ツアーから帰ってきてみんなが撮影した写真を集めてみると1000枚あった。
その写真を一枚づつ検閲し、文章にあうように補正をかけ、構成を考えてブログにするための作業時間はすでに10時間を超えている。
まだNO3を書いている途中でこれなんだからブログを全部書き終えるとなると丸2日分の作業量だ。
つまりツアーが終わってもツアーの仕事は丸2日間続いているわけだ。
その分の日当をお金に換算してみよう。
正社員が動くとなると一日2万円くらいか。ちょっと高い気もするがそれには税が含まれているのでそのくらいとしておこう。
もともと薄利でやっているツアーから利益が4万円も差し引かれたとなるとそれはもうなかなかのボランティア活動である。
このブログには広告を貼り付けていない。だからかなり読みやすいと思う。その分頑張って記事を書いても一銭にもならない。
もちろんこのブログには計り知れない効能があることは重々わかっているのだが、気分が乗っていないときに書くブログは地獄だ。
例えるなら筋トレのやりすぎで肉離れをしているときに最高重量をあげるようなものだ。
だからこのブログに関しては好きなことを書くようにしている。それは今も昔も変わっていない。
文句も本音も感情もそのまんま書く。それにケチをつけたい人は読まないでもらいたい。
むしろ読んでもらいたくない。
そもそもこのブログはサンライズに関係する人だけに読んでもらいたいのだが、福岡のダイビングショップの連中が
こぞって読み漁っているもんだから気分が悪い。
千歩譲って読みたければ読んでもいいけれど、読んだことは隠しておいてもらいたい。
君たちに向けて書いていることなんて何ひとつとしてないのだから。
〜きゅう、はま、大、てる、あすか、てんちょう、RIOガイド1本目〜
海は湖面のようなベタ凪だったけれどボートダイビングは中止されてしまった。
次の日から台風だったので船をあげて対策をしておきたいとのこと。
長崎の漁師さんはみなさん船を大事にしていらっしゃるのだ。
そこで3ビーチダイブに変更した。
スタートは9時。てるちゃんは朝4時に起きて現地にやってきた。
今回のツアーはすべてのガイドを僕が担当した。
自分で言うのもなんだけれど、6本すべて違った形で提供できたと思う。
6本もガイドするわけだからそこには一定の流れ、というかあらすじのようなものが必要になる。
一般ダイバーをガイドするみたいに、季節の生物をちょんちょんちょんと紹介するばかりではなく一定区間の余白を入れることにした。
これは僕が誰の目も気にせず潜るときに行う方法だ。
余白というのは可もなく不可もなく、取り立ててみるべきものがないところである。
そういうところを理不尽に通りすぎていくことで、海の中で過ごす時間にある種の陰影が生まれる。
フリーインプロビゼーションが生まれる土壌というのはやっぱりそういうところなんだとおもう。
そしてそのような空間があるからこそ、それを埋めるべく位相が存在するのではあるまいか。
僕は勝手にそう思っている。
満潮で潮が澄んでいたので産卵アオリイカに会いにいくことにした。
てるちゃん初めての出会い。
ペアだらけだからね。このへんは。
そう思うのは自然のことだとおもうよ。
朝早い方が活発であるというのはほんとうだった。
夜は産卵をやめて寝ているのかどうかはわからないんだけど。
警戒心は明らかに少なくなっていた。
近寄れる。
昨日生みつけられた卵はすっかり白く大きくなっていた。
あとで調べてみると、自然の岩が近くにあると安心して産むらしい。
一個目の木の近くに岩はない。そういうことか。
イカだけを10分以上くらいみているとみんなの写真が増えてきた。
暇だからモードを変えて撮ってみる。
イカは不気味な色もよく似合う。
もうイカの写真はいーかな。
イカさんさようなら。
昨日とは違うミルに昨日とは違うアオモウミウシがついていた。
3匹。
3匹で産んだ彼らの卵。ケーキのデコレーションみたいになってた。
ローソクギンポはてるちゃん初見。
顔に銀色の斑点がある魚はなかなかない。
浅いところには動かない群れが鎮座していた。
以上。
〜きゅう、はま、大、てる、あすか、てんちょう、あいこ、RIOガイド2本目〜
いろいろあってボートダイビングがなくなった。
ボートダイビングをうまくまとめてくださるためにブルーアースオーナーひらのあいこさんがガイドすることになっていた。
結局ボートがなくなったのですることもないし、それじゃあ一丁サンライズのひとたちと潜ってみたい。
僕が連れていくことにした。
このスレートの意味はサンライズへの参加が初心者ということです。
相変わらず、中央口はハナハゼの天下だった。
冬と違って大胆なダンスを見せてくれる。
相変わらずはまちゃんの魂はすっくと立ち上がる。
二人羽織に見えた。
中央口に取り残された木を数本めくってみる。
ここに昨日とは違う個体のカエルアンコウがいるらしい。
いくらめくってもカエルアンコウは出てこない。
あきらめてソラスズメダイがわらわらしている岩場に移動。
ソラスズメダイが集まって何をしているのかと言うと、産卵活動をしているのだ。
福岡のソラスズメダイたちは玄界灘でそんなことはしない。数匹の群れで泳いでいるだけだ。
もし繁殖に成功したとしても冬になれば水温がさがって幼魚たちは全滅である。
オスが岩の隙間に自分だけの巣を形作る。
そこにメスを誘い入れる。
メスに気に入ってもらったら巣に卵を産みつけてもらう。
4〜5日で孵化する。
そうやって観察を続けているとあすかがフジナミウミウシをみつけた。
さすが両手マスカケの女。強運の持ち主である。
その近くにはテンロクケボリガイみたいな貝がいた。
コモンウミウシもいた。
もう一度、アンカーにいってみることにした。
あいこさんに間違えない行き方を教えてもらった。
カエルアンコウは同じようにくっついていた。
カエルアンコウはじっとしているようにみえた。
何を食べて暮らしているんだろう。
あいこさんはこちらの方がよっぽどカエルアンコウみたいだなあと思っていたらしい。
ツバクロエイと再再度遊んだ。どうやら遊び方が残酷だと言われた。
まあいいや。
最後にあいこさんにサンライズがコイボへの愛が深いことを教えてあげた。
パープル。つぼやん。
疲れたのでここでおしまい
NO4に続く
RIO