来週には梅雨入りしそうですが、この日はまぁ暑うございました。

一昨日の志賀島白瀬です。
前回の鹿児島でウエットスーツで快適に潜れたので、今回もウエットスーツで潜ることに決めたドライスーツが苦手なこっちゃん。

現在玄界灘の水温は19~20℃で、この日の外気温は28℃。
長く潜らなければ、大丈夫でしょう!

どーも、前田です。
大好きなこの季節に私のガイドする白瀬で長く潜らないわけないんですけどねー。

水中入ってびっくらこん。

透視度10mオーバー。

この季節にしてはとても珍しく、久々にむっちゃんこ抜けてました。

浅瀬にはドロメやサビハゼのチビが多く、それらにアタックするアナハゼ達の姿も頻繁に見られました。。

(きゅうちゃんは透視度関係なく常に後方でウミウシ探し&撮影しています)
そろそろ終わりを告げるメカブに住む妖精スナビクニンを探しながら沖に遊びに行きました。

探しやすいサイズ感になったワカメ。

途中マアジの群れも入ってきて気分は爽快。

けれどもちろんきゅうちゃんは魚なんて見ていない。笑

スナビクニンは、、、
なんと!!

見たことないのに、こっちゃんが見つけました!
すごい!

死んでんじゃないかと思うくらいジーッとしていましたが、もちろんちゃんと生きててその目は大変愛らしかったです。

前よりも数がだいぶ減った印象で、そろそろ見られなくなると思いますので、見たい方はお早めにリクエストくださいね。
沖に進んでも透視度は変わらず良好。

大きく育ったマンリョウウミウシがいっぱいいました。
今シーズン初のハリセンボンにも出会えました。

ネンブツダイの群れ、イシダイ・メジナ・ベラたちの若魚たちで水中は大変賑わっていました。

産卵床を探しているスズメダイもちらほら見られたので、そろそろスズメダイの面白い繁殖行動や健気な卵保護も観察できると思います。
また、今シーズン初のウミウシたちも多く見ることができました。
オシャレな配色アユカワウミコチョウに

交接中のダイダイウミウシ。

初夏の人気ウミウシ、ハナイロウミウシも数個体。

ハナイロウミウシやセンヒメメウミウシは夏の訪れを知らせてくれますよね。

きれいだわ。

これはフォトダイブが楽しいですね。

2人が夢中で撮影するのも納得。
お腹の大きなタツノオトシゴも3個体。

水深15m付近の深場では綺麗な海藻アヤニシキの嚢果も確認できました。

赤みがかっていないので、おそらく胞子を放出した後の嚢果みたいですが、水中でこの紫色はかなり目を惹きますよね。

そんな見どころいっぱいの海、、、
この水深15m付近にくると、なんだか濁りが入ってきたのかと思いました。

しかし・・・
いや、違う。

お分かりになりますでしょうか?

なんとあたり一面カブトクラゲに包まれました。
頬や唇なんかにばんばん当たるし、ぼんやりして前が見えにくくなるほどの大量発生。

え!?毒大丈夫?
なんて心配してくれた心優しいダイバーの方、安心してください!
こちらのカブトクラゲ、一般的なクラゲの仲間(刺胞動物)と違って、クシクラゲの仲間(有櫛動物)で、毒を持たないんです。
一般的なクラゲの仲間は餌を捕らえる時に刺胞と呼ばれる毒針を使うのですが、クシクラゲの仲間に毒(刺胞)は無く膠胞(こうほう)とよばれる粘着性のある細胞で獲物を絡めとって捕食するんです。
このカブトクラゲやこれに似たウリクラゲなんかは毒を持たないクシクラゲ(有櫛動物)に属するので、肌に直接触れても大丈夫なんですよ。

このあたり一帯、目を疑うような幻想的は雰囲気でした。

ま、こんな時でもきゅうちゃんはブレずに一人ウミウシ探していましたが・・・。笑

てな感じでこの日は少人数でまったり透明度抜群のホームグラウンド志賀島白瀬の海を150分堪能してきました。

ウエットスーツのこっちゃん、きき湯さえあれば寒さを感じることなく快適に潜れましたとさ。
めでたしめでたし。

ご参加ありがとうございました。
週末もこの透明度が続いています様に~~


