mまで戻るとあったまることができる。
他のダイバーがどんどん降りてくるのでちょっと邪魔になる。
基本的にダイバーは「全員」で浮上しなければならない。
全員浮上したところで、ボートにひろってもらうシステムだからだ。
ひとりでもエアーが早い人がいるとあがらないといけなくなるし、
はぐれた場合も同様にあがらないといけない。
太根は「中級者以上」のポイントのイメージ。
昼ごはん
昔ながらに食堂のおじちゃんが持ってきてくれる。
べっちゃりならないよう工夫されている。
田舎でもこういったお店が生き残っているのは、お客さんが多いからだろう。
不景気になると、福岡は人口が少ないので生き残れない。
福岡では、昔ながらのユニークなお店が消えていき、流行のお店が増えていく。
2本目エントリー
「沖の島」
器材は毎回持ってあがり、陸上でタンク(10Lエアー)を替える。
ボートに荷物を置かない理由は、他のチームが入れ替えで乗ってくるためだ。
沖ノ島への潜行方法は、太根と同様。
水温も同様。
移動時間も同様。
だが、トップが水深5〜7mと浅い。
キンギョハナダイ多数。
黄金のトランペットフィッシュ。
ミナミゴンベ。
「座る魚」なので、サンゴやイソバナの上に乗って休んでることが多い。
小魚や甲殻類を待ち伏せして捕食する「待ち伏せ型ハンター」。
好奇心旺盛で、ダイバーが近寄ってもあまり逃げずに観察しやすい。
ヒゲダイ。
群れずに単独〜小さな群れ。
行動貝類・甲殻類・小魚を捕食。
子ども時代はシマ模様 → 大人はヒゲ顔。
セノテテヅルモズル。
夜の海で腕を広げてプランクトンを捕まえる「もじゃもじゃ系クモヒトデ」
水深100m以浅のサンゴ礁や岩礁に生息、夜行性。
夜になると腕を大きく広げてプランクトンをキャッチして食べる。
昼間は岩の隙間や陰に隠れてることが多い。
カゴカキダイ。
模様が「竹かごを背負ったよう」に見えるから「カゴカキ(籠担ぎ)ダイ」。
伊豆は型がよい。
アザハタ。
ニシキウミウシ。
ウミウシはかなり少ないが、探せば見つかる。
春だともう少し増えるのかもしれない。
穴。
ホウライヒメジ。
ニザダイ。
尾の付け根に「鋭いトゲ(メスのハサミみたいな骨板)」がある。
→ 名前の由来は、ニザ(荷裁ち)=荷物を裁つ刃物
別名サンノジ。
海藻食性(ホンダワラ・アラメ・カジメなどをかじる)で、場所によっては大群になって海藻を食い尽くすこともある。
海藻を食べる魚はあまり美味しくないため、ニザダイは食用に向かない。
沖の島は透明度がよく、潜りやすく、大物はそれほどいなかったが、群れの感じがよかった。
しかし、潜行と浮上方法が「太根」と同じなので、やはり中級者以上のポイントといった印象。
3本目エントリー
「田子島」
灯台が目印。
ボートからバックロール。
全員集まったら、フリー潜行。
島から沖に向かって、深くなる地形。
潮がゆるいポイントなのか、深い方は透明度は6m。
水深を浅くすると、透明度があがる。
群れイワシ。
ぷかぷか群れメジナ。
メジナは田子島が一番多かった。
型もよい。
キンギョハナダイ。
群れシラコダイ。
ドリフトで流れていくため、フロートあげて安全停止。
初心者でもいけるポイント。
その他、田子の海で観察できた生き物
サクラダイ、シテンヤッコ、ホシゴンベ、イトヒキベラ、アヤニシキ(抱卵)
キビナゴ、カンパチ、ハマフエフキ、シブダイ、キリンミノカサゴ、ウツボ
田子の海はどこの海にも似ていない。
佐賀や長崎で見れる魚が共通していたが、どこか違う。
どこが違うかの言語化はむずかしい。
観光から夕飯
西伊豆銘菓。
左から、
1、伊豆ぶし…140円(税込)
自家製の玉子餡を包んで焼き上げ、シナモンをふんだんに使用。
西伊豆町が鰹の漁港として栄え、鰹節作りが盛んな地域であったことから、その鰹節の形を模して作られた。
2、伊豆一番…140円(税込)
黄身餡を練乳風味の生地包み。
3、伊豆の旅心…140円(税込)
つぶ餡を口溶けの良い生地で包み、中央にくるみをトッピング。
4、田子島…140円(税込)
白餡をシナモン風味の皮包み。
5、西伊豆愛栗(にしいずめぐり)…216円(税込)
しっとりとした食感の渋皮煮を、甘さ控えめな白餡、バターの香り豊かなパイ生地包み。
6、かりんとうまんじゅう…119円(税込)
黒糖まんじゅうを油であげ、かりんとうのように仕上げ。中はこし餡。
どれも甘いため、目をつぶって食べると、どれがどれかわからない気もするが。
田子から5kmほどくだると堂ヶ島。
堂ヶ島周辺もダイビングスポット多い。
地形派ダイバーに人気で、洞窟やアーチ、ドロップオフが楽しめる。
「伊豆の松島」と呼ばれるくらい、大小の岩礁や島が点在して景観が美しい。
特に夕陽が沈む景色は絶景スポットとして有名。
天窓洞(てんそうどう)
洞窟の天井が崩れて、ぽっかりと空いた“天窓”から光が差し込む遊覧船に乗ると洞窟の中まで入れる
トンボロ現象
堂ヶ島の三四郎島では、干潮時にだけ陸と島が砂州でつながる潮が引いたときだけ
歩いて渡れる「トンボロ現象」は超人気スポット
堂ヶ島夕陽
西伊豆は夕陽の名所やけど、特に堂ヶ島の海に沈む夕陽はフォトジェニック
夕日の里の宿 よし田の夕飯は、大瀬崎とはうってかわって、豪勢でバラエテイに富む。
ビール。
夏祭り
「田子港まつり」
大漁祈願や海上安全祈願
小学生の御神輿や手踊り、伝統的な「馬鹿囃子」「ばか踊り」
夜には花火大会も行われる。
踊りの内容は、「魚を獲るまで」。
田子の女性たちはもののけ姫に出てくる「タタラ場の女」に似ていた。