もともと、フリーダイビングの競技志向からスタートした、素潜り基礎コースですが、5年の歳月が経つにつれ、ニーズに応じた用途に利用できる技術と知識を、コースのなかに組み込まれていきました。
それは、ヨガだったり、気功だったり、心理学だったり、瞑想技術だったり、スキューバダイビングだったり、僕がこれまで培った知識の混合体でもあるわけです。
ですので、フリーダイビングしかやったことがないインストラクターさんが行う講習よりも、より濃く、深く、濃密で味わい深いものになっていると自負しています。
さて、昨日は、素潜り漁師(海士)さんの最終日。
プロの方が受けに来られるとあっては、気合が入らないわけはありません。
目標はとにかく、息こらえを長く伸ばしたいというシンプルな要望ですが、それゆえ奥が深いもの。
始めはわかりませんが、三日間、一緒にプールに入ると、だんだんその方の特徴や癖が見えてくるものです。
見えてきたところから、新しい可能性を試していく地道な作業の末、道が拓けていきます。
そして、ようやくそれを見つけ、目標の数値を超えた3分6秒の好記録が出ました。
素晴らしい。
ご本人大変喜んでおりましたが、僕も同じくらい嬉しいものです。
その後、さらにコツを掴んでいき、深い方でも普通に3分近く潜れるようになり、横隔膜の動きも抑えられてきました。
メンタリティーの作りかたや、肺の容積をどのくらいで潜るのかなど、身体と対話しながら記録を伸ばしていきます。
海のアスリートですね。
足が届かない場所の方が、落ち着くとおっしゃってましたが、深い方がしっくりきているのは、見ていてわかりました。
海を日常の仕事場にしている海士さんは、やはりオーラが違いますね。
インストラクターでも、潜水士でもない、オーラはとても新鮮で、昔、漁師に憧れていた頃の気持ちが蘇りました。
元祖、海の男はやはりかっこいいですよね。(インストラクターも潜水士も最近の職業です)
もし、素潜り漁師さんになりたい方がいましたら、是非サンライズまでお越しください。
今回の講習で良いコネクションが出来ましたので、きちんと潜れるようになれば、海の男(女)も夢ではありません。
サンライズは、これからも海を愛する人を応援したいと思っております。
RIO