次の日の朝。
今回の旅の目的である「流氷」を間近で見るため、またもや早起きして小型ボートへと乗り込みました。
昨日は、大型ボートでありながらも、予想だにしない突風でかなり心配になりましたので、
小型ボートにいささか不安でしたが、船長さんを信頼して乗り込みました。
このあたりの海を知り尽くしている船長さんなら、荒天の気配も感じ取ってくれるはずだからです。
ボートは羅臼の真正面に見えている国後島に向かって進みます。

流氷が粉々になって水面がうろこのようになっていました。
操舵室から羅臼の漁師さんが独り言を言っている無線が響き渡っていました。
地元の人からしたら、こんな素敵な光景も当たり前なんだろうな。
羅臼と国後島とのちょうど中間地点までくると、流氷が固まって陸地を形成していました。

ここだけ見ると、ここが大海原であることを忘れます。

流氷は底にひっかっているわけでなく浮桟橋のように浮かんでいます。

もし底にひっかかっているとしたら、縦に100mくらいある流氷になりますが、それはあり得ません。
流氷は微動だにしない感じがしますが、風が吹くとたやすく移動していきます。
7~8kgあるオオワシたちがどれだけ乗っても割れませんし、移動もしません。

オオワシたちはここでエサを待っていました。

2m以上あるつばさを使って、国後島まで10分で飛んでいくのかしら。

すずめやインコたちを見ても自由を感じませんが、オオワシとオジロワシを見ていると
自由でいいなあと思ってしまいます。

食べるに自由。
また会う日まで。

二日目のダイビングは、「流氷スノーケリング」からスタートしました。
場所は羅臼市外から知床半島の突端に向かって21km走ったところにある、瀬石温泉の前です。

浅瀬に流氷が引っかかっているので、水深は1m~1.5m前後。

みんながスノーケルをつけてわいわい泳いでいく中、現地ガイドにーくらさんは、
ニット帽をかぶり、サングラスをして、歩いて流氷の上にあがり仁王立ち。
安全管理に目を光らせていました。

問題児のせいなさんが昨日、水没させてびちょびちょにさせたドライスーツは
洗って乾かしてもらっていたので、マイドライでダイビングできましたのでご機嫌でした。

でもこのときせいなさんはスノーケルのトラブルを起こしていましたので紹介しておきます。
水面でスノーケルをくわえるとき全面フードの場合、しっかり奥までマウスピースをくわえないと
歯で噛めませんので空気を吸えません。
せいなさんはこのとき浅めにマウスピースを口に入れて、すぐにうつ伏せになってしまいました。
すぐに起き上がるのが正解ですが、ドライスーツの中にはインナーをたくさん着ていますし、
オモリもつけていますので、体勢を戻すのはなかなか難しいのです。
起き上がれないと判断したせいなさんは息を止めたまま、流氷のところまでダッシュで泳いで
流氷をつかんで体を起こし、マウスピースを外して空気を吸いましたが、酸欠で顔が真っ赤になっていました。

対処としては、ちょっとみっともないですが、手や足をばたばたして、トラブルであることを誰かに伝えるべきでした。
厳しい自然の前では、ちっぽけなプライドは捨てましょう。
波の荒いところに生えるスガモ

トガリテマリクラゲ

流氷スノーケリングの様子はサンライズ公式インスタでどうぞ。
お昼ご飯。
今では幻となってしまった、北海道の天然イクラ。
それだけなく、天然スケソウダラの明太子と天然鮭フレーク。

海水温の上昇で鮭は激減してしまったので、サトウのご飯の上に載せるだけで超豪華ごはん。

関さんありがとうございます。
2本目はホームグラウンド「ローソク岩」に戻ってきました。
ガイドさんはあおやぎさんにチェンジ。

4本目でようやく慣れたのか、お騒がせ女子のせいなさんの準備がえらくスムーズに
なっていました。

次回は、1本目からその調子でお願いしたいです。
この数日、現地ガイドさんも震えるくらい水が冷たくなっていました。
水温はマイナス2℃前後ですが、冷えレベルはほぼMAX。

ガイドさんのダイブコンピューターは、おかしくなってマイナス3℃表示も出たそうです。
参考までにちゃんまりの装備。
ちゃんまり
身長150cm前後、体重50kg前後
ドライスーツ
6年使い込んで生地テロテロの裏起毛なしのジャージ生地
インナー(上)
肌着にモンベルのヒートテックとパタゴニアのヒートテックの2枚重ね着。その上にパタゴニアの厚めのフリースの上から
BODY2Xトップス
インナー(下)
モンベルの厚めヒートテックタイツ2枚重ね着してBODY2パンツ
ダイブタイム20分の時点で、「寒さレベル100」だったそうです。
水温10℃くらいなら問題なさそうですが。
ちなみに、僕が着ていたのはWEEZLE エクストリームプラスの中に、BODY X(薄手)の上下だけです。
40分経っても、全く寒くありませんでした。

クリオネにそっくりだけど、よく見ると違う「イクオネ(正式名:イクオハダカカメガイ)」がいました。
しっぽが矢の形なのですが、実際に見ないとよくわかりません。
気になる方は一緒に潜りましょう。

エゾメバルがいました。
夏になると深場から群れになってやってきます。エサを放るとすぐ釣れてきます。
ガヤガヤとやかましく釣れるので別名「ガヤ」と言います。

ガヤはアイナメの要素が入っていて、メバルに見慣れた人からすると興味深い魚です。
思いのほか底生生物は元気でした。

カドリナウミウシ

もしかしたら違うかもしれませんが、カドリナウミウシ類だとは思います。
エゾバイ

砂地が好きです。
ホッカイミノウミウシ

沖縄の海で見ることはできません。
ヤドカリ

ヤドカリの種類をはっきりと区別することができませんが、オホーツクホンヤドカリではないかなと思います。
カニ

タラバガニの赤ちゃんのような気がします。
ヨコエビ

種類はわかりません。
アカオニカジカ

名前がすごいですね。
フサギンポ

寒いのでしょう。穴の奥の方で縮こまっていました。
一眼カメラの大ちゃんが粘って撮影しました。
ニジカジカ

カジカは似ているので見分け方がむずかしいです。
オキカズナギ

オオカズナギよりも、色が鮮やかです。
底生生物類はいろいろ見れましたが、タコ類、クマガイウオ、アツモリウオ、カレイ類などは
いませんでした。
2020年の3月に潜ったときと水温は同じくらいだったのですが、
生物は少なかったので、この度の水温はやはり冷たかったのかもしれません。
底の方からも冷たい水がきていたとあおやぎさんが言っていました。

この海はレア種から深海魚まで、生物相が豊富すぎる潜れば潜るほど面白い海であることを
再認識しました。

地形しか見どころがない、リゾートの離島の海とは大違いですね。
今回もお世話になった知床ダイビング企画さんで、新デザインのTシャツを買わせていただきました。

現地ガイドのにーくらさんの奥さんがデザインされたそうで、NHKの「ダーウインが来た」
で放送された、タラバガニのピラミッドをモチーフに作られていました。

全員お買い上げ。
最後に羅臼と標津の観光情報です。

羅臼神社にある水飲み場はキタキツネの菌は入ってないそうなので、飲んでも大丈夫です。

水は甘い感じがして美味しかったです。

ローソク岩に、トドはあらわれませんでした。

日がくれる直前に国道335号線を南下していると、ニコット羅臼店付近でトドの群れが見れました。

トドは鳴き声がライオンみたいなのでシーライオン。
日中は岩の上で寝ていますが、夕方から動き出します。
エゾジカは週に一回駆除しているらしく、街には降りてきていませんでした。
今回見れたのは、この2頭だけでした。

キタキツネは家に住み着いているので、ちょこちょこ見れました。

羅臼お土産おすすめの「羅臼漁業協同組合直営店」は
日曜日はお休み。(売店とレストランは開いてます)
10:00~16:00(11月~3月)と営業時間が短いので注意が必要です。

アイスの味は・・・
1975年創業の標津羊羹は今年で閉店します。

今後ケーキご希望の方は、中標津で買ってください。
道立ゆめの森公園は屋外には出られませんので、屋外希望の方は駐車場の横の道から
歩いて入れば、クラブハウス側にはお散歩可能です。

どこにいっても野生動物が少なくなっている感じがしました。
参考になさってください。


