今年の視察ツアーは和歌山県の南紀白浜。
スタッフ全員参加可のダイビング視察ツアーですが、小夏とめぐは日程が合わず参加できず。
めぐにはレオくんとルーちゃんのお世話をお願いしました。
おかげで安心してツアーに行けました。
ありがとう。
(世話をしてくれたのに、募金箱にお金を入れてくれていたね。ありがとう)
僕と店長はJALで伊丹空港から白浜を目指す。(サンライズ集合AM5:00)
AM8時、伊丹空港に到着後八人乗りのセレナを借りる。
ぜっかちな大阪人レンタカースタッフのおかげで受付がめちゃくちゃ早い。
おかげでスタートダッシュに成功。
都市高速代1320円払ったのに1キロ走ったら降ろさせるカーナビにいささかびっくりしながら、
AM9:00新大阪駅でたつぼうを拾う。
持っているリュックサックが10泊くらいするキャンパーみたいでんな。
「ほとんどがカメラで占められていますよ」
8車線ある御堂筋を抜け、1320円払って都市高速に乗りなおす。
かっ飛ばし大阪人に追い抜かれながら、1時間30分かけて、関空近くのイオンモールに向かう。
そこで、ふーみんとまゆこんぐを拾う。
大阪の外れにあるイオンモールだから、人は少ないだろうと思っていたけど、そこは大阪。
ものすごいお客さんで溢れておりましたわ。
福岡市内から田舎に向かって高速で1時間30分離れたイオンモールは普通ガラガラでんな。
運転に疲れたので、たまにはカツ丼を食べる。
福岡空港でパスタを食っていたけれど、あっさり完食。
(この旅で体がふにゃふにゃになってしまった)
2年前、大阪、伊勢、和歌山を個人旅行で回ったとき、ひどく荒い運転(あおり、ベタ付け、無理な追い抜き)で大困惑した記憶から、今回のツアーは全線僕が運転をすることにした。
2日間の総走行距離410キロメートル。
全損してもいいようにレンタカー屋で自動車保険は全部つけておいた。
12時30分白浜の現地施設に着く。
あめぱらぱら。
12時までには来てくださいねと言われていたけれど、普通に朝から行けば12時30分にしか着けない。
トラブルが一つでもあれば12時30分には着かない。
真っ当なツアーにするならば、大阪に前入りしなければいけない。
船の出航時間が14時30分だから、それまでに上がってきてくださいねと言われ、時計を見ると13時15分。
優しい口調で急かしてくる。
記念写真も高速撮影。
フィンを履いて、沖まで泳いでいくと、エントリーは13時30分。
14時20分には上がってこないといけないので、50分一本勝負。
ポイントは広い。
現地ガイドはいない。
集中して回らなければいけないけれど、自由にやれるのは最高でんな。
ここはお店の前にある遠浅のポイントで水深は10mに到達することはない。
ワールドダイブの営業マンから聞いたおすすめのポイント。
太平洋側なのに海藻が多いことに驚いた。
けれども、海藻の種類は少なかったから、ウミウシの種類は少ないと思う。
黒いfinでも白いマジックで落書きを施していると目立つらしい。
みんなもやってみてね。
透明度は最初8mで沖に行けば行くほど濁ってきた。
日本海に似ているようで、似てない海。
かといって、宮崎とも高知とも違う。瀬戸内とも違う。
なんかわからないけれど、違う海にいるんだという感覚がある。
ガイドロープが張ってあるらしいけど、台風でぐちゃぐちゃになっていたから、頼りにならない。
借りた水中地図(水中でも確認可能)を頼りに「水路」へと向かう。
水温は16度〜17度の間。
コイボウミウシがいたから、長崎を思い出した。
でも、長崎にはウツボあんまりいない。
ここはウツボ王国。
マダライロウミウシがいた。
これは北部九州ではなかなか見れない種。
こういうのが和歌山には普通にいるんだなあと感動する。
これは緑の花火と呼ばれている「クジャクケヤリ」。
これを見たたつぼうは目をまん丸にして興奮していた。
実は、たつぼう以外は誰も知らなかったクジャクケヤリ。
「生えもの」の中でも最高峰に美しい生物と言われているとか。
まだまだ知らないことだらけの日本水中世界。
ちなみに、ケヤリマニアのたつぼうが撮るとこうなる。
「1ケヤリ」
「2ケヤリ」
「3ケヤリ」
どのケヤリがお好きでっか。
おいらは2でんな。
迷いながらもなんとか水路までたどり着いた。
でかいハナミノカサゴがいた。
(普通のカサゴもいっぱいいたけど)
ハナミノカサゴ玄界灘にはあんまりいない。
たつぼうが「ムラサキミノウミウシ」をノリノリで持ってきた。(あまりにノリノリだったから、最初カエルアンコウかと思った)
「シッタカ」という貝についてるカイウミヒドラを食べて生きている。
と、たつぼうが教えてくれた。
さすがたつぼう。
(志賀島でもシッタカを見つけたら探していたそうで)
こういうのを見ていると、まだまだ潜らないとなあと思う。
たつぼうは先頭にいた僕のところまで来てくれて教えてくれた。
しっかり自分が写真を撮った後で。
メインである水路を回ったけれど、地形には目立った特徴はなかった。
そう考えると、志賀島や辰ノ口みたいな地形まで面白いビーチはなかなかないと思う。
アオウミウシの雰囲気が太平洋。
太平洋は日本海と違ってず〜っと昔から海だったから、同じ黒潮が走っている玄界灘と比べても、なんか違う海だったなあ。
第二部「沈船クエ編」に続く。
RIO