現在、サンライズではInsta360AcePro2とGOPRO10を使って、水中と陸上の動画撮影を行なっています。
どちらも高級アクションカメラですが、撮影した動画は、主にインスタグラムとYOUTUBEに使用しています。
今日は、アクションカメラの感想と考察を述べたいと思います。
まず、どちらも手ブレ補正がかなり効くので、うねりがある海の中では非常に使い勝手がいいです。
軽いし、シンプルなので、持ち運びもセッティングも楽ちんです。
ただし、「ワイドな画角」でしか撮れないので、「人物」と「地形」と「大きめの魚の群れ」と「大きめの生物」しか撮れません。
サンライズのインスタグラムのリール動画、YOUTUBEにあげている動画を見てもらうとわかりますが、
⚫︎海辺でわいわいする仲間たちの様子
⚫︎海を泳いでいる仲間たちの様子
⚫︎岩、砂地などの地形
⚫︎魚の群れ
⚫︎でかめのウミウシが泳ぐ姿
⚫︎でかめのイカ、タコ、ヤドカリ
⚫︎店内でわいわいする仲間たちの様子
を撮ることがほとんどです。
では、一般のダイバーさんにとって、アクションカメラはどうなんでしょうか。
⚫︎人物を撮るとなると、自撮りか、ガイドさんを撮るか、バディを撮るかの3択です。でもまあそんなに撮らないでしょうね。可愛いお子さんやペットなら撮るかもしれないけど。
⚫︎群れの撮影は、そこそこ大きい魚(50センチ以上)じゃないと綺麗に映らないので、たまにしか撮れません。
⚫︎アメフラシのようなそこそこ大きな生物はしっかり撮れますが、撮ってもそんなに面白くないので、動きのある大きめのイカやタコやヤドカリなんかに使うことになります。でも、イカもタコもヤドカリそんなには出会えませんからたまにしか撮れません。
⚫︎でかめの魚がいたとしても、画角がワイドなので寄ったら逃げます。ツバメウオみたいにじっとしているでかい魚しか撮れません。
⚫︎イルカやクジラは撮れますが、数年に1回撮れたらいい方でしょう。
⚫︎地形がダイナミックなところに潜って撮るとなっても、毎回そんなところにはいけないですし、濁っていたら撮れないので、たまにしか撮れません。
しかもでっかい岩をたくさん撮っても映像的に飽きちゃうので、しっかり撮るなら沈船とかになるんじゃないじゃないでしょうか。
⚫︎サンゴに群れる魚たちを撮ってもいいですが、体の模様までは映らないので、イメージ映像的なものしか撮れません。
結論
一見使えそうで、案外使えない。
アクションカメラは、軽いし、安いし、撮るのは簡単なんですが、「マクロ撮影」できないのが致命的です。
「外付けのマクロレンズ」をつければそれなりには撮れますが、一眼カメラやコンデジで撮ったものには到底勝てませんし、小さいウミウシなどはぜんぜん撮れません。
しかも、アクションカメラは基本「動画」を撮るので、「編集」ありきです。
(「撮って出し」してもいいですが、雑になりますよね)
編集するなら、それ相応の高価なパソコンが必要ですし、ちゃんとした編集ソフトを使いこなさないといけません。
動画はファイルも重たいですから、ハードディスクやSSDも必要になってきます。
営業ツール的な動画を撮影するんなら、アクションカメラで80%くらいは事足ります。
コンデジ(OMSYSTEM TG-7)やデジタル一眼カメラであれば、生き物の表情や模様までしっかりと写しだすことができますし、あとから見返して生物の名前や生態を覚えるのに一役買います。
マクロ撮影であれば、激濁っていても撮れますし、ワイドレンズをつければ魚の群れもばっちり撮れます。
もちろん動画も綺麗に撮れますしね。
綺麗に撮るにはダイビングスキルも必要になってきますので、知らず知らずにダイビングが上手くなりますし、生物の動き方や生態にも詳しくならないといけないので、自ずと「知識」もついてきます。
(この生物は逃げるときに横方向に移動しやすいとか、この生物は夕方に活発に動き出すとか)
年数を重ね、腕があがり、作品(芸術)として撮れるようになれば、額に入れてリビングなどに飾ることもできます。
なので、おすすめは普通のカメラを使って、サブでアクションカメラを持つのがベストですが、
海の中でめんどうなことはしたくない、風景とか友達がなんとなく撮れて、数年に一回イルカ撮れたらええんです。
という方はアクションカメラだけでもいいと思います。
RIO