おめえらの気持ちはよ〜くわかった!!
しか〜し!
おめえらが見るにはまだ早い!
血圧チェック〜〜!!
五十歳以上の方はみんな測りますよ〜〜!
猛スピードボートに乗り込み器材を積み込む。
強烈な炎天下の海面を進むこと20分。
透明度が悪いと噂されていた松島ケーソンに到着。
しもみん効果はそれほどまでもない。
ケーソンの外側から沖に向かってイサキを追いかける。
大、中、小、入り混ざったぎゅうぎゅうのイサキちゃんたち。
違うチームが反対から回り込んでくれたおかげで円になるイサキちゃんたち。
先月、個人的に行った壱岐のボートダイビング(ビーチダイビングのポイントから50m沖に、小舟で行って潜ったらしい)とは大違いの迫力に大興奮のラムちゃん。
おかげでぐんぐんエアーを使った。
トータル30分で浮上。
興奮しすぎだろうよ。
知床までにエアーが持つよう訓練しておこう。
こちらは299本目のベテランあやかちゃん。
イサキ見ながら地形を覚えてますよ。
イサキもう少し見たかったけど、ウミウシも見たい。
岩礁に向かった。
サフランイロウミウシ。
ジボガウミウシに似ている。
しかしちょっと違う。
サフランイロウミウシは、イロウミウシ科のフチナミイロウミウシ属
ジボガウミウシは、 イロウミウシ科のシロタエイロウミウシ属
サフランイロウミウシは南方系のウミウシ
ジボガウミウシは温帯系のウミウシ
これはミチヨミノウミウシ。
ウミウシを見ていると、こなつがついてきていないことを、こなつのバディであるてるちゃんが知らせてきた。
僕にそれを言われてもすぐには上がれないし、どこにいるのかもわからない。
ちょうどそのときラムちゃんのエアーがなくなってきていたのでみんなより先に上がった。
けれども船上にこなつの姿はなかった。
それについて本人に聞いてみた。
なぜだかわからないけれど、カメラのストロボが光らなかった。
ストロボに気を取られていたらいつの間にか誰もいなくなっていた。
てるちゃんが二回呼びに来たが、その時はまだみんなが見えていたからついていかなくていいと思ったらしい。
結果、ここから離れたら帰れなくなるかもしれないから、みんながケーソンに戻ってくるまでケーソンに一人でいると決めた。
やがて、みんながケーソンに集まってきた。
とっても安心した。
そして、こなつは最後まで潜っていた。
他のダイバーたちは暑苦しい船上でこなつの帰りを待っていた。
たつぼうにしか面倒見きれない水中カメラマンになってしまっているようだ。
頼んだたつぼう。
この世で君しかこなつの面倒を見れる男はいないようだよ。
2本目は馬渡島まで移動した。
ケーブ。
エントリーした衝撃でてるちゃんのマスクストラップがブチ切れた。
予備マスクとりに上がるのめんどいからそのまま潜ってみたらと提案した。
潜ってしまえば水圧のおかげでマスクは外れないものだから。
てるちゃんのマスクには終始半分くらい海水が入っていた。
てるちゃんの目は海水にやられて真っ赤っかだった。
でもまあ仕方がないこと。
上級者になるための条件としては日頃からの器材メンテナンスがある。
それを怠ったことで起きたトラブル。
ヒビが入っていたとか、色が変わっていたとか、何かしらのサインがあったと思うんだけどね。
アカオビハナダイの群れ。
桜島には劣るけれどそこそこの迫力。
ケーブの穴の中に何かいるらしい様子。
サクラダイ。
ハタ科の魚。
綺麗。
でも1匹しかいなかった。
この穴の中にラムちゃんは入れない。
洞窟恐怖症だから。
青海島のトンネルには行けないね。
立神岩のトンネルはどうかな。
でも安心して。
テントウウミウシは洞窟にはいないことが多い。
ミアミラウミウシも洞窟の外にいることが多い。
この子は洞窟の中にいることがあるかもしれない。
洞窟バンザイ。
s
そろそろ300本祝いの写真撮りの時間。
ちゃんとついてきてた。
はぐれオオカミ犬。
ガイドの後について行った感想は?
「なんかムズカシかったです😢」
?????
あやかちゃんは2016年11月23日に初めて潜ってから、5年8ヶ月で300本。
その間、大勢の老若男女がサンライズに出たり入ったりしているのを見てきた。
あやかちゃんはマイペースにコツコツ潜った。
そのおかげで今ではぽっと出のインストラクターより地形に詳しいし、安全管理もできるようになっている。
このくらいまでくると、何かを創りだす段階にきていると思う。
おめでとうにゃー。
エンジニアめぐからのお祝い。
後半は、浅瀬でゆっくりまったりダイビング
僕はまたもやラムちゃんと早めに上がった。
僕は減圧の関係で。
ラムちゃんは残圧の関係で。
3本目は捨て瀬。
荒れていたし濁っていた。
すでに16時前。
ちょっとした夕方だよ。
ウミヒルモの花を探そうと思ったけれど、そもそもウミヒルモがない。
探すのやめた。
この前の大雨土砂で埋まったんだろうよ。
僕たちは透明度がいいところを目指した。
もちろん、はぐれオオカミ犬はすでにいなくなっていた。
でも、結果的に、はぐれオオカミ犬だけが執念でウミヒルモのつぼみを見つけていた。
母体瀬でハナイカのペアも見つけていた。
そういうところ(直感的で動物的)はほんと感心する。
ぱくぱく。
ぱくぱく。
施設に帰ってきたら、僕たちしかいなかった。
こんな日もあっていいよね。
水に浸かったぜいって感じがあった。
次回の唐津ボートの方が透明度がいいしイサキもデカくなって群れも大きくなっていると思われる。
でも、次回のボートダイビングにはちょっとした落とし穴が待っている。
RIO