2023年2月1日から毎月開催中のウミウシ★ラボ。
今年9回目となる10月の調査報告。
●実施日:2023年10月4日
●気温:27℃/晴れ
●水温:25℃
●波浪:凪
●潮汐:中潮
●参加者:きゅう会長・前田
●調査エリア:志賀島・白瀬
①ウミウシ岩周辺→P8→立岩(80分)max8.8m
②P1→P4→P7→P5→P3(79分)max14.5m
●観察できたウミウシの数:19種
ここ数日北風が続き、この日だけ風が落ち着きなんとか潜ることができた。
時化が続いている時はウミウシは岩の隙間に隠れているので、1~2日凪が続いた時の方がウミウシ探しには適しているが、北風の多い秋~冬のこの季節にここに潜れたことだけでもラッキーである。
エントリーしてすぐ気づく、海藻のなさ。
少し沖に進むと海藻の上には小さな砂が積もり、水中のエネルギー失われたように感じた。
これはこの日のP8。
こちらは1か月前の同じ場所。
一目瞭然である。
サンゴモ科の赤っぽい海藻や、ウミウチワ系の緑の海藻が一気に終わりを迎えている感じがした。
しかし、水深の浅いエリアはまた活き活きとしており、ウミウシ類も多かった。
浅いエリアではシオグサ系の緑色の海藻が一気に増えて、そこにはツマグロモウミウシが多かった。
ミドリガイ系のウミウシも多く、
ハナミドリガイにスイートジェリーミドリガイも観察できた。
道中はウミウシの気配なし。
何もない道中で観察できる種といえば、この時期はキイロウミウシぐらいだろう。
沖のエリアはどこもかしこも砂にまみれていて、透明度の悪さもありどんよりしていた。
大きな台風が岩に着いた砂や泥を根こそぎ掃除してくれるか、低気圧で数日間海が時化でもしない限り、暫くこの感じが続くだろう。
P7に早くもスミゾメミノウミウシが1個体観察できた。
先月の調査の時は確認できていなかったが、この日見た個体は3cmくらいと大きかった。
きっと先月から居たのだろう。
例年12月頃にシーズン初観測だったけど、今年は随分と早い。
シロウミウシだけは大小様々、白瀬のどこのエリアににもはびこっていた。
見られたウミウシの種類は19種と、かなり少なかったが今回もいい調査ができた。
来月は11月1日と15日、2回開催予定。