いよいよ、この日を迎えた。
じゅんこさん、木、土、日と今週3回目のダイブであり、自身最後の玄界灘ダイブ。
そのかたわらで行われていた、まゆこんぐDMデモンストレーションのテスト。
ブイをつなぐロープに、予備ウエイトをつけたベルトを準備する役目のDM候補生まゆこんぐはもたもたしていた。
それを見ていた店長は
「なんしようとよ。こうした方が簡単にできるやろ!」と強めに言った。
泣いた。
泣き顔器材セッティングデモンストレーション。
みんな気をつかって、無言の応援。
終わったら、みんなで褒める。
「よかったよ。うん。上手やん。」
送別ダイブだから、涙もありか。
まゆこんぐはこの日から、「ダイブメンヘラマスター」と、呼ばれるとか呼ばれないとか。
まゆこんぐは、用意したウエイトベルトをアンカーにくくりつけた。
でも、変なくくり方をしてたから、僕が直した。
もちろん、まゆこんぐはマスクの中に涙をためた。
僕は見ていなかったけれど、ウエイト脱着とBC脱着以外はうまかったらしい。
めずらしく、ちゃんと復習をしてきたようだ。
まゆこんぐの悪いところを、かいつまんで話そう。
それは、
めんどくさいことや、嫌なことは、たいていあとまわし。
お風呂もあとまわし。だからいつも朝風呂。
せっぱつまってこないと重い腰を上げない。
基本、付け焼き刃だから、できないことがおおい。
できないと、泣く。
自分を責める。
その繰り返し。
(まことんぐも同じこと言うてました)
これを直すには、ひとえに「荒療治」がいいと僕は思う。
それにくわえて勉強。それからでないと、ほんとうの気づきはえられまい。
話はかわって、じゅんこさんの送別ダイブのこと。
ガイドはじゅんこさん。
いざ、出陣。
透明度がいいし、うねりもない、はぐれる心配がない。
じゅんこさんガイドで捨て瀬に到着。
ウミウシをがんばって探す。
ちびっこミドリガイ系多し。
こなつが持ってきた、食われかけのクロシタナシウミウシ。
肉食のウミウシ。
それにしても小さいやつばかり。
大きいのいない。
1本目おしまい。
2本目は、ダイブメンヘラマスターも参戦
道路沿いの岩壁を探す。大きいの狙い。
それにしても、ウミウシがいない。
飽きた小夏はアマモ場で撮影に没頭。
ヒメイカを激写していた。
これよりいいやつもあったけれど、それはまだ出さない。
送別会はいつものよだれ屋さん。
ひとり、ひとり、じゅんこさんの好きなところと、応援メッセージを発表した。
はっちが泣いた。
よく泣くのは、
こなつ
ことね
まゆこんぐ
はっち
僕とさくらばはここ数年泣いてない。
たつぼうにいたっては、これまで泣いたことがない。
わさびを用いないと涙が出ないおとこたち。
しかし、無涙の男どもでも、心のうちでは落涙長嘆。
滂沱の涙だ。
じゅんこさん、元気でな。
たっしゃでな。
元気に過ごすんだよ。
そうおもってるんだぜ。
RIO