フリーダイビングはタツノオトシゴやウミウシを探したり、構図を決めて写真を撮ったりするには適していない。
浅いところを移動する生き物を追いかけたり、谷の間を通り抜けたりと動的である。
スクーバを背負わないため、身軽でオーガニック的な潜り方ではあるが、実際やってみると根性論の世界。
そこそこ気合いがないと楽しめないところも自然派であると言えば聞こえはいい。
ドブん。
とことこ耳抜き。
ぶくぶく耳ぬき。
耳抜きは足下潜行で抜けても、頭上潜行だと抜けないことがある。
耳抜きは普段からやっている人には簡単だが、やっていない人には難しい。
自分なりの耳抜きを根性論で見つける他ない。
プールの水は21度。
震える講習生。
24度ある海でスタティックをした。
息を止めてぷかぷか浮く。
向い風に押されて打ち上げられていく。
ドザエモンの第一発見者。
そんなこんなしてたら、3分8秒も止めてしまったのでおしまい。
ドザエモンは何回もやると、死んだように息が長くなるから面白い。
素潜りの面白さは根性の先にある、自己との再会である。
RIO