万人共通の意識として、スキューバダイビングはマリンスポーツである。
スポーツと称してはいるものの、ウエイクボードやサーフィンのようなエクストリーム的要素は少ない。
どれに近いと聞かれたら登山。
しかし、登山のように、はあはあ息が切れたり、筋肉痛になることがほとんどないので、
「散策」という側面が強い。
海の中をゆっくり泳ぎながら、生物を見たり、写真を撮ったり、知らないところに冒険してみたりするわけだから、まさに水中散歩である。
いつもは大濠公園を歩いているから、たまには見たことがない花が咲いている和歌山の〇〇公園にでも行ってみるか。
それがダイビングツアー。
しかし、散歩のたびに県外の公園となるとなんか落ち着かないし、お金も時間もとられるし、知識が増えずらい。
だから、たまにでいい。
いつもは地元の公園を散歩する。
いつも歩いていると、細かい変化に気がつきだす。
おっ?コスモスが咲き始めたな。こんなところに蚊がいるな。桜の葉っぱが落ちてきたからそろそろ冬だな。
季節が変われば、知らない生物、植物に出会うこともある。
家に帰って5分でも10分でもいいから調べてみる。
すると、散歩に深みが出てくるし、生物と植物についての造詣も深くなる。
基礎的な知識が増えてくると、県外の公園を散歩した時の楽しさが違う。
(楽しさというのは「興味深さ」のことであり、イエーイ!!的なものではないので誤解しないように)
つまり、ダイビングは脳みそをメインに使って遊ぶものなのである。
マリンブレインスポーツとでも言えばいいのだろうか。
脳みそを使わないダイビングばかりしていると大体二年くらいで飽きる。
(脳みそを使わないダイビングというのは、ガイドの後ろについて行って生物を見せてもらうダイビング)
スキル上達のコツはとても簡単。
潜ればいいのである。
定期的にかつ頻繁に。
お金も時間もある人は飛行機に乗って遠くの海に潜りに行けばいいし、それほど余裕がなければ近場の海に潜ればいい。
(個人的な意見としては近場の海の方が勉強になることが多い)
頻繁に潜ることで、器材の重さ、動きにくさ、水圧、海の濁りやしょっぱさに慣れていく。
「勉強とは慣れることである」
実は本を読んだだけでは、まだ自分の知識にはなっていない。
ソラで言えるようになって、初めて知識として使えるようになるのである。
RIO