水温は22.4度。
エントリー直後は流れ無し。
水深5m。
砂地。
いわゆる、一般的な体験ダイビング的エントリーポイント。
バックロールで緊張していたうみんぐはすぐに落ち着きを取り戻した。
体が安定しやすく、写真も撮りやすい。
しかし、こういうところにじっとしていてはうまくはならない。
移動を開始する。
半島の周りを沖に向かって進むと、上げ潮のいい流れが向かい潮となってダイバーを押し戻してくる。
しかし、水深を深くしていくと、流れが徐々に弱くなってくる。
環境の変化を肌で感じることが大事なのだ。
ここで、ラムちゃんがウミテングを見つけた。
店長がみんなを呼び寄せた。
小さい。
僕らのためにわざわざ出てきてくれたみたいだった。
僕が先頭だったので、80センチアオブダイ、50センチコブダイ、40センチトビエイなどを観察できた。
その他生物(特にスズメダイ系)も牛深の栄養たっぷりとっているので太っていた。
何気ない生物の太り具合、成長度合いで海の違いを感じられる。
このイソギンチャクモエビもしっかり太っていた。
イバラカンザシの直径も大きい。
写真だとわかりずらい。
そこから水深を浅くして、さらに半島を回り込むとさらに向かいの流れが強くなる。
僕は「GULLのダブルエックス」という硬い割にはあまり進まないゴムフィンで泳いでいたのだが、ちゃんと蹴れば普通に進んでいくくらいの流れだった。
これが「GULL GT」だったら、何の問題もなく前に行けるなという感じである。
しかし、魚を見つけたので、後ろを振り返るとあゆみんしかいなかった。
「教官〜〜〜!」みたいな感じであゆみんはついてきていた感じだったけど、店長が後ろにいると安心して写真なんかを撮るんだと思う。
僕は泳ぐのが早いと言われるが、早いというより、流れがあっても一定のスピードで泳いでいるだけだ。
これくらいの流れであれば、パパッとついてきてほしいと思う。
流れが早いところに住んでいるヤナギウミエラ。
最後までうみんぐとナベローは店長と一緒に潜っていた。
なかなか上がってこなかった。
流れがないところをのんびりと写真を撮っていたのだ。
10分後、楽しかった〜綺麗だった〜と言いながら上がってきた。
必殺店長の甘やかしである。
店長は観葉植物に水をあげすぎて枯らす。
ウサギがくしゃみをしたら、病院に連れて行こうとする。
店長の口癖は可哀想。
僕は基本、海に関しては甘やかさない。
よほどのことがない限り。
ボートの移動は寒い。
こういう時は、ZEROのラジアルスーツがいい。
表面の水がサッと切れるので、蒸発熱が奪われにくい。
このくらいの気温ならあまり気にならないが、一桁の気温になると全然違うのだ。
移動10分。
無人島の小さな砂浜の脇に船を停める。
名称:宝島(スライダー)
島はブリパの向かいにあり、流れはなく、どんよりした感じになっている。
ここにはプリパと同じく、カエルアンコウがたくさん住み着いているらしい。
2回目のバックロールは早かった。
うみんぐ曰く、心の準備をしないで、色々考えないようにして入ったとのこと。
考えるとどんどん怖くなるだけで行動力が鈍ると言っていたが、さっき1回やっているので、体が危なくないことを学習したんだと思うが、どうなのだろうか。
ここは無人島の砂浜から30m沖に進むと砂地が一気に落ち込んでいる。
砂地を降りて、水深15〜20mのラインを横に進むと(めっちゃ幅がある)、「お立ち台」というカエルアンコウが最低2匹はついている岩があるということで行ってみた。
これはワニゴチ。
お立ち台は湖月堂の栗饅頭みたいな形をしていた。
横の長さは2mほど。
海藻が綺麗に生えていて、いかにもカエルアンコウが好きそうな岩だったが、この日が不在だった。
というか、どこを探してもカエルアンコウはいなかった。
ちなみに、ピカチュウウミウシもいると言っていたが、さすがにピカチュウは時期尚早であった。
牛深の生物のベースは辰ノ口とほぼ同じ。
それから南方系のエッセンスを足した感じだ。
なので、辰ノ口に比べてウツボは多い。
さらに進むと、キサンゴNO1、NO2のように落ち込んでいる地形があった。
ここで水深27m。
下まで降りると水深30mはゆうにあった。
タンクがエンリッチじゃないので、そんなに長くはいられない。
反対岸の方が魚が多そうだったが、時間がなかったので、次回行ってみることにする。
というわけで、色々な環境で潜れた今回の牛深ダイビング。
個人的にも新しいメンバーと潜れて楽しかった。
古参になってくると、ほとんどの場合、行動や頻度が消極化してくる。
言い方を変えれば、「自分のペース」になってくるわけだ。
新人は自分のペースを作るために、エネルギーを使う。
教えている側としては、エネルギーとやる気に満ちた新人を相手にする方が「元気」がもらえる。
逆に、古参メンバーと潜ると安心感と落ち着きをもらえる。
どっちがいいとか悪いとかの話ではないが、元気がないサンライズとしては、新人を歓迎したい気分ではある。
そういうわけで、サンライズはやる気のある新人を待っている。
友情の芽生えた若者が宇土駅で別れる図。
ここで、現地ショップさんから送られてきた写真を5枚並べてお別れしようと思う。
その一
その2
その3
その4
その5
NAZE NANAME??
RIO