夏日となった先週の日曜日。
絶好の登山シーズンということもあり車は2台出し。
車内温度は24℃設定にして、大村湾の脇にそびえる虚空蔵山へと向かった。
このところサンライズ常勤スタッフは運動過多。
(僕にいたっては、鍼治療の先生からとにかく休んだ方がいいと言われていた)
正直、天候不順で中止にならないだろうかと願う気持ちは少なくなかった。
しかし、「運動不足ガールズ」の赤靴と、
「運動不足中年ズ」の健康のことを考えると、登らせてあげたいという気分にさせられるから不思議なものである。
運動不足中年ズ代表のひろし。
登山口までの所要時間が2時間30分の長距離ドライブとあってか、道中、ひろしはガリガリくん2本、アメリカンドッグ1本をたいらげていた。
アメリカンドッグとアイスクリームを組み合わせて食べる人に痩せている人はいないと思う。
「ダム建設絶対反対」が見えてきたらそろそろ近い。
途中、急坂が現れる。
8合目までクネクネ道を登っていく。
車が傾きすぎてオイルマークが点灯する。
これはハイエースくんの登山なのか。
到着した駐車場はとても広く、簡易トイレも完備されていた。
総勢11名。
準備完了。
今回の登山を取り仕切るのは、登山部副部長のラムちゃん。
持ち前の元気と行動力でみんなを牽引していく。
木場山登山道から入る。
いきなり岩ゴロゴロの登山道。
15分上ると、岩の洞窟があった。
中に入ると、野生のコウモリが寝ていた。
僕がコウモリを起こそうとすると、
体には菌がいっぱい付いているから起こさない方がいいと店長に言われた。
本当??
今度は、はしご。
えいさえいさと重力に逆らって足を上げていく。
ハシゴが終わると岩の隙間を這い上がっていく。
体格のいい外人はここまでしかいけないと思う。
ホビット族が多い日本人向けの登山道なのである。
分岐点に到着。
僕らは冒険コースに向かう。
ちなみに僕は前回の登山から7キロ体重を落としながら、毎日足のトレーニングをやっていたのでここまで全く疲れていなかった。
ひろし部長は前回の登山から2キロ体重を増していたが、自分のペースで登ってきたので、それほど疲れていなかった。
夏みたいに蒸し暑くないというのも疲れにくい要因だと思う。
ひろし部長はこれを機に昔のアグレッシブさを取り戻すと息巻いていた。
是非とも期待したいところである。
冒険コースは直角に近いところもあり、クサリがないと絶対登れない。
さすが「九州のマッターホルン」と言われるだけはある。
ひろし部長のクサリレクチャーを受けつつ頂上を目指す。
まあまあ危険な箇所もありつつだったが、だらだらした山道ばかりの登山よりは断然いい。
このくらいのストレスは登山には必要なのかもしれない。
頂上付近に来ると、昔の人が作ったと思われる石の階段があった。
それを登り切ると虚空蔵菩薩が出迎えていた。
奥に見えるのは大村湾である。
辰ノ口に行く時の高速道路も見える。
雲仙島原も見える。
絶景である。
この写真はまれに見るグッドな集合写真だと思う。
誰が撮ったのか?
登山歴5年のラム副部長が撮ったのだ。
(ブログで使われている「いいな」と思う写真は大体ラム)
何がいいとかはわからないが、見ていて気持ちいい。
山には山の撮り方があるのだろう。
海には海の撮り方があるように。
ここは日陰もなければ風もない。
直射日光を浴びながら、昼飯を食べる。
ラム副部長はみんなのためにマロンパイを焼いてきてくれた。
合計12個!(参加者は11人のため1個あまる)
ラム副部長はパンを焼くのもプロ級なのだ。
高級栗がゴロっと丸ごと入った絶品マロンパイ。
外はさくさくの生地とチョコレートソース。
中には程よい甘さのクリームと新鮮な栗が味わい深い。
何個でも食べたいところだが、ダイエット中の僕は1個と1/4にしておいた。
コーヒーと一緒にこんなの食べれるなんて、なんて贅沢な登山なんだろう。
昔の修験者や山伏が見たら怒られそうだ。
完全な満腹になったところで下山開始。
今回マーサに異常は見られなかった。
マッターホルンだけあって、下山直後は急坂。
ロープを使っておりていく。
寄り道して鳥兜岩へと向かう。
落ちたらどっちも崖の岩の道を通る。
奥に見えているのが鳥兜岩。
足がプルプルして踏ん張れない人には危険な箇所。
下山は反対方面。
こっち側は風が吹いていた。
少しづつ体が乾いていく。
犬の墓。
イノシシを追って、崖から落ちて死んだフランちゃんという犬の墓らしい。
江戸時代にフランと外国の名前をつけるところが長崎っぽい。
この辺はイノシシの掘った跡がたくさんあったので、今でもわんわん言いながら、追いかけているのかもしれない。
悠久の泉。
泉は浅い。
底は泥。
水は冷たくて透明。
足疲れチェックのやり方
1、段差に足を置く
2、膝は90度にしてグッと前に体重をかける
3、膝がブルブルする度合いを見る
ことねはマックスに近い95点。
遠くからでも見えるほど上下にブルブルしていた。
皮下脂肪の奥で寝ていた筋肉がびっくりしているのだろう。
少しづつでもいいので、登山とダイビングで足の筋肉を鍛えよう。
今のままだとドライスーツでコロコロする可能性も高いぞ。
あと、50年もしたら寝たきりになる可能性も高いぞ。
登山道を抜けると、舗装道路。
足元に気を取られることがない。
しりとりをしながら駐車場を目指す。
あんなにとんがった岩の上に登ったとは信じられない。
楽しい登山であった。
帰りに嬉野温泉に入って、嬉野ハンバーグを食べて帰った。
今回はじゅうじゅが初参加だった。
登山部は誰でも参加可能である。
僕たちは初参加のあなたを待っている。
心配はいらない。
はっきり言って誰でも登れる山を選んでいる。
ブルブル度95点のことねでも安全に登れているのが証拠だ。
気兼ねなく参加してもらいたい。
RIO
※2023年11月1日に潜ったウミウシラボブログアップしてます。