ご機嫌ようRIOです。
今日も本読む文学ダイビングインストラクターです。
節分でもありますしおやすみを返上してブログを書きます。
文学インストラクターは書くことが仕事ですが、今日は写真を多めでお届けしたいと思います。
さて、この日は唐津の家康ポイントに行きました。
前日と同じ場所になぜまた行ったのかと言いますと志賀島には頭オーバーの強烈なうねりのせいです。
当日は南風でしたが北からの強いうねりを抑えるまでの力はなかったのです。
そこで恋ノ浦か多少の追加料金を払って唐津にするかをみんなに尋ねました。
シャワーの駐車場で井戸端会議が始まりました。
動き出せない冬の朝のようなみんなの煮え切らない態度に痺れを切らし、
「俺は唐津に行きたい」
とこう大将さんは言いました。
沖縄から器材を片道4000円かけて送っている大将さんの一言で決まりました。
そこにどんな迷いもありませんでした。
誰もそこに意見を言う人はいませんでした。
前日のブログを読んでいたからかもしれません。
そして、着いたのが13時でした。
結構遠いのです。
唐津決定を下した大将さんは沖縄ではあのツアー以来一度も潜っておりません。
僕と同じ沖縄嫌いです。
それは間違いなくブランクダイバーです。
ドライに至っては1年ぶり。
そこで2019年で急成長を果たしたKONAの肩を借りることにしました。
今ではサンライズのエースに君臨しそうな実力者。
それはもう安心です。
わん。
この日は人数が多めでしたが、他所のダイバーがいないのでゆったり空間でした。
前日はもっと広々でしたが広いからといっていいとは限りません。
このくらいがちょうどいいかもしれません。
会話を弾ませるためにもいいかもしれません。
ここ家康ポイントは住所で言えば鎮西町です。
右方向には加部島。
左方向には波止岬の海中公園が見えます。
その間も水道になっている部分がポイントです。
右側にある堤防は直径80cmくらいの鉄柱が支えています。
その鉄柱にトゲトゲウミウシがついているのでまずはそれをターゲットにしました。
ツノザヤウミウシは二本目にとっておきます。
そんなわけで準備開始。
ささっとやります。
ロクハンは滑らない生地なので助っ人がいる場合は遠慮なく着せてもらいましょう。
そうするとモタモタ感は解消されます。
前日よりも穏やかな海は春の海でした。
カレンダーを見ていなければ疑う事はなかったでしょう。
まさに春でしたから。
堤防脇から潜るとすぐに深くなります。
ソフトコーラルも綺麗に生えています。
中途半端な沈船よりも雰囲気あります。
ですがここは堤防の下。
魚も結構群れていました。
ガイドは珍しく僕がやりました。
でもウミウシを探し出すのはバディ単位の方がいいです。
探してくださいと言わなくても勝手にみんなで探し出していました。
自立したダイバーとはこういう事を言います。
5分で見つけたトゲトゲウミウシです。
10センチくらいある大型サイズです。
黄色に赤が映えていてとても綺麗でした。
唐津のボートダイビングでも見れないこのウミウシはこのポイントでは簡単に見れるとはいえテンションがあがりました。
じっとみているとおっぱいのように見えてきます。
トゲが抜け落ちるとすぐに下から小さいトゲが生えてきているのが見えました。
小さいトゲが取れたらまた下から生えてきているのでしょうか。
見れば見るほどその不思議な魅力に吸い込まれていきます。
揺れる姿はゼリーのようでした。
このあたりの水底は18mほどありました。
先にいくと30mくらいはありそうな地形です。
ここにずっといても良かったのですがせっかくなのでツノザヤウミウシを探しにみんなで波止岬側に移動しました。
駆け上がりを降りると徐々に水深が深くなります。
するとこのあたりにもトゲトゲウミウシがはびこっていました。
レア指数を測るにはその個体を見るために「潜った数」を「見れた数」で割るとわかります。
しかし面積当たりの個体密度が大きいと、その1ダイビング中でのレア度は相対的に下がっていきます。
レア度だけでいえばこの場所においては普通種になります。
とはいえ普通にはなかなか見れませんのでみんなの写真を集めて見るとトゲトゲウミウシの写真だけで数百枚ありました。
一眼で撮ればもっといいのが撮れそうです。
ウミウシ愛が強い人が撮ってもいいのが撮れそうです。
改めて見るとアオウミウシも綺麗です。
ここのウミウシは大きいのでよく見えます。
食べているところもくっきり見えます。
シロウミウシもかなり大きく見やすいです。
大きいとやはり牛に見えます。
サラサウミウシも何か食べていました。
こいつは小さいですがサラサウミウシも大きいのがいました。
シラヒメウミウシは小さかったです。
ウミウシ は小さい方が可愛い場合もあります。
ピッコロ大魔王のアイデアはこのクロミドリガイの後ろ姿から生まれたかもしれません。
似ています。
こいつがクロミドリガイなのかは確かではありませんが。
水底にはいわゆる「生えもの」と呼ばれている生き物もたくさんいました。
これはたんぽぽに似ていました。
陸上の生き物と同じように海でも色々生えているのです。
すでに60分潜ってましたので一旦上がって休憩しました。
近くにダイビングショップが共同で使える小屋がありました。
水道とトイレはありますが電気はありません。
暖房も使えません。
外よりましといった感じです。
ここでフィナンシェウミウシを作ってみました。
黒糖の甘さとサクサクの食感がマッチしていました。
コンバットはウミウシが好きすぎてウミウシを作って食べるようになったのです。
コンバットのウミウシの知識はウミウシ会会長きゅう先生と張ります。
もう本物も食べた方が良さそうです。
いってらっしゃい!
二本目はめぐの300本記念。
もう300なんですね。
早いような遅いような。
200の時は沖ノ島で卵を食べたので今回はアイスにしました。
選べる面白さも足しました。
アイスかタツナミガイか。
さあどっち?
アイスを選びました。
当然ですね。
冬のアイスは美味しいですから。
開封するとタツナミガイ同様、煙幕を出していました。
ちゅうちゅう。
どうやら時間が経って溶けていたようです。
すぐに飲み終えました。
そこでおかわりを与えました。
前回の卵同様に。
めぐ得意の早飲みが出ました。
30秒で完飲。
美味しかったようで何よりです。
でもこの後徐々に冷えてきたそうです。
めぐは水中で震えていたそうです。
溶けていても寒くなるんですね。
めぐの300は通過点。日本をたつまでに500行けたらいいですね。
500からようやく上級者の仲間入り。
めぐのお祝いをしているとモヤモヤしてきました。
このあたりの透明度はさほど悪くないのですがちょっとしたことで濁る砂泥域。
濁ると怖い方にはちょっときついかもしれません。
そんな濁っている最中、コンバットが小さいツノザヤウミウシを見つけました。
コケムシをムシャムシャ食べていました。
細くて弱いところにくっついていました。
僕はこんな風にいるところを想像していませんでした。
見つけることはできなかったと思います。
コンバットさすがです。
僕もコケムシを探してみました。
するとすぐに見つかりました。
意外に多いみたいでした。
すこし大きめの個体もいました。
ピカチュウウミウシやミズタマウミウシと同じ種類です。
姿かたちも似ていますし濁ったところを好むところも似ています。
これらの種類はダイバーが好みます。
可愛いですからね。
角度に気をつけないとあまり可愛くない映らない場合もあります。
プリクラと同じです。
これはスイートジェリーミドリガイ。
意味は甘いゼリーです。
内臓のような神秘的なボディーを持っています。
神秘のボディーはもっと神秘的に撮って欲しかったです。
白系のウミウシ。
シラユキウミウシもいました。
ウミウシ界のお姫様と言うほどには可愛くありません。
可愛いと思っている方にはごめんなさい。
こちらも白系ミツイラメリウミウシ。
早口で言うと舌噛みます。
体に似合わない長いツノが有名です。
黒系もいます。
クロコソデウミウシいました。
黒い袖を持っています。
黒いウミウシは意外に目立ちます。
オオグチリュウグウウミウシです。
これは長崎にも志賀島にもいません。
リュウグウ系はなかなか嬉しい出会いです。
しかし写真がイマイチで美しさが伝わりません。
残念です。
ここにいることを確認できただけで収穫です。
よしとします。
泳ぐウミウシ、ヒカリウミウシもいました。
刺激を与えると光るらしいですが光ったところを見たことありません。
はまちゃんの手のひらにも収まらない巨大サイズでした。
他にはサナダユムシというゴカイの仲間に出会えました。
全長3mはありました。
触るとスルスルと巣穴に引っ込んでいきます。
穴の中にどのような形で収まっているのか気になります。
今回とにかく盛り沢山でそろそろ書くのに疲れてきました。
色々といっぱいいるのは潜ったらわかります。
ある程度の経験さえあれば必ずわかります。
ウミウシの大食いも見てみたい方は次回の唐津ダイブに来てください。
近々きちんと計画を立てますので。
もう少し本格的な春になるともっと色々なウミウシが出てくるそうですから。
ゆっくりと没頭できるフォトダイブ楽しんでみてください。
年度末で忙しい人にはちょっと酷なブログでした。
というわけで今日はこの辺で。
さようなら。
唐津バーガーは18時閉店。
僕らが食べた後にすぐ電気を消していました。
このギリギリのタイミングで間に合うのも運の良さですね。
RIO