2023年2月1日から毎月順調に志賀島でウミウシ★ラボが開催できている。
今年7回目となる今日の調査報告。
●実施日:2023年8月2日
●気温:37℃/カンカン照り→雷雨
●水温:25~27℃
●波浪:凪→時化
●潮汐:大潮
●参加者:きゅう会長・前田
●調査エリア:志賀島・白瀬
①ウミウシ岩周辺→P8→立岩(86分)max9.6m
②P4→P7→P5→P3→P2→ウミウシ岩(70分)max14.7m
③P3→みやっち岩→P6(66分)max14.7m ※ファンダイブ
●観察できたウミウシの数:23種
この日はとにかく暑かったが、暫くな凪が続いているので、夏のウミウシが多く観察できそうだと張り切る会長!
水中の透明度◎
1か月前の前回と比べホンダワラがかなり減り、シマオオギという海藻だらけとなった。
この海藻を好むウミウシは居ない様子。
たまたま通りかかった様子の数種類のみが時折見られた。
ポイントを外すとウミウシが居ない。
急に増えた印象だったのはこちらのコノハミドリガイと
メリベウミウシ。
夏のウミウシであるメリベウミウシは、ムカデメリベにヒメメリベが大小様々多くは浅場で観察できた。
あとムカデミノウミウシのチビもちらほら見られた。
オトメウミウシは減ったけど、サメジマオトメやカメキオトメは相変わらず水深に関わらず多い。
夏の終わりから見られる種と思っていたけど、タマガワコヤナギウミウシがこの時期に現れた。
人間に記憶とはいかに適当か思い知り、きちんと調べて記録に残さないといけないなと改めて感じた。
クロコソデウミウシは何故かまだ1個体だけ観察できた。
この子の好む海藻ではないところにぽつり。
サガミミノウミウシは相変わらずあちこちにはびこり、多分白瀬で一番多い個体数なのがサガミミノウミウシだろう。
サガミイロウミウシは産卵を始めた。
果たして夏のこの種たちはいつ姿を消すのだろうか。
そしてやっぱりP6にフジナミウミウシ。
フジナミウミウシは四つ岩での目撃情報がほぼなくて、毎年P6かP9に現れるのはなんでだろう?
そしていつまでここにいるのだろうか。
気になるところである。
今回も実りの多い調査となった。
何故かウミウシラボの時は海況も透明度も良い日が多いのもありがたい。
次回の調査は9月6日。
年間で一番水温が高くなる次回もまた楽しみなのである。
※毎月第一水曜日以外もリクエスト可能。要相談。