2023年2月1日から毎月開催中のウミウシ★ラボ。
今年8回目となるこの日の調査報告。(元々予定していた第一水曜日6日は北風の為1週遅れて開催)
●実施日:2023年9月13日
●気温:32℃/曇り時々晴れ
●水温:25~27℃
●波浪:凪
●潮汐:大潮
●参加者:きゅう会長・前田
●調査エリア:志賀島・白瀬
①ウミウシ岩周辺→P8→立岩→P3(90分)max10.0m
②P1→P4→P7→P5→P3→P2(92分)max13.8m
●観察できたウミウシの数:24種
海はここ数日凪続き。
魚が増えて、背の高い海藻が消えた。
水中の景観がガラッと変わった。
これは意識してみないと意外と気付かないもんだ。
ここ数年の水温上昇のせいか今年はなぜか異常にタツナミガイが多い。
夏にウミウシだけを真剣に探すことはこの10年皆無といってもいいだろう。
岩に張り付く180分。
普通種ばかりが目につく。
浅場には、ミドリガイ系のウミウシが一気に増えた。
夏に多いと思っていたコモンウミウシやサラサウミウシがここ数年意外と少ない。
先月あんなに多かったサガミミノウミウシが一気に減ってこの日は1個体しか観察できなかった。
先月小さかったムカデミノウミウシはすくすくと成長中。
11月頃に急激に増えて、いったん消えたと思っていたサキシマミノウミウシがまた増えてきた。
サイクルが謎。
ツマグロモウミウシも11頃に多かった気がするが…
サイクルが謎。
初夏に多かったセンヒメウミウシは1個体だけ取り残されたようにP5に佇んでいた。
短命のウミウシも個体によっては1年で息絶えず、ひっそりと2~3年と生きのび繁殖するのだろう。
春の印象のあるウララカミノウミウシも数個体確認できた。
夏の印象が強い、シラユキモドキ・リュウモンイロウミウシ・サガミイロウミウシは今回1匹も観察できず、夏の人気種フジナミウミウシに関しては今回1個体だけ観察できた。
寒い時の印象があるフタスジミノウミウシとハクセンミノウミウシ。
どちらもかなり極小サイズの個体が見られた。
ウミウシが少ないと思っていた夏も探せば極小のウミウシが多く居ることが判明。
これらが夏の間に少しずつ成長し、冬には見つけやすいサイズになっているのだろう。
数年前はよく見られていたミツイラメリウミウシやキイロウミウシはここ数年数が減ったように思う。
昔はもっと多かった気がする。
謎多きウミウシの世界。
そこにどっぷりハマった男、それがうちの会長だ。
来月の開催も、ウミウシシーズナリティ―の作成も楽しみである。
次回は10月4日開催予定。(第一水曜日以外もリクエスト可能。要相談)