僕、ダイブショップサンライズ社長のレオ君。
1月29日、店長が海に出ている間、一日中店がすごく暑かったんだ。
ここんこと夜はいつもすごく寒かったけど、この日はどこに行っても暖房の風が僕に直撃で暑くてたまらなかった。
隣で平社員のRIOが動画制作をしていた。
僕は暑いのと気温差が大きいのが苦手なんだけど、RIOってヤツはほんと僕のことちっとも分かってないな。
そしてやっぱりそこからなんだか体調がどんどん悪くなってきたんだ。
食いしん坊でぽっちゃりの僕だけどペレットが喉を通らなくなってきた。
でもこの日はなんとか野菜とオヤツは食べて、ボールを追いかけて遊んだりしてみせたんだ。
だって店長に心配かけたくないからね。
でも、次の日にはどんどんお腹が痛くなって動くのが辛くなってきたんだ。
ウンチも出なくなって大好きな人参もケールも食べれなくなった。
そんな僕の事を店長が悲しい目で見ながら何度も撫でるんだ。
そしてなにやらいつもと違う箱に入れられてどこかに連れて行かれた。
ピンときた!
病院だ!
僕たちウサギは人間や犬や猫と違って生きているだけでは胃腸が動かないから常に食べることで胃腸を動かさないといけないんだった。
絶食だと1日で脂肪肝になって、3~4日でいつ死亡してもおかしくない状態になるんだ。
つまり食事を摂らないということは僕たちウサギにとって死を意味するということなんだ。
ジーナさんが風邪ひいた時も診てくれた信頼できるお医者さんだって店長が言うから、僕、おとなしくしてしてちゃんと診てもらったよ。
そういえば前にもここ来たことあったし、こいつらすごいいい奴だったことを思い出したよ。
今日は歯並びを褒められたし、噛みつかないし、おりこうさんだって褒められた。
えっへん。
そう、僕は絶対に人間のことを噛みついたりしないんだ。人間だいすきだからね。
この優しい先生は僕のお腹を触って、レントゲンを撮る間でもないと言った。お腹が張ってガスが溜まってるから痛そうで可哀想だと、そう言って顔をしかめた。
『うっ滞』だ。
すぐに注射と点滴をしてもらってお薬も飲んだ。
痛かったし息苦しかったけど、僕頑張った。
処方箋も出してもらった。
次の日もなんだかスッキリしなくて元気のなかった僕を見て、店長はこのまま僕が衰弱していくんじゃないかと言って病院に電話したりして泣いていた。
これは心配かけられないと、頑張ってご飯も食べたし、ボールも追いかけまわしてみたよ。
どう?
元気になったよ。
牧草を食べないとまたお腹痛くなるよって怒りながら、店長は僕に笑顔をみせてくれた。
同じ症状を繰り返さないように店長は食生活を厳しく見直すって言って張りきって色んな牧草を買ってきた。
でも正直僕はどれもあんまり好みじゃないんだよなー。
乾燥フルーツにエン麦にソバの実、繊維質の少ない生野菜をいっぱい食べたいんだー!
でもその為にはいっぱいお金がいるみたいなんだよね。
みんなちゃんと募金箱に寄付してくれよな。
僕、サンライズの社長だし、店長も喜ぶと思うよ。
そこんとこよろしく、諸君。
えっへん。