今日は日曜日。
なのに人すくなし。
これぞ夏の終わりを迎えた証拠。
いよいよ本格的な福岡ダイビングシーズンが始まったと思わない?
やった〜〜!!
施設に着いたら3チームに分かれるのだ。
1、玄米チーム。
店長とマンツーマンでアドバンスの講習。
腕が太え。
アドバンス講習のスタートは決まって中性浮力を極めること。
オープンウォーター講習では習えない究極の中性浮力を会得するきっかけを作る。
今の時代、ネットを使えばどんな知識も無料で手に入ると思ったら大間違い。
本当に使える知識は、世間の目にさらされているところには絶対に転がっていない。
大体の場合、鍵付きの金庫の奥深くにひっそりとしまわれていて、宝石を扱うように丁重に出し入れされている。
何十年もかけてプロのダイバーが身銭を切って会得してきたものなので、決して腐ったりなんかしないのだ。
安売りなんてもってのほか。
例えるならば、秘伝のタレのようなものである。
年数が経つごとに改良され熟成し、年代によってコクも深みも違ってくる。
お客様のお好みに合うかどうかは「試食」をしてもらうほかなく、その試食にあたるのが「オープンウォーターダイバーライセンスコース」であるわけだ。
オープンウォーターのライセンスを持っていれば、水深18mまで潜れて、バディダイビングができると言われているが、(実際、海に潜ってみた人ならわかると思うが)、オープンウォーターライセンスでバディダイビングするなんて、考えただけでも恐ろしい。
サンライズでは絶対にやらせない。
基本スキルしか教えてもらっていないのに、どうやって海の中を行って帰って楽しめるのだろうか。
ガイドについていくダイビングだったとしても、水深18mより深くは潜れない。
水深18mより浅いところが、面白いか面白くないかはダイバーの主観なので、それはさておき、ちょっと想像してみてほしい。
4ボートダイブするために休暇をとったとしよう。
飛行機のチケットとホテルのために貯金をおろし、ウエットスーツの下に着るラッシュガード、水着、サンダルを新調する。
半日かけて移動し、ダイビングの施設に到着。
レンタルウエットスーツに着替えて、ダイビングボートに乗り込む。
波に揺られること1時間、ポイントに到着。
器材セッティングを済ませ、エントリーする。
潜降開始。
自分以外のダイバーは深い方に降りていく。
自分以外のダイバーは水深30mでアケボノハゼとピグミーシーホースを見つける。
水深25mでカグヤヒメウミウシをみて、カンパチの群れに巻かれる。
水深20mでカエルアンコウに遭遇。
自分は棚の上で、デバスズメダイとクマノミをみる。
自分以外のダイバーも棚の上でデバスズメダイとクマノミをみる。
浅いところにいる珍しい生き物を、オープンウォーターダイバーに教えることは少ない。
ダイビング終わり。
海に潜るためのお金と労力はライセンスの種類に関係なく等しい。
しかし、見れる生き物と見れる地形と残る思い出が全然違う。
「人間は比較の生き物である」
私だけ見れなかったよ。
悔しい。
うっ、うっ、うっ(泣)
そんな思い出を抱えて旅を終えてしまうことは悲しくないだろうか。
(海水に浸かれたらOK!が口癖の、足るを知っている人ならいいのかもしれないけれどね!)
体験ダイビングでしか使わない遠浅の生き物が少ない海で潜ればそんな気持ちにはならなくてすむわけだが、わざわざそんなところで潜る意味ある?
スノーケリングでよくないすか。
というわけで、みんなと同じように満足度を上げたいならアドバンス。
基礎から応用を学びたい人はアドバンス。
サンライズのアドバンスは自信を持ってお値段以上。
6万円、ちょっとバイトすれば稼げるお値段。
フィンがどのくらいの速度で沈むのかの実験。
目で見て、体感して、想像力を養おう。
2本目は魚の見分け方。
同定するために捕まえたらダメよ。
お魚について詳しく教えてもらったことは言うまでもない。
2、DMこなとMSDロイコチーム。
ロイ子は怪我のせいで、3ヶ月ダイビングをお休みしていたので、リハビリダイビングにはちょうどよかったようだね。
のんびりウミスズメ。
本当は「コンゴウフグ」っていって、ダイバーの目を攻撃してくる魚。
玄米がこのフグをつかんでいたのは、攻撃をやめさせるためだったのだ。
3、ミヤケンチーム。
貸切の家康ポイントでスキルを磨く。
2本目はガイド。
慌てることなく、冷静で丁寧なガイド。
普通に楽しかった。
というわけで、オープンウォーターライセンス取得おめでとうございました。
またのご来店お待ちしております。
後ろに白米がいるのは、自分の器材を組み立てに来たから。
自分でやってこそ、マイ器材になるというもの。
さすが!
RIO