桜島は鹿児島市内にちょっとづつの火山灰を降らせています。
だから、黒い車はすぐに「ゴマ塩」みたいなになるそうですよ。
サンライズのハイエースは元から「灰色」だから気にならないですね。
そういう意味では鹿児島県への移転もありです。
今回は谷山港から出港しました。
箱崎埠頭みたいな谷山港。
倉庫だらけの道に迷いながらもきっちり定刻の10時30分に着きました。
朝はAM6時に出たので実際は9時30分には鹿児島に着いていましたけどね。
スーパーのうんこと遊んでいたら60分なんてあっという間さ。
船長兼ガイドはニコニコとおるさん。
71歳でもまだまだ現役。(でも、体がしんどいらしい)
サンライズはとおるさんとの付き合いが長いのだ。
桜島の南側を目指して30分。
はまちゃんは酔わなかった。
錦江湾は陸地に囲まれているので「うねり」がほとんどでないから、それが大きい理由だと思う。
桜島が見えてきました。
今回は桜島のすぐ近くに浮かぶ無人島「沖小島」で潜りました。
鹿児島弁で「おっこじま」
とおるさんが言ってましたが、海に突き出して立っている岩は、どんな岩でも「立神岩」というらしいです。
サギみたいな鳥もいて雰囲気いいんですけど、さすが南国鹿児島めちゃくちゃ暑い。
太陽が福岡よりも1.3倍くらい近い感じがしたし、湿気も1.3倍くらいある感じがして、とにかく蒸し暑い。
僕は分厚いアークティックを着ていたので、ドライを着ると熱中症になりかけました。
しかも聞いていた水温と違う。
20度じゃない。
24度。
水中に入っても体は暑いままでした。
潜ると砂地。
水深5m。
反対側には、玄界灘で見ることのできなくなった海藻の森。
そこにいたのは、ネジリンボウではなく「サクランボウ」。
錦江湾のネジリンボウは全体的に桜色になるからサクランボウ。
(とっくんだけ見てない)
もみあげがあるのも、サクランボウの特徴。
実際に見るともっと可愛いよ。
ダテハゼやオニハゼもたくさんいたけれど、サクランボウも数で負けてなかった。
サクランボウは浅いところにいるのに逃げない個体が多いので、なんとかコンデジでもいける貴重ハゼ。
でもね、一眼の方がもっと映えるはずだし、たぶん興奮する。
一眼組の人たちは錦江湾のハゼくんたちを綺麗に撮ってみようか。
んで、沖に進むと急に深くなってくるのが錦江湾。
んで、現れたのは数え切れないほどのオカオビハナダイの群れ。
ここまだ7mくらいだよ。
ぐっちゃり群れていたので、タイの海を思い出したよ。
これは、つばさが撮影したアカオビハナダイの写真。
帯から後ろが黄色くなっているのが「婚姻色」の個体。
まじで綺麗な魚。
つばさはウミウシ以外の生物はなかなか綺麗に撮るんだよな。
んで、さらにいくとズドーンと落ちている。
ここで水深30m。
底まで行こうと思ったら85m。
当たり前だけど、スキューバ器材でいける水深は40m。
なので30mをキープして壁に沿って泳ぐ。
流れは若干あるけれど、透明度がいいので怖さはない。
僕はガッツリ窒素に酔いました。
そして、ここまで来てようやく「涼しいなあ」と思えました。
壁際にもアカオビハナダイが群れる。
なんでこんなにいるんだろうと首を傾げてしまう。
オルトマンワラエビも3匹。
とっくん30分でエアー50。
店長のタンクは150BARしか入ってなかったらしいけど、70BAR残ったみたいだよ。
もう少し節約しよう。
すぐに浅くなるので、安全停止は楽勝。
サンゴ、海藻、オトメベラ、という異色の組み合わせで窒素を抜く。
上がるとまた暑いんだよな。
汗びちゃびちゃ。
おいらもウエットスーツ&フードベストでいけたなあ。
桜島に上がって休憩。
火山が爆発した時に脱出するために作られた避難港。
ここは道路脇にしか日陰がなかった。
ちょっと危ないとは思ったけど、熱中症にはなりたくないので、ここで注意しながらごはんを食べました。
車は1台だけ通りましたが、鹿児島の人はゆっくり走るので危険はなし。
2本目も「おっこじま」から潜る。
あやかちゃんは終始はしゃいでいたね。
桜島が人生初だったっていうのもあると思うけど。
今度は長い砂地が続いていたよね。
アカエイがひらひら。
ハナイカもひらひら。
こちらの綺麗な写真はつばさが撮影。
(とっくん見てない)
わたしウミウシきら〜〜い!!
でしょうねぇ。
沖に行くと、1本目と同じくガツーンと落ちる。
でも、2本目だし、エンリッチじゃないから深いとこにはいられない。
早々に浅い砂地へと戻ってくる。
(エンリッチは今回借りてないけど借りれます)
コブヒトデモドキちゃんの放精。
ブリッジがでかい。
そして、2本目最後に現れたのは、巨大コウイカ。
海藻多いから、アオリイカの卵もいっぱいあったけど、コウイカも寄ってきてるんだね。
コウイカは逃げないので、撮りやすかった。
ラムちゃんの先輩コンバットも大満足でした。
こんばんわっち!!
錦江湾ダイビングのまとめ。
◉水温が16度以下にならないし、26度までしか上がらない。その差たったの「10度」という特殊な海域。
◉玄界灘よりも壮大な海藻が見れるのに、サンゴも見れる。そしてクマノミがわんさかいる。
◉地形がガツンと落ちるので、めちゃくちゃダイナミック。
◉うねりが出ない。なので船酔いしにくい。
◉ハゼ好きにはたまらない砂地が広がる。
◉ウミウシは辰ノ口レベル。
◉塩分が少ない。なので飲んでもしょっ辛くない。
◉夏でもそんなに濁らない。冬は20mくらい抜ける。
◉鹿児島って思ったより遠くない
個人的には久しぶりに心から興奮できた海でした。
だって、めちゃくちゃ不思議な海なんだもん。ただし、陸も海も暑かったので鹿児島では薄着がいいと思ったけど。
錦江湾は観光的に潜るというよりは、日帰りで通ってしっかり調べたい海。
通年通わないと本当の海の面白さはわからないからね。
あと、ベストシーズンの冬には、あやかちゃん希望の泊まりツアーをやってもいいなと思いました。
(しかし、今年の泊まりツアーは知床オンリーでございます)
最後は、谷山の温泉に入って、とおるさんおすすめの「黒豚とんかつ定食屋さん」で夕ご飯を食べました。
上ひれかつが1400円で食えるとあって、開店と同時に並び待ち。
谷山の人が全員ここに集まってましたね。
駅前で食ったら3000円くらいするそうですよ。
「鹿児島桜島」「宮崎日南」「熊本天草」の3ポイントは、「ロングデイトリップ」と名付けました。
※一度ガイド付きで潜った人はバディダイビングできるよう交渉中。料金も少し安くなるよ。もちろん「MSD」は必須だけどね。
朝早く出て、夜遅く(終電が間に合うように帰ってくる)に帰ってはきますが、日程が調整しやすいですし、時間が長いので二日分遊んだ気がしますし、参加費もそこまで高くありません。
貧乏だから泊まりのツアーは行けないやという方、仕事が好きすぎて休みを取りたくない方、安ホテルの枕では寝たくない方、お金はあるけれどダイビングごときに使いたくない方、老後のためにお金をとっておきたい方、サンライズのロングデイトリップをご活用されてはいかがでしょうか。
RIO