二十四節気、立冬が終わり、そろそろ小雪を迎えるころ。
これまで盛んだった夏のいちげんさんの足音がピタと止んだ。
ようやくD-PASSの人たちだけで、じっくり潜れる季節がきたのだ。
それにあわせたのか、あやかっぽは、店長の真冬用ドライスーツと瓜二つのドライをこしらえた。

顔が丸いところも含めて姉妹のようだ。
こちらはてるちんと店長からお誕生日にもらったベスト。
2.5キロのオモリ付きだ。

デジタル文字AYAKAが右肩に光る。
これで博多湾は潜りたくない。

そして、もうひとつの初おろし機材はキャノンR-5。

泣く子も黙る最高級フルサイズミラーレスのオーナーは誰なのか。
言わずとしれた、エースたつぼうである。

そして、初めて水中で撮った写真はこれだ。
しろおに。

幸先がよさそうだね。
今日の一本目は全員ダイブ。
ふーみんとつるっこが揃っているということで、以前、ふたりが沈めた焼酎のありかをみんなで探しにいく。
目指すはP7方面。

道中、なくなっていたP4とP5のブイを岩にくくりつけた。

紐が赤いからよく目立つ。
これで、ちゃんまりが通りすぎることもなくなるだろうね。

P5の岩に、2匹のオトヒメエビが隠れている。

その岩の裏には、ついにというべきか、瑰麗なるアカホシカクレエビが登場した。
イソギンチャクが出てきただけでなく、エビまでやってくるとは、文字とおり、辰ノ口化してきたのだ。白瀬は。

ほんとすごい海だなあ。

こちらたつぼうの撮ったアカホシカクレエビ。
TGでは出すことのできない美しさ。

こちらTGで撮った写真。
まあいたしかたない。
解像度が雲と泥の差ほど違うのだから。

こちらP4にいるオトシゴ。
TG版。

こちらR5版。

ぜんぜん違うなあ。

これなんか佳人の背中を覗き見している気分になる。
いやらしいなあ。

四つ岩を後にして、一路イカ玉瀬に向かった。
うん?
イカ玉瀬に焼酎はないと聞いておったが。
なぜにここにきたのだ。
どうやら、すでにわからない模様。

ふだんから、変化のあるコースで泳ぎ、地形を見ていないからこうなるのだ。
たるんでおる。
仕方がないから、イカ玉瀬でコナフキウミウシを見る。

こちらはR5で撮ったコナフキウミウシ。

背景がようぼける。
ツマグロモウミウシも出てきている。これはきゅうがよろこぶ。

このとき、おさむさんとよしこさんはP4でオトヒメエビを見ているときに、違うチームについて行って、ここには来ていなかった。
ふたりだけは、早めのバディダイブをスタートさせていたのだ。
そして、南東の浅瀬で浮上してきた。
P3から真南に泳ぐとそうなってしまう。
まあ、みんな一度は通る道である。
僕はエアーがなくなったので、ひとりで帰ってきた。
イカ玉瀬からP1までギュンギュン泳ぐこと5分。
GTだから為せる技である。
二本目。

ふーとつるっこは血眼になって焼酎の置き場を探したが、結局見つからなかった。

そのかわりにこれ見つけてた。

なまこのこども。

こどもほしいのかな。
無念の帰還。

見る限りでは、無念そうじゃないけど。

あやかっぽはあさがおと泳いでいった。
何をみたのか、どこにいったのか、僕は知らない。

僕はたつぼうと店長とフォトダイブをした。

TG用マクロレンズ初卸。
使いこなせない。
店長に貸してあげた。

タマガワコヤナギウミウシで比較。
レンズなし。顕微鏡モード。

レンズあり。普通モード。

レンズのある方が、高精細になり、背景のボケ感が違う。
まさに一眼風。

これもなかなか雰囲気があるコノハミドリガイ。

さすが、店長はどんなレンズもさっとつかいこなす。
ちなみにこれはR5。
やはり格が違う。
でもTGのレンズは「3マン」だから。コスパはすごい。

たつぼうは二本目も撮りまくった。

日曜から木曜日まで、プロの水中写真家に習うために沖縄にいくたつぼう。

それまでに新カメラに慣れておこうという魂胆。

結局、250枚撮って、カメラの電池が切れた。

ミラーレスは電池が早いなあとぼやいていたけれど、250マイ撮れたらまあよかろう。

すねたたつぼうは、浅瀬でムラサキダコ、別名、ゆうれいだこと遊ぶ。

足が食われて、腹も傷だらけ。

瀕死の状態で浮いたり、泳いだりするムラサキダコ。よくみれば、卵を持っているからおかあさん。
ふじこが見たら、即入院させるんじゃない。

たまごを砂地に捨てたおかあさん。

かわいそうだのう。
誰がこんなにいためつけんだ?

僕は沖合いでナブラを立てていた、ブリたちではないかとおもいます。
というわけで、初卸が多かった日でございました。
それにしても、Google Pixel6は欲しいなあ。
RIO


