シベリアから寒波がやって来ますと、北風が吹きます。
それにより海が荒れます。
南からの風が吹くと元に戻ります。
寒い時期はこの繰り返しです。
北風が強い日にギリギリ潜れたとしても、浮上後凍えるような寒さに見舞われますので、防寒対策が必要になります。
冷たい空気に触れると一時的にテンションが上がる僕みたいな人を除けば、普通の人は嫌だと思います。
人間が一番暮らしやすい気温は25度。(人間が誕生した時の気温)
人間が嫌いな気温はそれより低い温度です。
現在は「第4氷河時代」です。
平安時代の気温に戻るには、このまま温暖化していってもおよそ250年かかります。
僕らが死ぬ頃になってもまだまだ地球は寒いまま。
現代では暖房器具と防寒具が必要十分に揃っているので、札幌でも暮らせますけどね。
寒い時期のいいところといえば、体が冷え切った後のお風呂、あったかい汁物がめちゃくちゃ美味しいところ。
反対に快適な状態をキープしやすい季節は幸せを感じずらいものです。
(快楽は得やすいかもしれませんが、快楽と幸福は似て非なるものです。)
幸せを感じるためには一回、不幸せな状態に持っていってからじゃないとダメなんですよね。
だから、お金持ちは幸福を感じづらい。
お金を使って、それなりの快適や快楽をすぐに手に入れてしまうから。
実は、お金って10億持っていても大したものは手に入りません。
例えば、大きな家。
無駄なスペースがあるとガランとして逆にストレスだし、大きな家って掃除も大変だし、お手伝いさんを入れたら裸でウロウロできないし。
コンパクトな家の方が、限られたスペースを生かすにはどうしたらいいのかと考えるのが楽しいし、ボロくても修繕することで愛着が湧いてきて住むのが楽しくなります。
ファーストクラスで行く海外旅行。
ファーストクラスなんて階級的で日本人らしくないから居心地悪いし、高級ワインなんか飲まないし、海外に行っても何十日間も滞在したい国なんてそうあるもんじゃない。疲れて帰ってきて愚痴を言うだけ。
だから海外旅行に行くのは、3年に1回、4泊くらいでちょうどいい。しかもそんなに遠くない国がいい。
(ヨーロッパでも、30万くらいでいけるんだからちょっと貯金すればいけますよね)
高級車
そもそも高級車をかっこいいと思わないし、乗りたいと思わない。
なんでかというと、働いていない車(性能の限界まで人や荷物を乗せていない)に美を感じないから。
だからといって、バスとかトラックに乗りたいとも思わないけどね。コンビニ行くのも苦労するし。
強いていえば古い車だったら乗ってもいいかなと思う。
例えば、若い頃に乗っていたビビオとか、ゴルフとか。(50万もあれば買えちゃう)
それに乗って若い頃の元気を取り戻したいよね。(今のところはハイエースあるからいらないけど)
高級腕時計
腕時計をつけると、本を読むにもパソコンを触るにもストレスになるので、腕時計が必要な時(登山、ダイビング)以外ではつけない。
高級な時計は持っていてもいいけれど、幸福の度合いはほとんど変わらない。
つける機会が年に数回しかないからね。
ちなみに僕が喉から手が出るほど欲しいものは、
面白い物語がわんさか湧いてくる頭脳とそれを支える文章力。
その辺にあるカメラで、その辺に転がっている日常をショートムービーにできる才能。
使いやすくて故障しない肉体。
どんな時でも平静を保てる精神力。
幸福というのは、ものすごい精巧に作られた「プラモデルみたいなもの」です。
細かいディティールがとても大事なんです。
腕の部分はこういう色を出したいから、ちょっと乾かしてから塗ろうとか。
脚の部分はよく動かすから、強めの接着剤でしっかり固めておこうとか。
この武器は似合わないから、他のキャラから持ってこようかとか。
お金持ちというのは、手が普通の人の2倍くらいあって、指も2倍くらいゴツくて、握力が300キロくらいあるようなものだから、精巧なプラモデル(幸福)を綺麗に作るのがとても難しい。
だから、お金持ちって無駄に高いワインを飲んでいたり、無駄に高い料亭なんかで食べたりしますよね。
お金って大した役に立たないなあと自覚しているからだと思います。
だから、ちょっと貧乏で、苦労しないと好きなものが買えない方が幸福になりやすいんですよ。
幸福ってそういうものだから。お金って魔物だから。持ちすぎると人間の手に負えないものだから。
(正しいお金の使い方についてはまた今度)
冬に潜れる人というのはとことん幸せを感じやすいということにつながってくるわけですね。
話がつながりました。
めでたし。めでたし。
最後に、幸福と快楽の違い。
快楽とは、欲望が満足のいくまで満たされた状態です。
欲望というのは満たされていても、何気ない出来事で一瞬にして崩れます。
いつも満たされていると、満たされていないと不安になります。
欲望が満たされたあとは、さらなる満足を求めます。
追いかけても追いかけてもキリがない状態。
いわゆる餓鬼ですね。
餓鬼を見て幸せそうだなあと思う人は、快楽だけを追求してもいいかもしれませんけれど、
あまりおすすめはできません。
RIO