いつもブログを見ています。
そんなふうに愛読の言葉をかけられることは少なくありません。
実を言いますと、書いているがわとしては、読んでもらっても、読んでもらわなくても、斜め読みされても、飛ばし読みされても、どうってことはありません。
どうせまぶたをこすりながら書いているようなものがほとんどですから。
しかし、人間というものは不思議です。
そういわれると無条件に嬉しいものです。何度聞いてもそうなので、たぶん好物には違いありません。
まあ好物とはいえ、あまりにもらいすぎると嬉しさも美味しさも半減してしまうので、ほどほどでいいんでしょうね。
そう考えてみると、いまのところ中性浮力は完璧のようです。
ありがとうございます。
そんなブログを待ってくださっているごく一部の少数派の方には申し訳ないのですが、この四連休はブログがリアルタイムに追いついていきません。
包み隠さず言ってしまえば、「ブログなんていう優先順位が低いことはあとまわしです。そんなものあとからいくらでも書けるんですから」
と店長に無慈悲的一喝をくらってしまってもいます。
だからいつも後回しに書いています。
とはいえ、僕は四連休でもわりかし平穏な日々を過ごしておりますので、少し遅れながらも書いていきますので、時間のある方はお付き合いください。
さて、昨日の海のこと。
荒れているといえば荒れているけれど、荒れていないといえば荒れていない。
気になるといえば気になるけれど、気にならないといえば気にならない。
イギリス帝国とロシア帝国に挟まれたアフガニスタン共和国のような曖昧さがありました。
にもかかわらず、集まった人数だけをみるとアメリカ合衆国のようでした。
講習生は実技二回目のおふたり。
器材をセットして、うみに入るところまではタイ王国みたいで楽しげでしたが、
実際の講習がはじまると内戦が多かったころのシリアのようでした。
さがることはないけれど、かといってすすむこともない。
一進一退の攻防が繰り広げられていました。
それは見ているだけでも難儀でした。じっと見ているとうらさみしい気持ちにさえなりました。
素潜りというものは、ほとんど身ひとつでおこなうものなので、おのれの体力と精神力と知識と根性しか助けてくれるものはありません。
(だからこそ、この講習に大きな意味があるわけですが。)
それは日帰り用の底の薄い登山靴を履いて、撥水加工のウインドブレーカーを着て、クラッカーを一抱えだけ持って、アマゾンを旅するようなものです。
優しいアマゾンだったらいいのですが、ときには厳しいアマゾンだってあるわけです。
そこにあるはれっきとした大自然ですから、当然のことながら正体あやふやなのものがダイバーを威嚇的に乱しにかかってくるわけです。
僕はそのつかみどころがない冷淡さをいかにコントロールするのか。そこからいかに楽しみを生み出すのか。もしくは自分と向き合うのか。
そんなところが素潜りの醍醐味であるわけなので、そこにいたるまでの準備と経験は決しておこたりません。
そう考えてみると、素潜りはスキューバダイビングよりも5倍(ひとによっては10倍)くらいは難しいと考えています。
別にこれは素潜りをはじめようという方への嫌がらせのメッセージではありません。
勇気を持って飛び込んできてもらえることを心から望んでおりますし、感謝もしております。
でも、はっきりいっておきます。
素潜りのことをスキューバよりも簡単で気軽で自由だと思うのはおおきな間違いです。
ビルマのことをミャンマーというくらい間違いです。
素潜りだって誤解されて困っているくらいです。
考えをあらためましょう。
僕は体調しだいでは素潜りのことはあっさり遠慮しますが、スキューバへの遠慮はほとんどありません。
特に素潜りを連続で行ったあとによく思うのが、
やっぱり海の中をじっくりみるならスキューバだよな。
リラックスできるし、ワイワイできるし、なにより楽だしな。
そこには相反する理論もあるかもしれませんが、海を総合的に楽しむなら両方やってみるのがいい。
というのが僕の本音です。
これに懲りずに、残りの講習を抱えている方、がんばりましょう。
最後にPANDA、ADVANCEおめでとう。
今年、最高のドライシーズンを満喫しよう。
PANDA加入で、サンライズへのVISA「D-PASS」が残り少なくなりました。
すでに予約が入っていますので、ほんとうは「残りわずか」です。
サンライズのバケツは定員ちょうどでいっぱいになるように設定されています。
それ以上入れてしまうと持ち上げることができなくなります。
たとえ持てたとしても、すぐにぎっくり腰やらヘルニアやらに追い込まれて、結果的には分相応に減らすことになってしまうはめになるのは目に見えています。
持ち上げることができずに、どこにも持っていけなくなってしまったサンライズは床に置きっぱなしにするしかなくなってしまいますので、いつしか底の方がぬるぬるしてきて、青やら黒やらのカビだって生えてくるはずです。
バケツの隅にゴキブリが巣を作って、卵を産んで、お母さんゴキブリが不倫して……
そんなものをサンライズと呼べるのでしょうか。僕はそんなものサンライズと呼びたくありません。
そんなものに成り果ててしまうのなら、いっそのこと手放してしまうと思います。
そんなことから、これから先、絶対と言い切れるほど、加入できる人数を増やすことはありません。
新総理大臣にもっと増やしてくれないかと懇願されたとしても一顧だにすることはないと思います。
これは日本人が世界一優秀な民族であることと同じくらい間違いのないことなのです。
ここであえて使い古された言葉を使って表現しますと、神に誓って。
ご検討中の方はお早めに。
RIO