僕がサンライズをやめて普通の仕事を始めたら何を思うか。
何かするたびに書かなくてはならない「ブログ」から解放されることに心から感謝するだろう。
こんなに長い期間、こんなに頻繁にブログを書いている人は、世の中見渡してもそうそういないんじゃないかと思う。
少なくとも、僕の知人、友人、親戚には存在しない。
ブログだけでは終わらない。
グーグルビジネス、フェイスブック、ライブ動画、YOUTUBE動画、ホームページ、SEO 、MEO。
どんだけ発信すれば気が済むんだろうか。
これらは全て「営業」のためにやっている作業である。
一昔前の営業といえば、新聞に織り込みチラシを入れるか、車にデカデカと店の名前を入れて走るか、駅前でビラを配るか、マンションにチラシを入れるか、電話で営業するか、それくらいのもんだろう。
一見大変そうに見えるが、今よりは確実に楽だ。
「身体」しか疲れないからである。
いつでも海にいけて、たくさん潜れて、かっこいい魚を見れて、ガンガン体を動かして、うまい酒を飲んで、気持ちよく寝るために僕はダイビングショップをやっている。
何が楽しくてこんな夜中にブログを書かなくてはならないのか。
ホームページを更新しなければならないのか。
こんなわずらわしいIT作業をやるためにダイビングショップをやっているわけではない。
まじで。
うちとは長い付き合いである税理士さんも進みすぎるIT化により廃業を考えていると言っていた。
昔は紙の帳簿だけで良かったので、顧客と電話連絡だけで済んでいた。
至ってシンプルだったのが、今では弥生会計が必須となり、顧客と共有するサイトを使い、それを顧客に教え、消費税、決算、更新、何から何までコロコロ変わる。
複雑化は止まらない。
そのたびにやりたくもないIT勉強が必須となる。
なのに、顧客からもらえるお金は変わらない。
世の中は便利になっていると見せかけて、不便へと向かう。
ITは、不便を感じさせない雰囲気を作る天才でもある。
この風潮は、世界全体が過渡期だから仕方がないかもしれない。
しかし、変化にストレスを感じないのは「若いやつ」だけだ。
年をとってからの変化はそうとう辛い。
それは、年をとったほとんどの人がそう思うはずである。
江戸時代に生まれていれば、生まれてから死ぬまで変わりない価値観の中で暮らしていけたのになあと思うと、運が悪いの一言に尽きる。
本題に戻そう。
今日は北東の風が強くて、湾内でしか潜れなかった。
船作業おじさんたちがもの珍しそうにジロジロ見ていたが気にしない。
ただ、海に向かっての立ちションはやめてほしい。
棒が見えてるから。
講習生のはまさんはこんな濁ったところに潜ったんは、はじめてですう!
と感動?していた。
だから教えてあげといた。
ステージ1のダイバーは、透明度の良い南国の海でイルカとか亀とか熱帯魚を見るのが楽しい。
ステージ2のダイバーは、夏に地元の海で地元の魚をまじまじと探したり、濁った海でナビをしたり、地形を覚えたりするのが楽しい。
ステージ3は、夏だけでなく、春も秋も冬も潜って、四季を感じるのが楽しい。
ステージ4は、心も体もストレスを感じる厳しい海、たとえば氷点下の海に潜るのが楽しい。
そうはいっても、濁りすぎてデモンストレーションが見えんから、もう少し綺麗な方が助かるけど。
ヘッドファースト、ルーティン、ダイナミックと色々やっていたが、やはり耳抜きがネック。
ハシゴがあるプールでやることにした。
この切り替えの速さが唐津の良いとこだ。
素潜りにおける耳抜きは難しい
ヘッドファーストで抜けにくいだけでなく、スピードも速い。
色々な角度で試していかなければならない。
はまさんは、ほぼノンストップで3時間潜り続けていた。
疲れないですか?と聞くと、
このくらいでは疲れません。
毎日、ジムに行っているからですね。と笑顔で話していた。
RIO