サンライズは2011年2月からスタートしたんだけど、(実際は2010年の4月)
2012年の初夏から今の倉庫を借りてるんだよね。
最初は2階の一部屋(広め)だけ借りてたんだけど、一年後に「器材干し場とウエイト置き場」がほしいよねってことで1階の部屋(狭め)も借り始めて計2部屋。
時が流れてはや12年。
年もとるわけだ。
今の倉庫は誰がみても超ボロい。
木製の階段はいつ抜けるかわかんない状態をキープしていて、建築士あやかちゃんはあがるたびに怖いって言う。
通路の天井は低く、175センチ以上の人は頭ぶつけるし、さんかくの障害物をまたごさないといけない。
秘密基地。
2階の器材棚は夏場、みやっち(昔のスタッフで内装屋)とふたりで汗を5リットルくらいかきながら1日がかりで作って(わたし荷物運ぶ係だったけど)、そのあと夕方から志賀島ナイトダイビングやって、死ぬほど疲れたことを思い出す。
1階の棚はさむーい冬場、非常勤スタッフたちが1日がかりで作ってたね。
たしかに大変だったけど、そのときどきに助けられてここまできた。
何かの縁ってことだけでは済まされない見えざる力が働いている感じがする。
10月、おんぼろ倉庫が年内で取り壊されるから退去してくれと不動産屋に勧告された。
仕方がないので急遽新しい倉庫を借りた。
場所は今の倉庫から車で3分くらい。
めぐの家に近くなった。
今回は倉庫一部屋ですべてを完結させなければならない。
(1階の部屋はすべて埋まっている。しかも新倉庫は広いので家賃もそれなりに高い)
僕ひとりでこの一大事業にとりかかるのならば、使いにくくてすぐ壊れる棚と湿気まくる干し場が完成すると予想された。
ピンチ。
そこに救世主のようにあらわれたのは、建築家のツムツムである。
ツムツムは自分の力だけで家一軒まるごとを作ったり、古民家をばらして事務所を作れる、
その世界の超超エキスパートなのだ。
こんなすごい人がちょうどサンライズにいてくれているなんて、
奇跡。
12月9日
どんな荷物がどのくらいあるのか、そして、新倉庫はどのくらいの広さでどんな作りなのかをみる下見デー。
ツムツムは長さを測ったり、テープを貼ったりして、依頼主(僕)の思うイメージを具体的にしていく。
「こういうのを考えているときが楽しいんだよねえ」
僕は30%くらいしか理解できません。
物理的になにかを作れる人に一度でいいからなってみたい。
それにしても、サンライズって「運」がにいいと思いませんか?
もしかしたら、僕は運だけで生きてきたのかもしれません。
下見が終わったので、近くのファミレスでダイビングのお話。
ここではツムツムは生徒役。
立場が入れ替わって話せるのもいいですよね。
というわけで、
ツムツムひとりで資材と機械を運び込み、新倉庫の内装を作ってくれることになりました。
「助っ人がいても待ち時間があったりするからひとりでやりますよ」
ああでもない、こうでもないと考えながらゆっくり作りたいとのこと。
なので、僕たちは引越しと旧倉庫の棚の解体だけすればいいようになりました。
ありがとうございます。
ほんとうに助かってしまうの一言です。
お礼と言ってはなんですが、新倉庫移籍が完成したのち、てるちゃんが喉から手が出るほどやりたい店長とびっきりのガイド付き辰ノ口2ダイブを楽しんでもらいたいと思っています。
対価としてこれが対等なのかはわかりませんが、徐々におんがえしできたらいいなと思っています。
引越しと棚の解体は一気にやりたいと思いますので、非常勤スタッフの皆さまぜひ「おちから」なるものをお貸しくださいませ。
RIO